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第六話 東京

第六話 東京


 夜中に目が覚めた。

耳元で何か怪物が囁いている。

「起きて貰おうか色男、出発するぞ」と言われた瞬間、パジャマのまま空中に浮かんだ。

隆と怪物は気がつくと、空中を飛んでいる。

「何かワープ的な方法で行くんかと思ったら空中かい」と言うと、「こっちの方が体力使わねえんだよ、夜の星が綺麗だろ」と言う。

「あんた、やる事は、えぐいのにロマンチストかよ」と言うと、馬鹿笑いしていた。霞ヶ関に向かうと言っていたが、「こんな夜中にもうみんな寝てんぢゃね?!」と言うと、「阿保か、霞ヶ関は、まだやってるよ、つーか、一日中誰かおるわ、寝てねぇよ、夜中に出勤するやつもおるし、とにかく行くぞ」と言うと、ある省庁の中に入って行った。エレベーターで最上階まで上がる。

 そして、ある部屋をノックすると、扉が開いた。

「え、あなた何の用ですか?!」と言われて、

「え、」と惑った瞬間、怪物がその職員の首を刎ねた。赤いドス黒い血が、天井の蛍光灯にかかった。

「は?!」って言う間もなく、

「こいつらは人間ぢゃねえ、ある悪魔の組織だ。ヤレっ!!」っと言われて、隆は目を瞑って指を振り下ろした。

 ひとり目の顔面にZを刻んで、二人目の男の後頭部を狙ったが、逆に凄い力で殴られてしまった。

 隆がフラフラしていると、「てめぇ、練習にもなんねえなぁ〜と怪物に言われたが、殴って来た相手の顔は人間ではなかった。気がつけば全員悪魔だったのだ。

「な、わかっただろう、人間の世界に悪魔がはびこっているのだ。と言っても、まだこいつらは、悪魔までも行かないチンピラだ、やり返せ!!」その瞬間、隆の目は紫に変わり、右手が盛り上がり、身体全体が巨大化し、薬指から茶色の鋭い爪が飛び出した。

「今だ!!」怪物が叫んだ瞬間、中にいた、七、八人の男達の頭は半分になり、胴体も縦に引き裂かれた。黄色蛍光灯に照らされた景色は紫色に変わっていた。全員殲滅したかと思えたが、その中に、傷ついて、怯えていた女の悪魔がいた。怪物が隆に、

「ヤル前に犯しまくってもイイぜ」と怪物は笑っていたが、「いや〜俺は〜」と言ってるうちに、

「可哀想だと思うのなら、一気に殺してやれ」と小さい声で言われた。隆は戸惑ったが、Xの文字を胸に刻んで楽にしてやった。

「明日の朝刊は凄い事になっているかなぁ〜と言うと、「ならない、闇に消されるだけだ、それともう一件、仕事だ!歌舞伎町の一室に、この省庁の官僚の娘が誘拐され閉じ込めらえている。行くぞ!!」と、怪物の背中に乗って、歌舞伎町の細い路地裏の雑居ビルまで飛んだ。入るなり、隆も二、三人殺した。

 中学生くらいの女の子が、アイマスクをして拘束されていたが、怪物が七、八人殺して終了となった。

「こいつらは?!」

「手下の人間ぢゃね?!、あ、これはニュースになるやろなぁ〜」と怪物は笑っていた。

 女の子はアイマスクのまま、ポリボックス(交番笑笑)まで連れて行って、「仲間同士の争いとか、適当に言っといて」と、耳では聴いているので、俺らの事は知らんぷりをするように行った。

「さあ、帰るか?!」と怪物の背中に乗ろうとすると、「帰りはワープだよ、と言われて隆は気を失った。気がつくと、

 いつもの尼崎の朝で、布団の上で寝ていた。「風邪ひくやんけ〜」と隆は苦笑いした。


続く〜

 

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