表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/8

#ろく#

ダメだ。


なんか変。


なんか違う。


すごく頭の中がもやもやする感じ。


困ったよ。


気になる。





気になる?



「うそ・・・・」


「は?何が?」


「え?何が?」


おっと、ここ学校なんだっけ。


「だから、今うそとか言ってなかった?」


「ん、言ってないよ。うん」


「そ?」


「うん、そう」


「そう。ふぅん、そっか」


「うん]




私、気になってるの?





家に帰ってケータイをチェックすると受信メールがふたつ。


一通はいとこから。


そしてもう一通は・・・・豊から。


【ただいまー  今何してる?】


豊からのメールはちょうどさっき届いたところだった。


【今学校から帰ってきたとこ。そっちは?】


しばらく経って


【俺は自分の部屋でしおりとメールしてる】


画面を見て少し微笑む。


【知ってる。私もだもん】


【なぁ、ちょい相談あるんだけど?】


【ふぅん?何?】


【俺今日彼女とケンカしたんだよ】


画面を見て今度は唖然。


「うそ・・・・」


思わず口から出た言葉。


「うそだよ」


もう一度それだけ言うと、そのままベッドに寝転がった。


10分くらいそのまま目を閉じてじっとしていた。


それでもと


【そうなんだ。原因は?どっち?】


【彼女。浮気された。彼女は俺の誤解だって言ってるけど、実際見たんだよね】


【まじ。それは、なんて言うか・・・・豊と彼女さんとで話し合わないことにはさ、

 きっと何にも進まないと思うから、とりあえず明日会ってよく話してみたら?

 廊下とか、教室に会いに行ってもいいと思うし】


【彼女、3年で1歳年上。だから廊下とかで会わない】


年上・・・・


【そう、そっか。でもやっぱりどっかに呼んで話した方がいいと思うな】


【だよなぁ。困ったよ、まじで】


【そういうときのあるよ。頑張れ!】


【おう、わかってる】


【キレちゃ駄目なんだからね?】


【うん】


【じゃぁ今日はもう寝て。明日、またメールしてくれれば時間つくって返信するから】


【わかった。じゃあね】


【ん、おやすみ】






手助けをしてしまった自分が、やけに空っぽに感じるのだった。








読んでくださった方、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ