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不本意ですが「悪魔様、御命令を!」  作者: ニノマエ ハジメ
第二章 風の都・ヴィントス街編
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第十話 悪夢

今回は特にエグいお話になっています。

グロい話を読みたくない方は次の話まで飛ばして下さい!

僕らは、都主の部屋の前にいた。もちろん扉の前には兵士たちが立っている。


「…まずは彼奴らを蹴散らさないとな」


「…うん」


ディアは聞いたことのない言語を唱えた。


ύπνος(眠り)


その言葉が唱えられると同時に、兵士たちはバタバタと倒れ始めた。


「…都主を殺さなきゃいけないのは分かるけど、わざわざ彼らまで殺さなくたって…」


「安心しろ。彼奴らには睡眠の魔法をかけただけだ」


あぁ、よかっ…って、ん?


「だったら、都主も殺さなくたっていいんじゃない?」


「…うん?」


「だから、都主を殺さないで眠らせればいいんじゃ…」


「言っただろ。俺達は都の民を混乱させなければならない。その為には、奴を殺すのが一番なんだ」


「…そっか」


元よりもう止める気はない。思う存分殺せばいい。それが彼の、ディアの望みなら。



βελόνα(針化)


「…さて、殺すか」


ディアは魔法で右手を巨大な針のように物に変え、都主を刺した。

何度も、何度も。

針を刺すたび血が滲み、針を抜くたび血がはねた。


僕は、返り血で真っ赤になったディアを見ていた。僕は、もはや原型を留めていない都主に向かって手を合わせた。


もう一度目覚めれば、この悪夢は消えてくれるだろうか。

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