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トーキョー・アサシン 隔離都市東京特別治安維持課  作者: 三上 渉
第六章:十字架と黒き願いが交わり扉は開く
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崩壊の日・カズミ


そして月日は流れ、その日がやってくる

5年前、全てが終わったその日が






その日の夜、俺はいつも通り宿舎の部屋で本を読んでいた

就寝前の僅かな自由時間、本の内容は覚えていないが確か銃器に関する内容だったはず


「おーい013」


その時、本を読んでいた俺を呼ぶ声があった


「聞こえてないのか?013ーー」


だが俺は無反応、その声がまるで耳に入らない程集中していたからだ

本の内容にではない、俺が考え込んでいたのは別の事だ。だがその時・・・


「返事しろって、カズミ!」

「・・・ッ!?」


その名前を呼ばれた瞬間

俺は朝起床の合図で飛び起きるかの様に顔を上げ声の方を向く


「お?ようやく気付いた。その名前だと反応するんだな」

「015・・・?」


そこに居たのは俺と同じ訓練生であり、同じ部屋で暮らすルームメイトのK・015だった

周りを見ると他のルームメイト達もこちらに視線を向けている


「何か用か?」


俺は本を閉じながらそう問いかける


「ん?いや別に用ってわけじゃないんだけどさ。お前さっきからずっとボーっとしてるみたいだったからさ」

「そうそう、何度読んでも全く反応なかったしな」


どうやら俺は、相当考え事をするのに没頭していたらしい

その時、015が俺の態度の理由を察し言った


「037の事、考えてたのか?」

「・・・」

「明日だもんな、037が他の施設に移送されるのは・・・」


そう、その日の数日前

037・・・ミナは、能力に目覚めこの施設初の接続者となった

そして唯一の成功例となった彼女は、別の施設への移送が決定していたのだ


「二度と会えないってわけじゃないんだろうけど。やっぱ寂しいよな」

「・・・」


015の言葉に、俺は無言で返す


(寂しい・・・か)


その時の自分の感情はよく分からない

015の言う通り寂しかったのか、それとも他の感情だったのか

そんなもやもやした俺の感傷を遮る様に、他のルームメイト達が言った


「013は037と仲良かったもんな」

「3人で名前つけ合ってたりしてたしね」

「いいよなー、俺達も名前欲しいよなぁ」


そんな何気ない会話、だが俺はふと思った


(3人・・・)


そして、俺は辺りを見渡しながら015に問いかけた


「カズヤ・・・018は?」


そう、そこには彼らと同じくルームメイトであるはずのカズヤの姿がなかったのだ

しかし俺の質問に、015はあっさりと答える


「ああ、アイツなら結構前にトイレ行くフリして宿舎を抜け出して行ったぜ。本棟の方に居る037に会いに行ったんじゃないかな」


015は何のことはないと言った感じで言うが

当然ながら、部屋を無断で抜けだすのは厳罰だ

施設の見回りをしている衛兵に見つかったなら、どんな懲罰が待っているか分からない。しかし・・・


「まあアイツなら大丈夫だろ。オマエに次いで、総合ナンバー2の成績だからな。あのガタイの割に隠密行動も得意だし」

「・・・そうだな」


015の言う通り、カズヤなら心配は要らないだろう

俺が少しホッとして見せたその時、015が俺に問いかける


「013こそ、行かなくて良かったのか?」

「俺が・・・?」

「さっきも言ったけど、もう当分会えなくなるかもしれないんだぜ?最後の挨拶とかしなくていいのかよ?」

「・・・俺は」


俺は015の質問に答えようとする

だがどうすべきなのか、なんと答えるべきなのか

肝心な事は何一つ思い浮かばず、一言呟いた後口ごもる。その時・・・!!!


・・・タタタタッ・・・!


「ッ!?」


俺は遠くから僅かに聞こえてきた音に緊張を走らせる!


「ん?どうした?013」

「・・・銃声だ」

「銃声・・・!?」


驚く015の声に、部屋に居た他の訓練生も何事かと耳をすませる


「・・・何かの訓練か?」

「こんな時間に?」

「・・・連続して銃撃音が鳴ってる、戦闘してるんじゃないか?」

「は!?戦闘って誰とだよ!?どっかの組織が攻めてきたってのか!?」


先程は僅かに聞こえてきただけの銃撃音が、じょじょに激しく鳴り響いていく


「おいおい!ヤバイんじゃないのか!?」


戦闘の拡大を察知し、混乱に陥る訓練生達!


「まさか・・・カズヤ・・・」


俺がそう呟いた、その時!

バンッ!と勢いよく扉が開かれ、アサルトライフルを持った衛兵がやってきた!


「お前達!今すぐ部屋から出ろ!移動だ!」


そう叫んで俺達を誘導しようとする衛兵


「一体何があったんですか!?」

「分からん!とにかく移動だ!戦闘のある場所から離れるぞ!」


他の部屋に居た訓練生も衛兵の指示に従い、後に続く

そして全員で宿舎の入り口に集まり避難を開始しようとした・・・その時!


キンッ!


ほんの一瞬!頭に走るノイズ!

まるで脳みそを直接針で刺された様な痛みに思わず俺は膝を付く!


「013!?どうした!?」


突然倒れこんだ俺に015が言う


「今のは・・・?今の声が聞こえなかったのか・・・?」

「声・・・?何の事だ?」


今ほんの一瞬だけ聞こえてきた声

いや、それは声と言うよりもっとシンプルな、感情その物と呼ぶべき物だったのかもしれない

そう、その時聞こえてきたのは・・・


「コロシテヤル・・・?」

「013・・・?」


俺は聞こえてきた言葉をそのまま呟く。その時・・・!


「あ・・・ああ・・・あああ・・・!!!」


前方の方から正気を失ったかの様なうめき声が聞こえてきた、それは避難誘導をしていた衛兵の物


「・・・?」


訓練生達が不思議に思い立ち止まった、その瞬間!!!


ダダダダダダッッッッッ!!!!!


衛兵は後ろを振り向くと同時に!手に持っていたアサルトライフルを俺達に向かって連射し始めた!!!


「えっ!?」


反応する間もなく頭を撃ち抜かれる男


「なんっ!?きゃああああっっっっっ!!!」


連射される弾丸に胴体を何度も撃ち抜かれ倒れる女


「おいっ!?何が!?・・・がっ!!!」


バスッ!


「015!!!」


俺の側に立っていた015が胴体を撃たれ地面に倒れた!

弾丸が貫通し鮮血が舞い!宿舎入り口のガラスがガシャンッ!と音を立てながら割れ地面に落ちる!

その時、アサルトライフルを構える衛兵と目が合う


「あ・・・あああああ・・・!!!」

「ッ!!!」


ダダダダダッ!!!


俺に向かって放たれる銃弾!

しかし目が合った瞬間!いち早く危険を察知した俺はすぐさま走り出しそれをかわす!

そして滑り込む様にして近くの柱の後ろへ隠れる!


「何だ!?一体何が!?」


俺は柱の影から覗き込む様にしてそーっと衛兵の方を伺う、だがその瞬間!


ダダダダダッ!!!


「ッ!!!」


すぐさま撃ち込まれた弾丸の雨に、俺は素早く柱の後ろへ隠れる!


「ハァッ!!!ハァッ!!!」


荒く呼吸をしながら、俺は今の状況を考える


(何なんだ!?一体突然どうして!?いや、理由は後だ!それよりもあれは明らかに正気じゃない・・・!このままだと殺される・・・!)


衛兵は弾丸を撃ちながら、柱に向かって歩いてくる・・・!


(殺すしかない・・・!それしか生き残る手段はない・・・!だが・・・!)


相手の武装はアサルトライフル、こっちは素手

正面から飛び出せば一瞬で蜂の巣だ・・・!


(どうやって・・・!?)


柱の後ろで荒い息を吐きながら考えるがアイデアは一切浮かばない!

衛兵は一歩づつ柱に向かって近づいてくる・・・!


(あと・・・10メートル!)


こうなったら一か八か!柱のすぐ近くまで接近してきた所で仕掛けるしかない!

更に柱に向かって近づいてくる衛兵!


(あと3歩・・・2・・・1・・・!)


俺が覚悟を決め突撃を行おうとした、その瞬間!


「うあああああっっっっっ!!!!!」


衛兵の後ろから襲い掛かる一人の男!


「015!?」

「あああああ・・・!!!」


突然起き上がって襲い掛かってきた015に向かってアサルトライフルを向ける衛兵!


ダダダダダッ!!!


そしてすぐさま連射!弾丸は真っすぐ向かってきた015の胴体を貫通していく!しかし!


「うぐっ!!!ぐあああああっっっっっ!!!!!」


弾丸の直撃を食らいながらも015は衛兵に向かって突撃!

そのまま体当たりを仕掛けるとその手に持っていたガラスの破片を振り上げる!そして!


ドスッ!!!


「・・・あ・・・ああ」


喉元にガラスの破片を突き立てられ、血を飛び散らせながらかすかにうめくと衛兵は絶命した


「はぁ・・・はぁ・・・」


そして、015もバタリとその場に倒れこむ


「015!!!」


俺はすぐさま倒れこんだ015の元へ駆け寄る、しかし・・・


「0・・・13・・・?」

「しっかりしろ!015!!!」

「もしかして・・・俺・・・死ぬかな・・・?」


その身体には無数の銃弾が撃ち込まれ、すでに息を引き取るのは時間の問題であった


「なあ・・・013・・・いや、カズミか・・・?」

「何だ・・・?」

「俺・・・もしも・・・もう一度生まれてくるなら・・・。その時は・・・名前が欲し・・・」


そこまで言った所で015の身体から力が抜ける


「015・・・」


俺は015の身体をゆっくりとその場に横たえさせると、目をそっと手で閉じさせる

そして俺は周りを見渡すが・・・


「みんな・・・」


そこにあったのは真っ赤に染まった地面と、動かなくなった仲間達

生き残っていたのは俺一人だった


・・・タタタタタッ!!!


遠くの方ではまだ銃声が鳴り響いている


「カズヤ・・・それにミナを助けに行かないと・・・」


俺はそう呟くと衛兵の死体から武器を探す

衛兵が持っていたアサルトライフルを予備のマガジンと交換、そして懐からハンドガンを2艇見つける

俺はホルスターごとそれを身に付けると、ミナが居ると思われる本棟の方へ向かって行った






現在、施設は地獄と化していた

その施設に配置されていた兵士や研究者達

それらは今正気を失い、お互いに銃を向け殺し合っていた


「味方同士で殺し合っているのか・・・?」


俺は正気を失った兵士達に見つからない様に慎重に本棟へ向かって移動する


「ミナ・・・無事でいてくれ・・・」


そして俺は宿舎と本棟の間にある訓練場へとたどり着く

ライフルを構えながら慎重に訓練場の中を伺う、その時・・・!


「あれは・・・!」


訓練場の中央に立ち尽くす見覚えのある影に俺はすぐさま駆け寄る


「ミナ!無事だったか!」


そう、訓練場の中央に立ち尽くしていた白髪の少女、それはミナだった

俺は安心した様にホッと息をつくと、ライフルの銃口を下げミナへ向かって小走りに近づいていく。しかし・・・


「・・・」


ミナは一言も喋らずその場に立ち尽くしたままだ


「ミナ・・・?」


そんなミナの様子に俺が思わず呟いた・・・次の瞬間!


「ああああああっっっっっ!!!!!」

「ッ!?まさか・・・!!!」


咆哮!!!

そして同時にミナがこちらへ向かって飛び掛かってくる!!!


「ッ!!!」


ミナの拳に対し、咄嗟に手に持っていたアサルトライフルで防ごうとする!だが!


バキィッ!!!!!


「なっ!?」


ミナの拳は強化プラスチックで出来たライフルの銃身を真っ二つに砕き!ライフルごと俺の身体を吹っ飛ばした!!!


「がっ!!!」


訓練場の端の壁まで吹き飛ばされ、激突の衝撃に俺は息を吐き出す


「・・・ぐっ、ミナ・・・!」


立ち上がろうとする俺に向かって素手のまま襲い掛かるミナ!


「止めろミナ!俺が分からないのか!?」

「うあああああ!!!!!」


だがミナはこちらの言葉に反応を示さず攻撃を続ける!


「くそっ・・・!なんとか無力化しないと・・・!」


俺は壊れたライフルを捨て、素早く懐から二艇のハンドガンを取り出すと十字構えに移行!

そして発砲しながらミナに向かって突撃!銃弾をかわすミナに対し、近接戦を仕掛ける!


「この間合いなら・・・!」


ダンッ!


俺が至近距離から放った銃撃をミナは身体をのけぞらせながら回避する!

だが!本命は次の攻撃!


(これで眠らせる!)


ミナが体勢を崩した隙を狙ってボディーブローを放つ!

完全に意表を突いた、回避不可能なタイミング!

そう・・・そのはずだった


「ッ!?」


ピタリと拳が止まる

俺が止めたのではない、止めていたのはミナの左手

いや、正確には左手の「人差し指一本」だった


「バ・・・カな・・・!」


俺が驚愕し一瞬動きを止めた瞬間!


ブンッ!!!


目の前をミナの拳が通過する!

ミナの反撃をなんとか回避する事に成功したが、俺の頬からは止めどなく冷や汗が流れ出す!


(は・・・速い!!!そして!!!)


ドゴォッ!!!


(重い!!!)


強烈な打撃で吹っ飛ばされる!!!

手に持っていた銃で受け、衝撃を逃がす為自分から飛んでいなければ

そのまま骨を砕かれ真っ二つにされていた程の威力!


(いいか貴様らよく聞け。これから貴様らに叩き込む技の名は十字銃術クロス・ガンアーツ!接続者を殺す為の最強の技だ!)


いつか教官が言っていた言葉が脳裏に浮かぶ、しかし・・・!


(これが・・・!本物の接続者!!!)


初めて相対する人知を超えた存在の力!

それを前に、本能が訴えかける


(無理だ・・・勝てるわけがない・・・)


もはや反撃の余裕もなく、ミナが放つ必殺の攻撃をただただ必死に回避する!

一撃でも当たれば間違いなく死!


(十字銃術・・・?接続者を殺す技・・・?そんな物、コイツらには何の役にも立たない!人間と接続者じゃスペックが違いすぎる!)


ガッ!!!


「があっ!!!」


強烈な打撃を受け、訓練場の入り口近くまで吹っ飛ばされる!その時・・・


(駄目だ・・・俺にはどうする事も出来ない・・・逃げるしか・・・)


足が無意識の内に下がる、しかし・・・


(カズミ兄さん)


脳裏に彼女の言葉が、守ると誓った少女の言葉が浮かぶ


(ミナを見捨てるわけにはいかない・・・だが・・・)


そんな一瞬の葛藤、その時・・・


「カ・・ズミ・・・兄さん・・・」

「ッ!?ミナ!!!」


自分を呼ぶその声に、俺は思わず・・・

今の状況も何もかもを忘れ、彼女に向かって一歩・・・


タッ・・・


無防備に・・・近づいてしまった


シュッ・・・!


気付いた時には遅かった

ミナはその一瞬の間に俺の懐に潜りこむと、左手の手刀を真上へと振り上げ、そして・・・


ザシュッ!!!!!


まるで鋭利な刃物によって斬られたかの様に、俺の右腕が脇の下から両断され宙へと舞った


「ぐっ・・・あああああああああああっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!」


凄まじい痛みに俺は左手で傷口を押さえながら倒れる!!!

そして、鮮血をまき散らしながら頭上で回転していた右手が地面にドサッと落ちる


「あああああっっっっっ!!!!!ぐっあああああ!!!!!」


その口から洩れる絶叫と反して、俺の意識は至極冷静に状況を把握していた


(ああ、俺は死ぬな)


もはやそれは避ける事は出来ない、だが不思議と辛くも悲しくもない


(今までに死んでいった仲間達・・・俺にその順番が回ってきただけの話だ・・・)


思えば、これまで生きてきてこれたのが奇跡だったのかもしれない

そう考えると自然と穏やかな気持ちになれた。だが・・・


(だが、一つだけ未練が残る・・・ミナを助けてやれなかった事・・・)


ミナは無言で立ち尽くしたまま、こちらを見下ろしている


(すまない・・・ミナ・・・)


そう心の中で呟き、死を受けいれた・・・その時


(違うよ・・・カズミ兄さん)

「えっ・・・?」


俺は心の中に響いてきた声に思わず声を上げる

ミナはやはり無言のまま、だが心の中に続けて声が響いてくる


(カズミ兄さんはこんな私を助ける為に精一杯頑張ってくれた・・・)

「この声・・・ミナなのか・・・?」

(そんな兄さんが死ぬなんて間違ってる・・・死ぬべきなのは・・・私の方・・・)


心の中に伝わってくるミナの想い、それは罪の意識


「ミナ!何を言っているんだ!?」

(全部私のせい・・・私がみんなを・・・だから・・・)


そして、立ち尽くすミナの瞳から一筋の涙がこぼれおちる


(私を殺して・・・カズミ兄さん・・・)

「なっ!?何を!!!」

(このままだと私はカズミ兄さんまで殺してしまう・・・!分かるの・・・今は一時的に抑えられているだけ・・・!あとほんの少しもしないうちに私は正気を失い、オリジンの意識の中で溶けていってしまう・・そうすればもう止める事は出来ない・・・!)

「何を言っているんだ!?俺に分かる様に説明をしてくれ!!!」

(お願い!時間がないの!)


その時、まるで自分の意思ではない様に左手が銃を持ったままゆっくりと持ち上がり

ミナの心臓に向かって狙いを定める


「止めろ!俺はお前を助けると・・・!そう誓って・・・!」

(ごめんなさい・・・カズミ兄さん。でももうこうするしかない・・・)


そのまま引き金にかけた指にゆっくりと力が籠められていく


(最後はせめてカズミ兄さんの意思で私を殺して欲しい・・・)

「ミナ・・・!」

(大丈夫だよ・・・カズミ兄さん・・・私は・・・ずっと・・・)


そして・・・!!!!!


「ミナァァァァァァァァァァッッッッッ!!!!!!」


ダンッ!!!


一発の銃弾が少女の胸を貫く

少女は口から血を流しながら、ゆっくりと笑みを浮かべ、そして・・・


「ありがとう・・・カズミ兄さん・・・」


ドサッ・・・とその場に倒れた。それと同時に・・・


「ミ・・・ナ・・・」


全ての力を使い果たし

俺は倒れたミナの手を握る様にしながら崩れ落ち・・・

ゆっくりと・・・目を閉じた・・・

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