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第一話 目覚め
一日一話を目標に、頑張っていきたいと思います。
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頭の中に電撃が走る。
電流なんてもんじゃない。もっと強烈なモノ。
それは次第に色を伴い、赤、黄、青紫、エメラルドは中央に集まって、そして…
弾けた。
「…くはぁっ!? はぁ…はぁ…」
酷い息苦しさと共に目が覚めた。
目の前には古びた教会の十字架があり、頭の上の方からステンドグラス越しの斜光が差していた。
「目覚めたか」
その声は僕の後ろから聞こえている様だった。振り返ってその姿を見ようとしたが、頭痛と眩暈がしてすぐには起き上がれそうにない。
「お前は、誰だ?」
「…」
僕は前を向いたままその声に尋ねるが、返事はない。
仕方なく、僕は痛む頭を抑えながら立ち上がり、その声の主を見た…
「…いや、何で…」
紅い目、漆黒の翼、捻れた角、細長く先の尖った尾、人と違うところをあげようとしたらきりが無い。
…僕の目の前には、悪魔がいた。