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禁断の愛と恋愛対象と性癖について

イケメンに告白されています。すごい暴露をされました。

※『同性愛』について述べている箇所があります。苦手な方はご注意ください。

「俺は、君をずっと見ていた」


 今、自分は同じクラスの男子にそんな告白をされています。

 放課後の教室で、職員室に日直日誌を出しに行った友人を待ってだらだらしていました。


「君のその特徴の無い顔も、平均的な体格も、俺にはとても好ましい」


 ……喧嘩売ってんのか。まあ、相手は他校の女子にも人気があるイケメン様だし。身長も高いし、顔立ちも整っている。勉強も運動も出来る。……神様って不公平だ…。



「勉強はそこそこ出来るのに、居眠りをしているからテストの点はいまいち。運動神経は良いのに、不器用でリズム感は皆無。まあまあ見られる外見なのに、磨くのを面倒がっている残念な性格」


 良いことを言ってるようで、かなり貶したな。まあ、本当のことだけど。



「君の性格などは、ほとんど把握している。だから俺と付き合わないか?」


「…嫌だ」


「何故?俺以上に、君に相応しい恋人候補は、この学校にはいないだろう」



 心底、不思議そうに首を傾げる姿も俳優のようだ。ああ、きれいな首筋のライン。男なのに色気に溢れている。



「うちの学校は男子校!!男の恋人になる趣味はない!」


 そう、俺は男だ。男の恋人になるのは断固拒否する!!



「君が……うちのクラスの担任のことが好きなのを知ってる」

「!?」


 ……誰にも言ってないのに、なぜそれを。



「一番好きなのは横顔、鼻のライン」


「!!」


「たまにうなじから腰のラインに視線が動いている。よく、ネクタイを解いて鎖骨が見たいと呟いてる」


「呟いてないッ!!」


「『男の恋人になる』のは嫌だけど、『男を恋人にする』のは望んでる」


「……なんなの、お前」



 ……コイツ、ホントによく見てる。隠していた性癖まで、バレているとは。


 うろんな目で、自分の目の前にいるイケメンを見ていると、奴が微笑んだ。


「『君をずっと見ていた』って言わなかった?」


 そうして、俺の耳元で囁いてきた。


「……君が『押しに弱い』ってことも、俺は把握済みだよ」




 ……俺、コイツから逃げられる気がしないんだけど。

同性愛ネタが苦手な方、申し訳ありません。

書き終わったら、イケメンはやはりストーカー変態になりました。


BLはあんまり書かないので、期待された方はすみません。ちなみに私は『ノンケ攻』×『襲い受』が好きです。(あと『女王様受』と『ヘタレ攻』)


ありがとうございました。

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