蘇る亡霊達
襲撃よりおよそ30分程が経過した頃
冬香とルミリアム皇女はゾーフの資材搬入用の入り口までやってきていた
「これで・・・!」
冬香は持っていたIDを使い入り口のロックを解除する
大きな扉がゴゴゴゴ と音を立てて開き、冬香は皇女を連れて広い通路を進む
「もう、これで大丈夫でしょうカ?」
「ええ。ゾーフの中に入ってしまえばもう・・・」
そう言いながら二人が安堵した、その瞬間!
「待て」
背後からの声!
咄嗟に冬香はルミリアム皇女を庇う様にリボルバーを構え前に出る! しかし・・・
「何だ「4」か・・・」
入り口に立っていたのは見慣れた姿の暗殺者だった
冬香はリボルバーの銃口を下げると「4」に向かって問いかける
「「4」がこっちに来るなんて、敵は片付いたのか?」
そう質問する冬香、それに対して「4」は・・・
「ああ・・・敵か・・・。敵なら・・・」
スッと右腕を上げこちらに向ける
その手に握られているのはハンドガン・・・!
「今、片付ける」
「なっ・・・!?」
そして動揺する冬香が言葉を発するよりも早く・・・!
ダンッ!!!
「4」はその手に持っていた銃のトリガーを引いた
冬香と「4」が対峙したその数分前
付近の一際高いビルの上、戦況を眺めていた「4」の姿があった
「お粗末な物じゃな・・・」
グラウンドゼロ内、ゾーフ付近で起こった国連の監視団とルミリアム皇女を狙った襲撃
眼下では、ゾーフからの応援と合流した護衛部隊と襲撃犯達が銃撃戦を繰り広げている
しかし・・・
「話が違う! もうこれ以上付き合ってられるか!」
「お、おい! クソ! 俺も抜けるぞ!」
形勢が不利となった襲撃犯は、蜘蛛の子を散らす様に逃げ出して行った
「・・・大方、金で雇ったチンピラと言った所じゃろう。練度も低ければ雇い主に対する忠誠心もない。金に物を言わせて数だけは揃えた様じゃが、ゾーフの防衛部隊相手では勝負にもならん」
大勢は決した、襲撃は完全に失敗したと言っていいだろう
「じゃが・・・なんじゃこの違和感は・・・?」
しかし、「4」はこの現状に何とも言えない不気味さを感じていた。その時・・・
「聞こえる「4」? そちらの戦況は?」
通信機から聞こえてきた吹連の声に、「4」はつまらなさそうに答える
「もう片付いた。弱すぎて拍子抜けした程じゃ」
「そう。「6」と「9」の方も大体片付いているし、問題はなさそうね」
「国連の監視団はどうした?」
「既にゾーフで保護しているわ。後続のルミリアム皇女も霧生監査官と共にもうすぐ到着するそうよ」
「ふむ・・・ならば・・・」
そう「4」が続けようとしたその時、通信にノイズが走った
同時にゾーフの管制室に安栖から通信が入る
「吹連課長、通信網について問題が発生した」
「報告を」
「ああ。通信の起点として能力を使い続けていたアイリちゃんの事だけど、予想以上に体力の消耗が激しい。これ以上通信を維持するのは困難だ、一度彼女を休ませる必要がある」
「そう・・・分かりました」
安栖に対しそう答えると、吹連は全部隊に対し通信を入れる
「全職員へ。通信網についてトラブルが発生した為、この通信の後、通信が使用不可能となります。以後の作戦行動は事前に説明してあった作戦プランに沿って行動する事」
「「了解」」
作戦中の通信の途絶
とは言えすでに戦況は決している、何の問題もない
「4」はふう と息を吐きながら通信を終えようとする。だがその時・・・!
「・・・こえるか! 「4」! 応答しろ!」
「ん?」
通信機から聞こえてきたノイズ交じりの声に「4」は耳を傾ける
「その声「13」か? 確か待ち伏せをしていた別動隊の相手をしていたはずじゃが、何か問題でも発生したか?」
そんな事はあり得ない、と思いつつそう質問をする
だが「4」の予想と反して、「13」は焦った様な声で叫ぶ
「ここから・・・間に合わない! 「4」! 皇女を追っ・・・!」
「何? どういう事じゃ? 一体何があった?」
「13」は何かを叫ぶが、ノイズ交じりの音声では内容がほとんど聞き取れない
「敵は・・・! 「最初」からすでに・・・!」
そしてその言葉を最後に、通信はブツリと切れてしまった
「敵・・・じゃと?」
通信が切れる直前の言葉に「4」は顎に手を当てて考える
(すでに襲撃犯の大半は撤退を始めておる。この状況で「敵」じゃと・・・?)
自分は何か見落としているのだろうか?
「4」は現状を把握すべく思考をめぐらせる
(ゾーフを目前にしての襲撃。敵の本命は国連の監視団ではなくルミリアム皇女。後方からの襲撃に追い立てられるように皇女はゾーフへ・・・)
その時・・・!
(いや待て・・・。「最初」から・・・!? そういう事か!?)
「4」が導き出した「敵」の正体
「間に合うか・・・!?」
そう呟くと、「4」はすぐさまゾーフへ向かって走り出した
そして・・・
ダンッ!!!
「4」の持ったハンドガンから銃弾が放たれる!
その銃弾は驚愕する冬香の真横をすり抜け・・・!
「エッ?」
バスッ!!!
後ろに居たルミリアム皇女を撃ち抜いた!!!
銃弾を受けた皇女は後方へ倒れる!
「なっ!?」
突然の事態に驚愕する冬香、だがすぐにリボルバーを「4」に向けて叫ぶ!
「何をしている!? 気でも狂ったのか「4」!?」
僅かに引き金に力を込めながら警戒を強める冬香!
「いや、儂は至って正気じゃよ」
しかし、「4」は至って冷静な表情のまま銃口を向けている
だがその時、「4」は銃を向けたまま冬香に告げた
「それよりも監査官殿。ゆっくりとその場を離れろ・・・」
「・・・?」
「ゆっくりとじゃ、決して焦るな」
不可解な「4」の言動
その時、冬香はある事に気付く
(4の銃口・・・狙っているのは私ではない・・・?)
ほんのわずかにズレた銃口
狙っているのは自分ではなく、私の後ろ・・・!
冬香がその事に気付くと同時に、その場に声が響き渡った
「ああ・・・危ないですネ・・・。もう少し能力を解除するのが遅かったら本当に死んでいましたヨ・・・?」
「なっ・・・!?」
咄嗟に後ろを振り向く冬香!
そこに見えたのは銃弾を受け立ち上がろうとする皇女の姿! しかし・・・!
「髪が・・・! いや髪だけじゃない・・・!」
立ち上がろうとする皇女、しかしその姿が徐々に変わっていく!
「貴様は・・・一体・・・!?」
銃を向けたまま後ずさる冬香
それに対し皇女だった女は落ち着いた表情で告げる
「私が何者かですか? まあ答える必要はないとだけ言っておきましょう」
冬香は目の前の女に視線を向ける
腰まであった金色の髪はセミロングの黒髪へと変貌
それだけではなく、瞳はブラウン、肌も黄色人種のそれへと色を変えていた
身体つきは10代のそれから20代後半、着ていた服すら変化している
明らかに別人へと姿を変えた女に、「4」が言う
「やはり接続者、能力は変身能力と言った所か? ルミリアム皇女に化けてゾーフに潜入しようとは考えたものじゃが」
「上手くいったと思ったのですが、まさか見破られてしまうなんて。どうして私が偽物だと?」
そう問いかける女に「4」が答える
「なに。ウチの暗殺者の中には心を読める奴もおってな」
「ああ、なるほど・・・。バーディに皇女暗殺を依頼したのがその皇女本人・・・、正確には皇女に変身していた私だったのがバレてしまいましたか」
そう、「13」が読み取ったバーディの記憶
それは皇女暗殺を指示するルミリアム皇女の姿だったのだ
「奴らの襲撃には違和感があった。ゾーフの目の前での襲撃、当然こちらはゾーフの防衛隊を応援に向かわせる。じゃがそれは当然罠、周りの雑魚に注意を引きつけておいて本命の皇女暗殺を別動隊が実行する。しかし、それもおかしい。その本命であるはずの皇女への襲撃も詰めの甘さが目立っておったからな、まるでお主にここに逃げ込んで欲しいかの様に。そう違和感を感じておった時じゃ、決め手になったのは「13」の言葉、「敵は最初から」・・・」
「・・・ああ」
「そこまで分かれば後は簡単じゃ、つまりこれは全て陽動、こちらの防衛隊が離れた隙にゾーフへと侵入を図る本当の敵。それは「最初から」「13」達の目の前に居たルミリアム皇女という事じゃ」
「・・・一応、バレない様に少し精神をいじって、私に依頼された事は忘れてもらっていたはずだったんですが」
「表面的な記憶はどうにか出来ても、脳内の記録までは消せなかったようじゃな」
「その様ですね」
ふう とため息をつく女に対し、冬香が銃を向けたまま言う
「一体何時から・・・? 何時からすり替わっていたんだ・・・? 私達が護衛をしている間、すり替われる様な隙はなかったはず」
だがその言葉に、女は当然と言った様子で言った
「さっき「4」さんが言ってたでしょう? もちろん最初からです。貴方達が飛行機を降りた私を出迎えたその時から、私は皇女とすり替わっていましたから」
「なっ!?」
「空港の職員に化けて先に飛行機の中に潜入し、機内で本物のルミリアム皇女とすり替わっていたんですよ」
その時、女の言葉にハッとした様子で冬香が叫ぶ
「・・・ッ! そうだ本物は・・・!? 本物のルミリアム皇女は何処へやった!? まさか・・・!」
引き金に指をかけながら問いかける冬香
しかし、女は落ち着いた表情のままその質問に答えた
「心配しなくても大丈夫ですよ。本物の皇女ならここに居ますから」
「ここ・・・?」
そして女は懐から手のひらに収まるサイズの手鏡を取り出す
冬香は訝し気な表情のままその鏡に目を向ける、そして・・・
「なっ!?」
そこに映っている見覚えのある姿に声を上げた
「ルミリアム皇女!」
そう、鏡に映っていたのはここ数日共に過ごした女性の姿だった
驚きの表情を見せる冬香に女は告げる
「鏡の中に対象を閉じ込め、その鏡に自分を映す事によりその人物の姿、能力、記憶の全てをコピーする。それが私の能力「鏡」です」
「能力や記憶も全てコピーするだと・・・?」
「ええ。私の今までの行動や話した内容、それらは全て本物の皇女の記憶からコピーしてきた物です。貴方達も私が本物だと疑わなかったでしょう?」
無邪気に街を巡る少女の姿、接続者との共存について話す皇女の姿
それらは全て本物の彼女をコピーした姿だったのだ
「もう彼女にも彼女の姿にも用はありませんから。はい、どうぞご自由に」
愕然とする冬香に対し、そう言って女は手鏡を放り投げる
そして空中の鏡が一瞬光ると、中に映っていた皇女が解放された
ドサッ!
「うっ・・・! ルミリアム皇女!」
冬香が飛びこむ様に倒れてきた皇女を受け止める
「あ・・・アナタは・・・?」
不思議そうにそう問いかける皇女の様子を確かめながら、冬香は呟く
「衰弱しているが、意識はある・・・。とにかく医務室へ連れて行かないと・・・」
皇女を支えながら立ち上がる冬香、だが目の前には皇女に化けていた謎の接続者の姿がある
だがその時、冬香に向かって「4」が言った
「監査官殿は皇女を連れていけ。目の前のコイツは儂が相手をしよう」
「「4」・・・。分かった!」
そう言うと、冬香は皇女を支えながら通路の奥へと歩いていった
通路の奥へと消えていく冬香と皇女の後ろ姿
皇女に化けていた女は一瞬だけそちらに視線を向けたが、二人を追う事はせずその場で「4」に相対する
「賢明な判断じゃ。背を向けておればその瞬間に殺していた」
「それはどうも。貴方に褒めてもらえるなんて光栄です」
その言葉に「4」は一瞬怪訝な表情を見せるが、銃を突きつけたまま女に向かって問いかける
「さて、お主には色々聞きたい事がある。大人しく投降するなら命だけは見逃してやってもよいが?」
「御冗談を」
「そうか。なら死ね」
ダンッ!!!
その言葉と同時に「4」は女に向かって発砲!
同時にナイフを構えながら間合いを詰める!
「ッ!」
銃弾を回避しながら構える女!
だが懐に飛び込もうとする「4」に対し、女が構えたのは銃でもナイフでもない!
「私の能力を忘れましたか!?」
それは鏡!
女は鏡を「4」に向け、その姿を映そうとする! しかし!
「ッ!? 「絶対回答」!!!」
鏡に自分の姿が映る直前!
「4」はその場から飛び退きこれをかわす!
「流石に素早いですね。ならこれならどうです!」
そう叫ぶと、女はあらぬ方向に向かって鏡を向ける!
「何を・・・!?」
バッ!!!
最後まで呟く前に、「4」は「絶対回答」に従いさらに飛び退いていた!
「あら? あと少しだったのに」
女が鏡を向けた場所、そこにあったのは監視カメラのレンズ
鏡に映ったレンズには先程まで「4」が居た場所が反射して映っていた
「なるほど、反射か。あの鏡に直接映されるだけではなく、光を反射させて映されてもアウトという訳か」
それはまるで見えない弾丸、もしくは剣か
姿を映されるだけで鏡の中に閉じ込められてしまう能力
それを回避しながら、「4」は物陰へと移動する
この場所ならば反射によって姿を映される心配もない。しかし・・・
(随分と間合いを離してしまったのう。ここから踏み込むのは難しいか・・・)
女が立っている通路、そこには監視カメラの他にも姿を映す物が多くあり
「絶対回答」をもってしても、それらをかわす事は不可能であった
(いや・・・まさか・・・)
その時、物陰に隠れる「4」に向かって女が言った
「どうしました? まさかあのナンバー「4」ともあろう方が、そのまま隠れ続けるつもりですか?」
「何とでも言え。それより一つ質問していいかのう?」
「質問?」
首をかしげる女に向かって、「4」が言う
「誰にも気づかれず機内へ侵入し皇女へとすり替わる手際、戦闘慣れした立ち回り。お主・・・「暗殺者」か?」
その言葉に女はピクリと肩を震わせる
「図星じゃな」
「・・・いえ、「暗殺者」ではなく「元暗殺者」です。元暗殺者ナンバー・「12(トゥエルブ)」、それが私のナンバーです」
「「12」? ナンバーが実力を示す物と言う訳ではないが、かなりの上位クラスじゃな」
そう告げる「4」に対し、「12」はフフッ と笑みを浮かべる
「上位・・・上位ですか。いえ、そんな事はありませんよ?」
「何?」
「だって、今この場に来ている中で、私のナンバーが一番下ですから」
「何・・・じゃと・・・?」
「12」より上位のナンバーはそう多くない、十番代ならば「11」「10」しか存在しない事になる
だが、もしそうでないとしたら・・・
「まさか・・・!!!」
「ええ。「全員」来ていますよ」
同じ頃
襲撃を退けたゾーフ防衛隊、その前に一人の男の姿があった
2メートルはあろうかと言う巨漢
鍛え上げられた肉体を誇る男、その手には人の身体程もある超巨大なガトリング砲!
「なんなんだアイツは!? 撃て撃て!!!」
ダダダダダッ!!!
防衛隊が男に向かって集中砲火をかける!
音速で男に向かっていく無数の弾丸! そして!
バスッ!
弾が男の身体に直撃し貫通する!
一発だけではない、数十発の弾丸が男の腕に足に突き刺さる! そして!
ビシャッ!!!
弾丸の一発が脳天を吹き飛ばし、男はその場に鮮血を散らせながら倒れた!
「や、やったか!?」
防衛隊の一人が叫ぶ、しかし・・・!
ピクッ・・・
倒れた男の指先がピクリと動く
そして、その身体がムクリと起き上がった!
「馬鹿な!? 心臓をぶち抜いても脳天を撃ち抜いても死なないなんて!?」
パニックに陥りながら銃撃を続ける防衛隊!
だが男は銃弾で身体を撃ち抜かれながらガトリング砲を構える!
キュィーーンッ・・・ガガガガガガガガガガガガッ!!!!!
砲門が回転を始め、無数の弾丸が発射される!
「ぐあっ!!!」
そのまま男は薙ぎ払う様にガトリング砲の弾丸をばら撒くと、防衛隊を全滅させた
戦闘可能な者が居ない事を確認すると男は静かに呟く
「この程度では死ねない身体でな・・・」
そして防衛隊を全滅させた男はゾーフに向かってゆっくり歩いていこうとする。だがその時!
「ヒャッハッ!!!」
突然! 男の額に突き刺さるバタフライナイフ!
「・・・」
だが男はそれを全く意に介さず、無表情のままそれを引き抜き捨てる
「「6」か・・・」
男の前に立ちふさがったのは、加虐的な笑みを浮かべた金髪の男
暗殺者ナンバー・「6」!
「相変わらずの不死身ぶりだねぇ? 会いたかったぜぇ? 「5」!」
「フン・・・俺はお前に用はない」
ゾーフ近くの廃墟で相対する「6」と「5」!
二人のシングルナンバー! そして・・・!
「あーあ、つまんないな」
「うん。所詮ただの人間だもんね」
別の場所に配置されていた防衛部隊
だがすでに生きている者はなく、彼らの死体の上でつまらなさそうに会話する少年と少女の姿だけがあった
「どうする? 中に行けばもっと遊べるかな?」
何やら話し合いをしている二人
およそ10代後半の少年と少女
その姿は男女の違いはあれど瓜二つ、双子の二人だ
双子の手にあるのは中国刀
その刀身は防衛隊を斬った血でまだ濡れている
「うーん。でもあの方はここで足止めしろって言ってたよ・・・」
そう言いながら悩み続ける二人。だがその時!
キンッ!!!
一閃!
光の軌跡が双子の首を薙ぎ払う!
「おっと!」
「もう! 危ないなぁ!」
だが一瞬早く、双子はこれをかわす!
そして目の前に現れた男に向かって怒った様に言う
「不意打ちなんて卑怯だぞ!」
「そうよそうよ!」
双子の前に現れたのは長大な日本刀を構えた男、ナンバー「9」
「9」は目の前の双子に対し、ゆっくりと刀を構えながら言う
「「7」と「8」か。まさかこんな場所で出会うとは・・・」
「フン! 別に会いに来たわけじゃないぞ!」
「そうよ! 命令だから仕方なく来ただけなんだから!」
「命令だと?」
ピクリと眉を寄せる「9」
「っておい! それ言っちゃ駄目だろ「8」!」
「あ! ごめん「7」! ついうっかり!」
「もう、しょうがないなぁ・・・」
しまった! と言う様に口を抑える「8」と、やや呆れた様にため息をつく「7」
そして・・・
「聞かれちゃったんじゃしょうがない! 殺すか!」
「うん! 殺そう!」
ニッコリと笑みを浮かべながら、双子はその手に持っていた中華刀を構える!
「・・・来るならば容赦はしない」
それに対し、「9」も戦闘態勢に入り
ここでも、シングルナンバー同士の戦いが幕を上げる!
「4」VS[12」
「6」VS「5」
「9」VS「7」&「8」
3つの局面での戦闘が始まろうとしていた!




