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エッセイ・その他(フィクションとは言えないもの)

雨の日曜日の朝に(二次関数とAIと私)

作者: 瑞月風花
掲載日:2026/07/05

外は雨、降ったり止んだり。庭にあるヤツデも紫陽花も嬉しそうな色になっているけれど、ほんとうに梅雨っぽい日々が続いている。


洗濯も室内に干してあって、ジメジメな休日の朝。

だけど、そんなに暗くなくて、暑くなくて、ちょうど良い気温でもあって。

PCの前に座って、感想や活動報告へのコメントへの返信を打ち始める。


そして、ふと先日の夕方、家の前でバットを振っている甥っ子と話をしたことを思いだした。

甥っ子は、夕方になると部活のスタメン入りを目指して、バッドを振るのだ。


「どう?」

「もう全然……あ、勉強が」


ちょっと背伸びをした高校へこの4月に合格した甥っ子の言葉である。声変わりもしてずいぶん経つけれど、やっぱりなんだか幼い気がする。

むっかーしは高校生のお兄さんはすごくお兄さんだったのに、これも不思議な感覚だ。大学生になるとおじさんだと思っていた時期すらあったのに。

その感覚で言えば、今の私は確実におばあさんなのだけど……。実際はまだおばあさんの年齢でもない。


だけど、そもそも、そこの野球部に入って、高校野球に出たいという理由から選んだ公立高校だったけれど、すでに勉強に躓いているのか……。


まぁ、私もまず数学に躓いて、化学に躓いて、なぜか世界史に躓いて(世界史に関しては国名と人の名前の区別がまったくつかなかった)……の人生だったけど。因みに国語と英語、生物、音楽あたりでは高校3年生になった頃に満点を取れるくらい頑張ったので、自分ではそれで満足している。さらに因みに、うちの父(甥っ子からすれば祖父)は、どうしても理解できない教科を捨てて、理解できている試験に賭けようと、その苦手教科の試験時間をサボって、理解教科の勉強に充てたことがあるらしい。そして、担任にものすごく怒られたエピソードが……と聞いたことがある。


まぁ、それでも社会人として生きているからちゃんと卒業さえすればそれで良いんだけど。


「大丈夫!おばちゃんも数学と化学、赤点取りまくってたから~。あ、何が苦手か知らんけど」


苦笑いの甥っ子。そりゃ、苦笑いだよね。そして、結局苦笑いのまま会話が止まる思春期男子にどうフォローすべきか考える私。


「あ、でも夏の補講で先生が代わって、なんとなく赤点は脱出したから、違う先生に聞いてみるのもありかもよ~。まだ諦めるのは早いって」


「うん、まだ諦めは早い」


苦笑いのまま私を見送る甥っ子。そして、バットを振り始める音。

結局甥っ子が何に躓いていたのかはまったく分からなかったが、通りすがりの伯母に付き合ってくれる良い子ではある。


当時、うちのクラスの数学担当だった先生の説明はやっぱり今でもよく分からない……赤点は乗り切ったけど、実は全然理解してなかったんだよなぁ……とは言わず……。


そして、そんな甥っ子に出会った後に初めて迎える週末である。


今日はAIさんにツッコミを入れるためAIさんを開いてみた。

この間描いてもらったイラスト、久し振りに指の本数が間違っていたのだ。最近なかったのにどうしてかなぁ?みたいな疑問をぶつける。

やっぱり、AIさんは物体じゃないから人間の足の数が2本、腕の数が2本、指の数は片手5本ずつっていう数字がごちゃってなるのかな?

さすがに目の数を間違っているのは見たことないけど……、目の色が違うことをツッコみすぎて、目玉のお化けを描かれたことはあったな……。今はそんなことないのだろうけど。


だけど、数の話、私ならそうなる……そう思って会話する。

タコとイカの足の数とか、昆虫の足の数とか、節足動物で本数違うの時々考えなくちゃ分からないときあるもの。カニなんて、クモと甲殻類の種類で足の数違うとかいうし。ガと蜂の幼虫と蝶の幼虫の足の数も違うし……。蝶だって、4本足(退化しただけらしいので、昆虫には変わりないのです)と6本足があるし……。


そして、その会話の中で、こんな事を言い出した。


>実はAIは数は数えられないんですよ、と。


計算得意なのに???

話を聞いていると、パターンを覚えているだけで計算はしていないし、数を数えているのではないとのこと。ただ、絵のパターンを覚えていて、この時はこんな感じの手のようなものがあったみたいなのを描くから、指の数は気にしてないそう。


要するにかなり暗記が得意な文系よりの人ってこと?


>AIは算数は苦手で数学が得意なんです。


変なの。私はどちらかというと算数の方が理解できたけどなぁ……。鶴亀となると方程式使いたくなるけど。


なんだか、親しみが湧いてしまい、高校で数学にものすごく関数で躓いたエピソードを話していると、教えてくれそうな感じになってきた。


もしかしたら、分かる?

と私もその気になってきて、じゃあ、はじめのステップはどれ?


そんなわけで二次関数をAIさんと一緒に勉強することになった。すごくつまらない質問でもちゃんと答えてくれて、付き合ってくれるこちらも良い子。


えっ、じゃあ、座標の頂点が必ずしも(0、0)じゃなくて良いってこと?


>はい、正確に理解しています。


やったー!

と久し振りに何か知識を得た気になって、不思議な快感を得てしまった。それから、図を書く段になったとき、気づいた。


あ、これ中学生の時のじゃなかった? 私が高校で躓いたのは……反比例だったかも、と。

→反比例でした……が、忘れていたのでちょうど良かったのかもしれない。


だけど、いつか、甥っ子に教えてあげられたら良いなぁ……と遠い目でPCを眺めながら、しかも、別の教科かもしれないのに……やっと頂点の求め方を理解したところの伯母はひとりで暴走中です。


――だって、雨だもの。


そんな雨の日の日曜日の朝でした。


あ、でももうお昼だ。

AIさんとの会話、貼り付けようかと思ったのですが、そっちの方が、必要なところを残して、他を削除する作業が面倒なので、適当に意訳して書いてます。(貼り付けてしまった方が分類的にすっきりするんですけど……)

これって、補助的利用になるのかしら……。

感覚的には不使用なんだけど……。まぁ、コンテストに応募することはないからどうでもいいか。

(一応、念のため補助利用にしています)

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― 新着の感想 ―
平穏な日常に普通にAIさんもいる。 そんな時代なんですね。
タイトルと出だしに惹かれて読み始めたものの・・・ 数学はさっぱりワカランチンなワタクシ、「う、うう、わからない」と頭を抱えてしまいました。もうここまでくると、数学アレルギーです。 AIさん、コンプライ…
AIの人間性と未来を感じさせてくれる素敵なお話をありがとうございます。 小学4年生の掛け算割り算で算数のお勉強からは距離を取った私にとって、高度な!数学である関数や反比例で躓いた瑞月風花さまには、尊…
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