表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不本意ですが「悪魔様、御命令を!」  作者: ニノマエ ハジメ
第二章 風の都・ヴィントス街編
17/31

第十六話 秘密

「誠に申し訳ございませんでした!」


僕らは3人で警備兵に話を聞きに行ったのだが、なぜかものすごい勢いで謝られてしまった。


「そんなに謝らないで下さい!」


「我々がついていながら、お父様を守りきれず…!」


…え、お父様…?


「…あ、あの、それはこの方々には秘密にして欲しかったのですが…」


「あぁっ、申し訳有りませんでしたっ!」


お父様って、まさか。


「…もしかして、ミリアって都主様の娘なの?」


「…うん」


あぁ、だからあのとき涙目だったのか。


「…うぅっ、うゔぁあああっ!」


ミリアはまた大声で泣きだした。

この子も色々大変だったんだな…

とりあえず僕が頭を撫でると、ほんの少しだけ彼女が微笑んだ気がした。



僕らはミリアが落ちついてから、彼女の出生について話を聞くことにした。


「…元々私は捨て子だったらしくてさ、都主様は義理のお父さんだったんだけど、本当の家族みたいにしてくれたんだ」


「へぇ…優しい人だったんだね」


「うん、すっごく優しい! だから、せめて、殺した相手を見つけて、仇を取りたいの…!」


…僕の中の良心が疼いた。でも、この都主様を殺したのは僕らだ。この矛盾してるモヤモヤした気持ち…

ディアも分かるよなっ! っと思って振り向いたらすごいどうでもよさそうな顔をしてた。

…おい、なんだその顔!?


「では、次は秘書様に話を伺いましょう」

「うん! お父さんの為に、私頑張るから!」


…彼女が真犯人=僕らを見つけるのは、まだ先の話になりそうだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ