表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不本意ですが「悪魔様、御命令を!」  作者: ニノマエ ハジメ
第二章 風の都・ヴィントス街編
14/31

第十三話 理由

投稿遅くなってしまいすみません!

第十二話の続きです。

僕とミリアは出会った後すぐに意気投合し、仲良くなった。…なにも知らない人から見ればそう見えるだろう。きっとミリアも仲良くなったと思っているはずだ。でも、僕はそうじゃない。僕はこの子に聞きたいことがあるから話を続けているだけだ。



僕はミリアに1番聞かなきゃならないことを聞いた。


「…ミリアはどうして都主様を殺したのは魔物じゃなくて人だと思ったの?」


「…あぁ、うん…。あの、兵士さんに聞いたんだけどね? 兵士さん達はその日の記憶が途中からないんだって、全員。 変だと思わない?」


「…確かに変だね…」


「この話の通りだとしたら、多分魔術が使われたと思うんだけど、そんな事出来るのは人間だけでしょ? だから私、都主様を殺したのは魔物じゃないと思ったの」


この子、以外と鋭い。とりあえず、僕がこの事件に関わっていることをバレないようにしなくては。


「…どうしたの、パスさん?」


「…いや、ちょっとそれについて考えてたんだ」


「…そっか」


僕は、どうやってこの子を騙すかを考えていた。


「じゃあ、水土の刻に屋上に来て? 待ってるね!」


彼女は後ろに1つに結んだ髪を揺らしながら言った。…って、マズい! このままだと1人で行く流れになってる!

「…あ、あのさ…!」


「なに?」


「ウチの秘書も連れてっていいかな? …ほら、人手は少しでも多い方がいいしさ!」


このとき僕は、ものすごく慌てて言っていたかもしれない。彼女は、さっき見たような苦笑いをして、言った。


「…そうだね! 人手が多いに越した事はないもんね! …じゃあねっ!」


どうしてか、僕には彼女はなにか言いたそうな顔をしているように見えた。


…彼女は一体何を言いたかったんだろう?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ