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最初の記憶

作者: ヨロズヤ

久しぶりです。めちゃくちゃ短いですが、楽しんでいってください。

 ブランコを漕いで最高点に到達した時に、勢いよく自身の三倍もの高さを跳ぶくらい、恐れを知らない頃だったように思う。


 その日は節分だった。しかし、その時はまだ節分という文化をよく理解していなかったものだから、保育園の先生から豆を手渡されたときも、それを何かに投げるということしか分かっていなかった。


 呑気に貰った豆を食べていたら、突然、鬼の面を付けた人が園の柵を乗り越えてきた。更には恐ろしい声で怒鳴り散らしながら、こちらに走ってくるではないか。私を含む周りの園児たちは、慌てて蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。中には泣き出してしまう子も居たが、鬼は容赦なく追いかけ回してくる。保育園の先生はといえば、私たちに豆を投げるように促してきた。私も一心不乱に豆を投げたのだが、鬼は怯む様子も無くピンピンしていた。 


 それがどのようにして終わったのか、全く覚えていない。次の日には花壇の花の蜜を吸う日常が戻っていた。ただ一つ言えることがあるなら、あの日以来、私はブランコの最高点から跳ばなくなった。


 久しぶりです。ほんとに久しぶりですね。ほんとに。新しい生活がそろそろ落ち着いてきたので、ぼちぼち投稿していけると思います。多分。

 今回の作品は大学の課題で書いたものです。テーマは「最初の記憶」ということで、自分自身の体験をそのまま書きました。グループディスカッションでお互いの作品を読んで意見を言い合ったんですが、もう皆の作品が面白いのなんの。僕の作品もいくつか批評を貰って、それを反映したのが今回投稿したものです。

 ヨロズヤ先生の次回作にご期待ください。では。

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