表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/5

マスク

俺は昼休みは勉強しないと決めてる。

だから、おにぎりだけの昼飯の俺は。

すぐに食べ終わって、ゲームの攻略本を読んでるから、暇そうに見えるんだと思う。


帰宅部だし、運動不足だから。

女子に命令されたら、まぁ、

たまに、おつりもらえるし、行ってやるか、と妥協してた。



勉強のほうは、放課後だけ、

ちょっとの隙間時間にしていた。


翌日。

俺はキャンセルしたかったが、

そんな事はできない。

なにせ、バイトとはいえ、大事な仕事だから。


バレるのを恐れて、

俺なりの足掻きをしてみた。


マスク着用。


これなら、声がくぐもって

陰キャ俺=レンタル彼氏

なんて等式、なかなかどうして成り立たないだろ?

花時計公園の噴水前。

俺はヒナタを待ってた。


「ごめん、ごめん!用意してたら

遅くなっちゃった...」


「あ、いや、、」


「どの位、待っててくれたの?」


「15分位...」


あまり声を出したくないので、

素っ気ない返答を決め込む。



にしても。


思ってもみない女がきた。


ほんっとーに、橘ヒナタ???


「私の顔になんかついてる??」


「あ、いや、、」


「そんなに見つめられたら、恥ずかしいよ...」


プロフ写真とは全く違う印象の女が来たんだが、、、


でも、声は橘ヒナタだし...


「今日、暑いね、、

喉渇いたなぁ...喫茶店はいろ?」


「あ、うん...」


何が起きているのか、分からんが。

俺のタイプドストライクの清楚系黒髪美少女がやって来た件。


金髪ギャル、橘ヒナタはどこへやら、、


喫茶店は嫌だった。

マスクを取らなきゃいけないから。


ま、でも、変装してるし。


「ここのアイスコーヒー美味しいんだって」


「飲まないの?」


「の、のむ...」


くそ。


マスク越しに飲めたらいいのに。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ