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第六幕 間奏曲

「ここは・・・・?」


 眠りねずみの巣穴、と言って案内された場所は沢山のヴァイオリンが飾られた部屋だった。


「眠りねずみの巣穴です☆名は提琴の間です!おっと!触ってはいけません!」


 伸ばしかけた右手を慌ててひっこめる。


「眠りねずみさんは音楽と深ーい関わりがありましてね!」


 ふーん。


「ほら、こちらも!」


 ノアに手を引かれ隣の部屋に行くと、沢山の鍵盤楽器があった。

 また手をひかれ隣の部屋に行くと、沢山の楽器。また隣の部屋に行っても沢山の楽器。どの部屋に行っても楽器があった。


「眠りねずみは随分な楽器好きなんだね・・・。」

「ええ!そうですね!眠りねずみさんは大変な音楽の才能をお持ちなのですよ☆」

「へー・・・・。」


 誰だか見当ついたかもしれない。ノアはたしかあの人と仲が良かった(?)はずだ。時々、人目を忍びながら私たちの部屋に訪ねてくるし。まぁ、その人が訪ねてくると私は部屋から追い出されちゃうから、二人が一体何をしているのかは知らないけど。もしかして恋なk・・・・考えるのはやめよう。うん。それに追い出されるのはあの人が来た時だけじゃないし。


「さて、次は、っと!」


 突如、地面に穴が開いた。


「ううぉっ!!!」


 あたりを見回すと、様々な色の宝石が煌いていた。


「ここは・・・・?」

「もともと、装飾の間がありましたでしょう?装飾の間の中にあったものを衣装の間と宝石の間と装身具の間に分けたんですよ!」

「ああ・・・そういうこと・・・?でも、なんか宝石増えてない・・・・?」

「ついつい、また買ってしまいました☆」


 ・・・・ちっ。これだからぼんぼんは。


「なにこれ?綺麗。」


 ふと、目に留まった薔薇の形をした黒い宝石。


「ああ、それですか?近いうちにプレゼントしますよ!」

「え?いや、いいよ。高そうだし。」

「いいんですよ!・・・・もとから貴女に渡すと決めていましたから。」


 そうなの?


「さて!気を取り直して次は化粧の間に、

「いやだ。」


 あの化粧道具だらけの部屋でしょ。でっかい鏡がある。そこも改装したのかもしれなけど、化粧に興味ないし、どうせ、今度の舞踏会のときに強制連行させられるだろうから見れるだろうし。


「では、最後にご案内するつもりでいた三月うさぎの巣穴にご案内いたしましょうか!これでご案内する部屋はラストですよ!」


 三月うさぎ・・・・一体誰なんだろ?わかりやすいといいな。




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