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第三幕 情景と妖精の行進

「うわぁーーーーんんん!!!!」


 はっ!?


「ごふっ!!」


 いたっ!!なんだよ一体。


「ルタに・・・!!ルタに・・・!!!眼鏡って言われた!!!!」


 実際ディアポロ眼鏡じゃん。あ、コイツの名前はディアポロね。


「それがどうしたの?」

「うわーん!!!ソレルが冷たーい!!!!なんだよ!!オイラを心配してくれる誰かはいないのかよぉ!!!」

「どうどう、どうどう。」

「オイラは馬じゃなーい!!!」

「同じようなもんだろ。あと鹿も似てるね。」

「バ〇ビちゃん・・・・?オイラ嬉しい!!!・・・って、馬鹿っていいたいのかよ!!!」

「馬刺しって美味しいよね。あ、鹿肉も。」

「しれっと話を流すなよ!!!オイラなくぞ!!」

「もともと泣いてるじゃん。」

「うるさいっ!!」


 お前こそだわこの野郎。夜分に人の部屋に押しかけてきやがって。


「おやぁ?」


 ん?


「これはこれは!!サルウェーテ!!」


 あ、ノア。お風呂から出てきたんだね。


「あ、ロゼ・ロードンさん!!!」


 おっと面倒なことになるぞこれは。


「って、ソレル同じ部屋だったの!?オイラ、知らなかったんだけど!!」


 教えたらサインよこせとか言い出すだろ。


「ロゼさん、オイラにサインを!!!」


 ほら、こうなる。って、いつのまにかノア、バスローブ姿からいつもの白いタキシード姿に。


「ええ、構いませんよ!!」


 と、いつの間にか持っていた紙に、これまたいつの間にか持っていたペンでサインを書いていく。


「はい、どうぞ!!」

「やったー!!オイラ、ファンなんですぅ!!!」


 声色変わってるし。


「ああ、オイラ、ある意味今日はツイてるかも!!」

「なんで?」

「三大貴族全員と会えたし、ミスルトゥに人形貸してもらえることになったし、ロゼ・ロードンのサインもらえたし!!」

「・・・へぇ?あの、ミスルトゥさんに?」

「はい!!」

「それはそれは・・・どうやら貴方は見かけによらずなにか凄い才能をお持ちのようだ。」

「え?」

「おっと!!なんでもありませんよ☆で、他になにかして欲しいことは?マジックショー?子芝居?大道芸?バレエ?なんでもお見せいたしましょう!!ああ、ハグとかも全然かまいませんよ!!」


 ロゼはなんでもできるし、なんでもできなくちゃいけないもんね。・・・・私は完璧超人のロゼより、ノアの方が好きだけどね。まだ人間味があるし。


「ええっ!!どうしようかなぁー!!悩んじゃう!!」

「いいのですよ!!いくら悩んだところで、三時にお茶会があるわけでもないし、夜中に美しい恋人が訪ねてくるわけでもないのですから!!」


 ・・・・・はぁ。


「だとしてもディアポロ、早く帰った方がいいよ。遅い時間に部屋を行き来してたなんてバレたら先生に怒られるよ。」

「でも・・・。」

「怒られるのは嫌でしょ。」

「うん・・・。」

「じゃあ、いいよね。」

「うん・・・・。」

「ロゼもいいよね?」

「ええ!!名残惜しいですが、客がいなくては意味がありませんからね!!」

「それじゃあね。ディアポロ。」

「うん。バイバイ。」

「アディオス!」


 ディアポロはとぼとぼと部屋へと帰っていった。

 

「・・・・ねぇ、ロゼ、

「もうその名で呼ばないでください。」


 すっ、と唇の前に人差し指を当てられた。


「・・・ごめん。えっと、」

「さぁ・・・!!そんなことはいいのです!!早く寝ましょう!!」

「あ、うん。」

「それでは、

「「おやすみなさい。」」


 私とロゼ・・・・ノアは眠りにおちた。



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