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第一話 朝

第一話 朝


 その日はなんの事もない、普通の尼崎の朝だった。

 主人公、隆は、高校生である。と言ってもドロップアウト二回もやっているのでもう二十歳。一応高校三年生だ。別にヤンキーでも不良でもないが、タバコや酒、つまらない喧嘩で二年程長く学校に行っている。

 通学途中、指が一本落ちていた。

誰か、本職が落としたか、工場の旋盤とかの事故で指を落として飛んで来たか?!

 それはないだろう、工場から離れているし、本職も道路なんかに捨てないだろう。

 尼崎も昔と違って平和だが、尼なら落ちていても不思議ではないかもなので、知らんぷりをして、立ち去ろうとしたが、少し気になって引き返して、眺めてみると、人間の指ではなく、たぶん動物の指だった。

 で、何を思ったか、蹴り飛ばしてしまった。

 指は横の溝に飛んで中の奥の方に入ってしまった。そのまま学校へ向かうとすると、あたりが真っ暗になってしまった。

「指がない、指はどこだ」と、明らかに人間では無い、昔マンガに出て来たデビルマンの悪役みたいな怪物が現れた。

 その時、隆は動じる事なく、

「ごめん、動物の指だと思って蹴ってしまった、そこの溝にある」と言うと、

「俺の指を蹴りやがったな!!でもまあ、あったからいいか」と、その怪物は溝の奥に左手を突っ込んで取り上げた。

 怪物の右手の指は、全てなかったが、指が一本見つかったので喜んでいた。

 しかし、何故か指がくっつかなかったのだ。

「あゝ何故だ、指がくっつかねぇ〜 ああ」、

「病院行けよ」と言うと、阿保かおまえ、人間の病院に俺が行けるわけ無いだろうが!!」笑笑

「おまえ面白いなぁ〜 指を交換しねえか」、

「はあ、嫌だね、俺はギター弾きやから無理だ」と言うと、

「好きな指でいい、小指以外の。お前ギター弾きなら、最高のテクをやるぜ!!俺もギター弾いていたからわかる。右手の薬指ならどうだ?!、ええ感じのテクが出せるぜ!!、それと願いをひとつだけ叶えてやろう、世に出れる曲をやるよ、その後は自分次第だ、どうだ?!」、

「クロスロード」かよ!!、

 

*『クロスロード』映画どこかで参照してください笑笑*

 

「悪い話では無いだろう。俺は他の悪魔達と違って、命までは取らん」、

「わかった、俺も世に出る為なら、指一本くらいどうって事ない」、

「それとあともう一つ、お前に攻撃してくる奴らは全員殺してしまえ、指が教えてくれる。安心しろ、全員悪党だ。人間に害を及ぼす屑どもだ。気に病む事はない」、

「デビルマンかよ!!」と言うと、

「ヌーべーも入ってんぢゃねえか?!」と悪魔は笑っていた。

「それでいいな!!」

「わかった」と言った瞬間、指がもぎ取られた。

「あああー」と言った瞬間、朝の時間に戻った。

 隆の指には新しい指がついていた。少し痛んだが、そのまま学校に行った。

 昼休みに食堂でパンを食べていると、テレビで、女子高生を惨殺し、外国に逃げていた奴が、帰って来たとテレビでやっていた。

 その瞬間、真っ暗になってテレビに出ていた犯人が目の前にいた。

 耳元で「やれ」と言われた。何も考えず隆は右手を振り下ろした。犯人の顔面に、Zと、頭の後頭部には、Xが刻まれた。その瞬間、犯人は「ううっ」と苦しんで、その場に倒れた。その瞬間、隆は気を失った。

 数十分後、梨子に起こされた。

「何寝てんのよ、もうすぐ授業始まるわよ」と言われた。テーブルの上には、譜面が置いてあり、題名なしの、作詞作曲者の名前にZXと書いてあった。

 食堂のテレビでは、犯人が殺されたと、大騒ぎになっていた。

 

続く〜

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