表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/14

恋は盲目

報われない、切ない恋の話を目指していました。


なぜかこうなる。

 ある日の下校途中、通りすがりのイケメンさんに「あなたが好きだ」と告白されました。


 ……ちっとも嬉しくありません。

 だって、彼の視線は私を捉えてはいません。……ずっと私の頭上に定まっています。


 彼は……私の背後の人に告白をしているのです。


「君が好きだ」


 ……可哀相です。この人、イケメンなのに何もない空中を見つめて告白してます。

 私の頭から二十センチくらい上を見ています。


 ……端から見たら、変態です。私がそこを見上げても、なにも見えません。

 私は悲しくなってきました。早く帰りたいです。

 今日は荷物が多いので、カバンが肩に負担を掛けているのです。



 ……仕方がありません、勇気を出しましょう。

「……あ、あの」

「黙れ、彼女の声が聞こえなくなる」

 と言って私の口を塞ぎました。

 ……ああ、余計にひどいことになりました。

 もう、私は素直に泣くしかありませんでした。



 そして……。

「お巡りさんっ、さっきからあの高校生が小学生の女の子に告白してッ!」

「何か言おうとした子の口を手で塞いで、どこかに連れていこうとしてて!」


 ……パトカーにイケメンさんは連れていかれました。

 恋は盲目って言いますが、やはり客観的に見るのは大事だと思います。恋って怖いなあ。

普通の恋愛を書こうとした、最初からコレ。


自分でもダメだなあと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ