第十四話 待ち合わせ
今日も投稿が遅れてしまいました!
本当にすみません!
こんなダメダメな感じですが、今後も応援して頂けるとありがたいです。
よろしくお願いします!
…僕が一通り説明を終えた後、ディアは時間を確認した。
「…もう上水土の刻だ。確か水土の刻に屋上だったか」
「うん、もうそろそろ行かないとね…って、今どうやって時間確認したの!?」
「あぁ、刻の魔法を使った」
普通時刻を知るにはかなり大掛かりな魔術が必要なはずなんだけど…。それを詠唱無しで発動できる悪魔の魔力ってどんだけ強いんだよ…
「ところで、何故わざわざ俺を呼んだんだ?」
「…うん?」
「別にお前1人で話をしてくれば良いだろ」
…いや、だって不安なんだって。なんかあったら魔法でどうにかしてくれそうだし。…ん? 『してくれそう』って、別に僕がやりたくてやってる訳じゃないんだけどな…。
「…まぁ、どうせ魔法関連だろ」
「あっ…」
…バレてました。
僕らが屋上に行ったときには、ミリアはもう来ていた。
「…あ、来た! 遅いよ〜」
「いや、まだ水土の刻になってないよ!?」
「人と待ち合わせした時は早めに来るって習わなかったの?」
「早すぎるって!」
「えへへ〜♪」
いや、褒めてないから!
「あ、そういえばその人がパスさんの秘書?」
「そうだよ」
「リコマスの秘書、カヌリム=クラッサルです。以後お見知り置きを」
もちろん、この名前もテキトーだ。
ミリアとディアもといクラッサルの話がひと段落した後、いや、正しく言えばミリアの話が収まりそうになかったので無理矢理止めた後、僕は本題を聞いた。
「…で、ミリアは誰が怪しいと思ってるの?」
「うーん…全く予想が付かないんだよね、遺体の刺し傷以外はなんの手掛かりもないし」
「そっか…」
良かった、今のままなら特定はされなさそうだ。
「ならば、出来るだけ多くの人々から情報を集めましょう。情報は多いに越したことはないですから」
「…とりあえず、後は僕らの部屋で話さない? ここじゃ風が強いし」
「そうだね…じゃ、お言葉に甘えて!」
僕らの頰には、生ぬるい風が当たっていた。