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#なな#

次の朝、携帯に一通のメールが届いていた。


【やっぱり、彼女とは別れることにしたよ。

 相談のってくれたのに、悪かったな】


目覚めの悪い私もびっくりし過ぎて眠気なんか吹っ飛んでしまった。


「うそ、別れちゃったんだ」


なんて言いつつ心の中でガッツポーズをして飛び上がっている


自分がいた。


【そっか。早く立ち直ってね。そんな女、忘れちゃえ】


送信ボタンを押す前にメール画面をみた。


自分っぽくないメールだったけど、気にせず送った。


するとすぐに返信がかえってきた。


【どうも】



「それだけかぁ・・・・」


思わず出た言葉。


何を書いて返信すればいいのかわからなかったから、


そのまま携帯を閉じた。



そういえば今日って日曜日。


本当に暇な日なんだよねぇ、私にとっては。


豊への返信をしないままでいると、また一通メールが届いた。


【俺今暇なんだけど、よかったら電話でもしない?】


「電話かぁ・・・・男の子と電話するのすごく久しぶりだぁ」


【いいけど、私豊の携番知らないよ?】


【080−×○×○−△□△□】


【ありがと】


でもなぁ・・・・


私からかけるの??


【かけてくれる?】


こう聞かれたらかけるしかないじゃない。




【わかった】


なんてことないって思ってたのに、いざかけようとすると


声が震えそうになった。


「ふぅ」


ゆっくりと番号を押した。


耳の向こうで発信音が鳴る。


「もしもし」


「もしもし。あの、しおりですけど」


「うん、豊です」




ワンコールで出ないでよ・・・・



読んでくださった方、ありがとうございました。

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