転校生が来ました。
朝、学校の教室から聞こえた会話は高校生のアニメの話だった・・・
鉄平『ヤベ~よ霊夢可愛いよ、どうしよう』
俺の名前は佐藤鉄平!!日々幻想郷入り出来ないかと奮闘しているちょぴり痛い高校生だZE
一也『また東方か鉄平、昨日は魔理沙じゃなかったか?それよりロボットアニメ見ろよこないだ貸したDVDみたのか?』
こいつは斎藤一也小さい頃から俺の友達で俺がアニメ好きに毒した幸運な男だ。
鉄平『いや見ようとしたよでもその前にネットで好きな絵師のイラスト確認しようと思ってみたら霊夢のイラストが出てて見てたら幻想郷入りできそうな気がして…』
一也『まったくお前ってやつは』
沙耶『おはよ~一也~鉄平~朝からテンション高いね~廊下まで響いてるよ主に鉄平』
こいつは高内沙耶めちゃめちゃ可愛くて学校のアイドル的存在だが俺と同じぐらいアニメ好きのオタクだ家にはアニメキャラのコスプレ衣装で埋れているいわゆるコスプレイヤーだ。
一也『おはよ沙耶すごい眠そうだな、どうした?』
沙耶『よくぞ聞いてくれました‼今アニメでソード・○ート・オンラインやってるでしょ‼アスナが可愛くてさ~今度のコスプレ会で着て行こうと思って作ってたらいつのまにか夜中よ。でも私の睡眠時間でアスナが喜ぶなら惜しくないわ!!』
一也『お前のファンが聞いたら泣くな確実に』
鉄平『まぁまぁ二人ともとりあえず俺の話を…』
キーンコーンカーンコーン
先生『お前ら~席につけ~』
一也・沙耶『また放課後ね・にな』
鉄平『ショボーン(T ^ T)』
先生『え~突然だが転校生を紹介する男子は嘆け女子は喜べイケメンの男だ』
教室内から男子の舌打ちと女子の喝采が聞こえた。
先生『お~い入っていいぞ~』
先生の呼び出しで教室のドアが開く。入ってきたのは確かにイケメンの部類に入る男だった・・・
鉄平『んっ?一也、一也』
一也『なんだよ』
鉄平『アイツなんだか俺らと同じニオイがする気がする』
なんとなくそんな気がしたのだ根拠とかそんなのは特にないただなんとなくそんな気がしたのだ。
先生『えーととりあえず自己紹介しときな』
隆司『皆さんはじめまして菊池隆司です。親の転勤の都合で転校してきましたよろしくお願いします。』
女子の黄色い声が飛びかう中簡単に自己紹介を終わらして先生の案内で鉄平の後ろの席につく。
隆司『よろしく鉄平君』
鉄平『おう!!よろしくな菊池君?』
隆司『呼び捨てでいいよ堅っくるしいのは嫌いなんだ』
鉄平『マジで助かるよ俺も堅っくるしいのは嫌いで・・あっそうだいきなりこんなこと聞くのもなんだけど隆司君アニメ好き?』
隆司は少し驚いたような表情をした後すぐに冷静な顔にもどり
隆司『いや、ごめんあんまり詳しくないんだ』
この後隆司の秘密がばれることを誰も知るすべはなかった・・・。