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不本意ですが「悪魔様、御命令を!」  作者: ニノマエ ハジメ
第二章 風の都・ヴィントス街編
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第十七話 感慨

いつも読んで頂きありがとうございます!

よろしければ、是非感想をお寄せください!

今後の創作の指針とさせていただきます。

「…あの日の都主様、ですか?」


都主の秘書は少し気まずそうな顔をしながら言った。


「はいっ、どんなことでもいいんです! 何か特別な事は有りませんでしたか?」


「そう、ですね…都民による反乱が最近多くて困る、と言っていたような気がします…」


「反乱、ですか…」


秘書は明らかに困った顔をしていた。


「ところでミリアさ…いや、ミリア、あの事はもうこの方々に申し上げたのですか?」


「…はい」


「…そう…」


秘書は俯いた後、穏やかに笑った。


「どうか、ミリア様のお気持ちを分かってあげて下さい。 この子は時々おかしな事も言いますけど、とっても純粋で優しい子なんです…!」


僕も優しく微笑み返した…つもりだ。うまくできたかはわからない。


「…それは、今まで共に行動してとても強く感じました。…変な表現になりますが、この方とずっと一緒にいたいと思えるような方だと」


…これは事実だ。別に恋した訳じゃない…と思う。ただただ、一緒にいたらつらい事を忘れられそうな、そんな子だ。


秘書は少し目を見開いて、それから、今まで僕が人生で見たこともないような笑顔になった。


「…そうですか。…ミリア様の事、これからもよろしくお願いします…!」


「…はい、こちらこそよろしくお願いします!」


…うん? 『これから』っていつまでのつもりだ?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


…そっか。ミリア様もようやく相手を見つけたか…。

それにしてもお父様があの若さで亡くなるなんて…可哀想だけど、あの使者の子が支えてくれれば、きっとミリア様も大丈夫ね。


「…あーあ。私も相手探さなきゃなー」


春の風が、私の背中を押してくれているような気がした。

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