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幕間





 暁市連続失踪事件の被害者の遺体が発見された。

 遺体が発見されたのは暁市内の教職員の自宅だった。

 失踪した男性の遺体は自宅の壁に埋め込まれ、塗り固められており、壁の中から教職員と元妻、そして埋め込まれてから10年以上が経過している遺体が発見された。

 10年以上が経過した遺体はその後、行方不明となっていた教職員夫婦の長女の遺体であることが判明した。

 また、教職員夫婦の次女が事件前後に行方をくらませている。

 警察はこの次女が事情を知っているものとして捜査を進めている。




 とはいえ、世間やマスコミは教職員の次女である園村奈津美が犯人であるという説には懐疑的だ。

 壁に埋められた男性の中には、屈強な男もいたからだ。

 女性である園村奈津美が単独で犯行に及んだとは考えづらいと世論は語る。




 失踪者の中でひとり、園村家の自宅から遺体が発見されなかった男性がいる。

 園村奈津美が通っていた美容室を経営する男性美容師、柚希颯志だ。

 柚希颯志の経営する美容室に最後に来店した客が園村奈津美であることが、柚希の経営する美容室のパソコンのデータから判明している。

 柚希颯志は失踪する直前、園村奈津美と会っている。




 明らかになった情報を元に、世間やマスコミは想像力豊かに、平和な地方都市で起きた凄惨かつ未だ謎の多い連続殺人事件の真相を熱く語る。




 曰く、園村奈津美は柚希颯志のみ別の場所に遺体を遺棄して逃走した。

 曰く、園村奈津美と柚希颯志は共犯であり、現在も共に逃走中である。

 曰く、男たちを壁に埋めたのはかつて長女を壁に埋めた教職員夫婦である。

 曰く、主犯は柚希颯志であり、別の場所に共犯の園村奈津美の遺体を遺棄した後、逃走している。

 曰く、柚希颯志と園村奈津美は交際しており、男女の仲を教職員夫婦に反対された為、凶行に及んだ。

 曰く、園村奈津美は交際相手の柚希颯志に犯行を自供した後、2人は共に心中を図った。




 園村奈津美と柚希颯志の遺体は見つからない。

 事件の真相は明かされないまま、闇に葬られるだろう。





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