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大阪を歩く犬3  作者: ぽちでわん
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滝谷不動

とりあえず駅の南側の踏切を渡った。その踏切の向こうが、不思議なところだった。

廃墟みたいなところをキッチュなお店などにしているのかな、それが芸術村みたいな雰囲気を醸し出していた。

「錦織」について大きく説明されていて、ちゃんと読まなかったんだけど(帰りに読もうと思ってて、そのまま帰りには忘れてた)、このあたり一帯は錦織と呼ばれたところで、時代の先端を行く渡来人たちが住み、いろんな物づくりに携わっていた、みたいなことが書かれていたように思う。

すぐの石川を高橋で渡り、あとはてくてく上りの道を進んで行けばいいだけだった。

道には参道商店街の雰囲気で提灯などが提げられていたけれど、平日の寒い強風の日には観光客らしき姿は皆無だった。このまま廃れていかないように、ちょっとがんばってみているという雰囲気だった。

途中、滝谷公園への矢印が2ケ所ほどあった。

「春日神社」とも書かれているところで少し矢印の方向に行ってみると、見晴らしがよくて、眼下に街が全部ある感じだった。み~んな河内湾だった、というのがよく分かる。

もう1ケ所は、山の一部が崩落したのか、工事中だった。

高地性集落とかがあった感じだなあと思いつつ歩いていたら、山城跡への矢印もあった。

グランドホテルとか玉の家とか、かつてはちょっとアヤしい界隈だったんじゃないかなって雰囲気になり、その先の道は曲がりくねって狭く、車はけっこう通るのに歩道はなくて、ちょっと危険な道だった。あまり通りたくない感じ。

後で知ったのだけれど、滝谷公園からも滝谷不動に行けたみたい。危なげな道を通らないそちらがお勧め。公園は季節には桜がきれいなんだって。


そして滝谷不動に到着。

山の中にあって、お堂がいくつもあるところだった。信貴山に行ったばかりだったから、随分見劣りはした。信貴山(朝護孫子寺)は本当に山の中だったし、お堂もいくつもあったけれど、ここはすぐそばに道が迫ってきていて山中の感じはあまりないし、お堂も少なくてコンパクトだった。

元々、嶽山という近くの山にあり、空海がその地で彫った仏像3体を納めたという大きな寺院だったんだって。

けれど南北朝の戦いで焼失(千早赤阪に近い獄山には楠木正成の獄山城もあったんだって)。その後再興するも戦国時代に再び消失(畠山さん同士で獄山でも戦ったんだって)。そんなにも戦いの舞台になっているということは、ここは交通の要所とかで、見晴らしもよくて、重要な地だったのだろうな。

焼けることなく残っている富田林寺内町のすごさを見ると、本当にもったいないことだと思う・・・。

どこもかしこも「戦火を受けて焼失」ばかりだ。もしもみんな残っていたら、どんなに散歩が楽しかっただろう。


眼病に霊験あらたかってことで、眼病封じの水が出てくる蛇口が並んでいた。滅菌されているコップで飲めるようになっているの。

参拝客は5,6人。単身の男性が2,3人と、グループの女性。

一番てっぺんにあるお堂まで行こうと、人気のない道を登っていってみたのだけれど、「イノシシ注意」に「無理をしないで」って張り紙にで、途中でなんだか引き返しちゃった。

そして帰り道、グランドホテルに「名物ボタン鍋」という文字を見た。


地名は彼方おちかただった。

石川を越して戻っていると、説明板に気がついた。ここではナウマン象の足跡が見つかっているんだって。大阪府ではここでだけらしい。でも大阪市でも長原(平野区)や山之内(住吉区)や長居(東住吉区)で足跡が見つかっているというから、ちょっと古い説明なのかな。

駅で電車を待っていると、ごうごうと吹く風の音が、怖いくらい聞こえてきた。地元で聞くのとは全く違う、山を吹き渡る風の音。

天気も、風景も、ただならぬ雰囲気だった今回の散歩だった。

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