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トーキョー・アサシン 隔離都市東京特別治安維持課  作者: 三上 渉
第五章:狩人を狩るのは人ならざる獣の顎
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9レコード&カウントダウン6


「ナンバー「9(ナイン)」。暗殺開始アサシネイションスタート・・・!」

「ナンバー「6(シックス)」ッ!暗殺開始アサシネイションスタートってな!!!」


窮地に陥った13と冬香の前に現れた二人の暗殺者、「9」と「6」

地面に倒れたまま、冬香達を襲撃してきた接続者と相対する二人を見ながら冬香が呟く


「シングルナンバー・・・」


暗殺課創設メンバーにして最強の9人、それが二人も

冬香が出していた救援要請に本部が向かわせていたのだろう

その時、9によって右腕を切断された接続者「358」が、腕にロープを巻き出血を止めながら言う


「俺の右腕をよくも・・・!テメエ、この借りは10倍にして返してやるからなぁ・・・!」


その言葉と共に!358の姿が周囲に溶け込むように消えていく!


「ッ!また透明に!」


能力を発動した358に冬香が叫ぶ!


「これは・・・?」


刀を構えたまま周囲を警戒する9

その時、状況をモニターしている9の監査官から報告が届く


「宗久様、敵の姿を完全にロストしました。熱源探査及び、その他全てのセンサーに反応ありません」

「ああ。姿だけではなく、音や匂い、殺気までも消えた。おそらく敵の能力は・・・」


9が敵の能力について分析していたその時、姿を消した358は9と距離を取ったまま大きく回り込み背後に周っていた

その途中、足元にあった小石が358の足にぶつかりコロンと転がる。だが・・・


「・・・」


周囲を警戒しているはずの9はそれに全く気付かず、刀を構えたまま微動だにしない

当然ながら、暗殺者のトップの一人である9がこんな周囲の変化を見落とすなど通常ありえない

小石に反応を見せない9の姿に、その背が見える位置に移動した358がニヤリと笑みを浮かべる


(271達も知らない事だが、俺の能力は「透明化」なんかじゃあない。俺の本当の能力は「認識阻害ジャミング」・・・!)


そう、358の能力は実際に姿を消しているわけではない

周囲の人物の自分に対する「認識」を「阻害」する能力なのだ


(例え目の前で大声を出しても、誰も俺の姿を認識する事は出来ない!このまま背後から一撃で殺してやる!)


そしてナイフを取り出すと、9を背後から刺し殺すべく構える358!

だが!その瞬間!!!


「フッ!」


ブンッ!!!


突然!9がその刀を背後に向かって横薙ぎに振るう!


「なにぃっ!?なんだコイツ!?まさか俺の姿が・・・!?」


自分に向かってきた刃を咄嗟にバックステップでかわしながら叫ぶ358!だがしかし・・・!


「はあっ!」


続けて9が刀を振るう、だがそれは358の立っている位置とは全く別の方向

358にはカスリもしていない


「な・・・?なんだ・・・?俺を狙ったわけじゃないのかぁ・・・?」


ブンッ!ブオンッ!!!


その後も続けて周囲に向かって連続で刀を振るう9、だがそれらは全て空を斬る音を立てるだけだ

周囲に向かって無意味な攻撃を繰り返す9の姿を見ながら、358は落ち着きを取り戻す


(やっぱり見えてない・・・。もしかして、こっちの姿が見えないから、まぐれ当たり狙いでむやみやたらに刀を振ってるだけかぁ・・・!だがそんなのは、俺の姿が見えてないって教えてくれてるようなもんだぜぇ・・・!)


自分の圧倒的優位は変わっていない

その事を再確認した358は、9の斬撃から十分距離を保ちながら隙を伺う!


(あの状態じゃ迂闊に近づくのは危険だ、だがずっと周囲を攻撃し続けるのは無理のはず。次にテメエが隙を見せた時が最後だ・・・!)


そして358は笑みを浮かべたまま、獲物を狙う狩人の様にその時を待つのだった・・・!






9と358が戦闘状態に入ると同時に

もう一人の救援、暗殺者「6」と空気を操る接続者「406」の戦いも始まろうとしていた


「いってーな・・!いきなりよ・・・!」


6の奇襲によって負った腕の傷を押さえながら言う406

ナイフによる切り傷

切れ味は鋭く、腕に真っすぐつけられた傷口は手術のメスで斬られた様にパックリと開いている。だが・・・


「まあこの程度、かすり傷だけどな」


その一撃は、接続者である406にとって致命的と呼べるような物ではない

平然と自分に向かってくる406を見ながら、6はその手にあるバタフライナイフをクルクルと回転させながら笑う


「ははは!そりゃそうだ!一撃で殺したら面白くないだろ?まだ能力も見てないのによ」

「あーん?」

「ほら遠慮しなくていいぜ?お前の能力見せてみろよ」


そう言うと、6は余裕の笑みを浮かべたまま両手を広げる

どこからでもかかってこい、そう言った構えだ


「・・・ふーん?ならご希望に答えて見せてやるよ」


その言葉と共に406の手に圧縮空気の塊が生成される!


「ん?風?いや空気か?」


そう呟きながら能力を分析しはじめる6

だが完全に分析に意識を向けているからか、6は素人でも分かる程に隙だらけだった


「そんなに見たいなら見せてやるよ!うらっ!!!」


気合のこもった掛け声と共に圧縮空気球を投げる406!

その不可視の球は真っすぐと6に向かって飛んでいき、そして・・・!


ズムッ・・・!


「うおっ!これは・・・!」


自分の胸に突き刺さった空気球を見ながら驚愕する6!そして次の瞬間!!!


バァンッ!!!


まるで爆薬の様な音を立てて圧縮空気が弾ける!


「ギ・・・ギィヤァァァァァッッッッッ!!!!!」


それと同時に!6の胸の肉がはじけ飛ぶ!

6は肋骨と内臓をむき出しにした状態で苦痛の声を上げた!


「アアアアアッッッッッ!!!!!グアアアアアッッッッッ!!!!!」


苦悶の声を上げながらのたうちまわる6の姿を見ながら、406はニヤリと笑みを浮かべる


「クッ・・・!ハッハッハ!他愛もねえ!まあ俺の能力の直撃を受けたんだから当然だけどな!ハッハッハッ!!!」

「ギィァァァァァッッッッ!!!!!」

「ハッハッハッ!!!」


叫び声を上げ続ける6と笑い声を上げる406。だがしかし・・・


「ハッハッハッ・・・はっ?」


目の前の光景に違和感を感じ、406が笑うのを止める


(いや・・・おかしいだろ・・・)


空気球で胸を思いきり吹き飛ばされた6

そんな即死でもおかしくない状態の6が、「叫び続けている」のだから。その時・・・


「アアアッ・・・あああ~~~っと?おっと、バレたか?」


先程までもがき苦しんでいた6の動きがピタリと止まり、笑みを浮かべながら406の方を向く


「て!てめえ!」

「いやいや別に驚く様な事じゃないだろ。俺達は接続者なんだぜ?だったら・・・」


その時、血だらけの6の姿がスーッと消えると

406の背後から無傷の6の姿が現れる!


「幻覚を見せる能力ぐらい持ってるよな」

「幻覚!それがテメエの能力か!」


ニヤニヤと笑みを浮かべながら言う6に対し、406が叫ぶ!

だがしかし、その答えを聞いた6は首をかしげながら答える


「はぁ?こんなチャチな能力が俺の能力な訳ないだろ。聞いた事ないか?暗殺者は倒した接続者の能力を使うってな」


そう言って、6は胸元にある外部電脳デバイスを見せながら言う


「オレ以外のシングルはあまりコイツを使いたがらないんだが、オレは別だ。むしろ積極的に殺して、コレクションして、活用してる」


外部電脳

能力者の能力だけを封じ込めたチップをセットする事により、その能力を使う事が出来る暗殺者専用の装置

6の外部電脳には取り付けられる容量限界ギリギリまで、様々な能力がセットされていた

指の先から火や水を出しながら6が言う


「火遁の術に水遁の術、アイム忍者ってな。面白いだろ?さっきみたいに幻覚の能力で相手をおちょくったりも出来るしな。この能力の持ち主はなんて言ったか・・・。・・・あー、忘れた、まあどうでもいいか。正直空気を操る能力?なんてつまんない能力はいらないんだが、まあ一応コレクションしておいてやるよ、ハッハッハッ!」

「てめえ・・・!」


笑い声を上げる6に対し、406は2発目の空気球を創り出そうとする。だがその時・・・


「おっと、攻撃してくるつもりなら気を付けろよ?カウントはもう「5」だからよ」

「何?カウント・・・?」

「自分の左手の甲を見てみろ」


そう言ってトントンと自分の左手の甲を指で叩き、手を見る様に促す6

406が慎重に自身の左手の甲を見ると、そこには赤い血文字で「5」と数字が書かれていた


「なんだこの数字!?消えねえ!?」


406は咄嗟に手の甲を服の袖で拭うが、その文字は消えず残ったままだ。そして・・・


「教えてやる・・・。それが俺の本当の能力だよ」


6は冷たい笑みを浮かべながら静かに告げるのだった






ブンッ!!!!!


9の鋭い横一文字が目の前の空間を切り裂く!だが姿を隠した358にその一撃は届かない!

358は9に対し十分に距離を取ったまま隙を伺う!だがその時・・・!


「・・・これで十分だろう」


9はそう呟くと、スッと刀を持ち上げ鞘に向けると・・・


キンッ・・・


納刀し、目を閉じ腕を組んだままその場から動かなくなった


「なっ!?何を!?周囲に透明になったさっきの接続者が居るはずです!攻撃を止めては・・・!」


動きを止めた9に対し、焦った様に冬香が叫ぶ!


「・・・」


だが、9は無言のまま全く動かない

その様子に、姿を消したまま358は笑みを浮かべ・・・!


(ッ!!!隙ありだぜぇ!!!)


そして!微動だにしない9に向かって襲いかかる!だがその時・・・!


ザンッ!!!


「・・・え?」


一閃

その一撃は358の胴体を横薙ぎにした。だが・・・


(斬られた・・・?だがアイツは動いていない、刀を抜いてもいない・・・)


9はさっきの体勢のまま微動だにしていない

その時、目を開けながら9が呟いた


「・・・どうやら、かかったようだな」


認識阻害の能力を維持出来ず姿を現した358

9は刀を納めたまま358の方を向く


「バカな・・・。なんで斬られた・・・?アイツは一歩も動いていないはずだ・・・」


信じられないと言った様子で呟く358に、9が言う


「動く必要などない。私はすでに斬った後だったからな」

「斬った・・・あと・・・?」


その時、先程周囲に向かって刀を振り回す9の姿を思い出す358


「そうだ。先程私は攻撃を空間に「記録」しておいた。つまり、私はお前が近づいてくる前に攻撃を終えていたのだ」

「記録・・・?」


358の胴体を斬り裂いた一撃、先程9が振るった斬撃と全く同じ一撃


「私の能力「記録レコード」。攻撃を「記録」し周囲に設置できる能力だ」


先程の攻撃は全て9の能力によって「記録」され、地雷の様に獲物がかかるのを待っていたのだ


「・・・勝負はあった。接続者とは言え、元は私が守るべきこの国の民。苦しませはしない」


そして358にトドメを刺すべく近づいていく9。だが・・・!


「う・・・うおあああああ!!!!!」


血を流したまま9に襲い掛かる358!

だが、もはやその攻撃は最後の悪あがきと言うもの

襲い掛かる358に対し、9は・・・!


キィンッ!!!


光が走る


「・・・私の能力は罠として攻撃を設置しておく他、任意のタイミングで任意の場所に発動させる事も出来る。言ったはずだ、私はすでに攻撃を終えていたと・・・」

「・・・」


そして光が消え、ストンと358の首が落ちた


「・・・暗殺終了アサシネイションオーバー。護国の為だ、許せ・・・」






9が358にトドメを刺したのとほぼ同じ頃


「ハッハッハッハッ!!!ほら!もっとよく狙え!」

「この野郎!!!」


攻撃もせず逃げ回る6を406が追い回す!


「チョロチョロと逃げ回りやがって・・・!」


自分に向かってくる空気球

一撃でも当たれば、今度は幻覚ではなく現実として先程の光景が広がる事になるだろう

だがそんな危機的状況を、6はまるで鬼ごっこをしているかの様に笑いながら避ける。


「遅い遅い!こんな能力じゃあコレクションし甲斐がないぜ!?」


そして、ジャンプし攻撃を回避した6が着地しようとするが・・・!


グラッ!


「っ?おおっ!?」


着地しようとした瓦礫が崩れ、バランスを崩す6!


「もらった!!!」


すかさず!体勢を崩した6に向かって空気球を投げようと振りかぶる406!

そして腕を振り下ろそうとした、その瞬間!


「うっ・・・!?」


ピタリ!とその腕が止まった・・・!


「・・・あーあー、残念。あと一歩だったのになぁ?」


投球モーションのまま動きを止める406に対し、6はナイフを仕舞うとゆっくり歩いてくる


「うご・・・けねえ・・・!?」

「言ったろ?気を付けろって。ほら見てみろ」


6は406の左腕を引っ張ると、406にその甲が見える様にする


「「0」・・・」

「そう、つまりお前の行動権はもう「0」って事」


全く動けない406に対し、6は説明する様に言った


「これがオレの能力「死の六階段カウントダウン」。俺の能力は攻撃によって傷を付けた相手に「カウント」を付ける事が出来る、例えそれが針で刺した様な小さな傷でもな」

「最初の・・・奇襲の時・・・!」

「そーいう事。カウントは「6」から始まり、攻撃、防御、移動等の行動を行う毎に1づつ減っていく。そして「0」になると・・・。見ての通り、一切の行動が出来なくなるって寸法よ」

「ぐっ・・・ぐう・・・!」


その全身に力を込め動き出そうとする406

だがその意思とは裏腹に、身体は一ミリたりとも動かない!


「・・・そして最後に、俺が合図すると同時にゲームオーバー」

「なっ・・・!」

「んじゃな」


そう言いながら6は右手を上げ

そして、パチンッ!と指を鳴らした


グシャッ!!!


それと同時に異様な音が鳴り響き、唯一動いていた406の目や口の動きも止まる


「・・・」


そしてツーッと、赤い血が目や鼻、顔中の穴から吹き出し・・・406はその場に倒れた

その身体に命の鼓動は既にない

先程の6の合図と同時に、406は心臓を内側から潰されていたのだ


「はい駆除完了、ってな。フッ・・・ハッハッハッ!!!」


その様子を、6は愉悦の笑みを浮かべながら眺めていた






「なっ・・・なんだと・・・?」


倒された358と406の姿を見ながら驚愕する271


「アイツらがあんなあっさり・・・!」


二人が戦闘を開始してからほんの数分

そのほんの少しの間に状況は一変していた。その時・・・!


「・・・俺が居るのを忘れたのか?」


ブンッ!!!


13のマチェットによる斬撃!

だが271は空中に飛び上がるとこれを回避する!

空中への攻撃手段が無い13に対し、271は空中に飛んだまま見下ろす


(くそっ・・・!俺がこの死にぞこないの相手をしていた間に・・・!)


その時、他の接続者を始末した9と6が13の元へやってくる


「おおっ!?飛行能力か!?超レアじゃねえかよ!アイツは俺が貰うぜ!?9、手を出すなよ?」

「・・・構わないが。空を飛ばれてはこちらも攻撃出来ないのではないのか?」


状況は逆転、今度は271が3対1で追い詰められようとしていた。だがその時・・・!


「くっ・・・!仕方ねえ・・・!」


そう呟くと、271は能力を発動し・・・!


ギュンッ!!!


一気に加速!その場から飛行し離脱していった!


「なっ!?逃げやがった!!!」

「あれでは追跡は不可能だな」

「クソッ!せっかくのレア能力がよ!!!降りてこいクソが!!!」


悔し気に叫ぶ6、だがそれらには一切目をくれず271は真っすぐ北へと飛んで逃げていく


(くそっ・・・!あんなのが出てくるなんて聞いてねえ!とにかく一旦組織に・・・!)


音速を超える速度で全力で逃げ去る271、だがしかし・・・!


「・・・散々儂の弟子をいたぶっておいて、自分だけ逃げられると思ったか?」


ダァンッ!!!!!


突然!

鳴り響いたその射撃音と同時に、271に向かって一発の弾丸が飛来する!そして!


バスンッ!


「は・・・?」


その弾丸は271の頭部を貫通、脳みそを吹っ飛ばした!


「・・・そ、げき・・・?音速で・・・空中を飛ぶ俺を・・・?」


そしてそのまま、271は地面に向かって墜落していき

グシャリと潰れて道路に赤いシミを作った


「フン。音速程度で儂の「絶対回答」から逃げられると思ったか」


そう言いながら、構えていたスナイパーライフルから手を離す女

271が逃げようとした先のビルの屋上に、待ち伏せをしていた暗殺者「4」の姿があった

その時、4の通信機から彼女の監査官でもある吹連課長の声が聞こえてくる


「4,目標は?」

「見ての通り、一撃必殺ヘッドショット。脳天直撃セ〇サターンじゃ!」

「・・・貴方いくつなのよ」


4の報告にため息をつきながら、吹連は続けて指示を出す


「まあいいわ。それより4、合流地点で少し厄介な問題が発生しているの、すぐに向かって」

「厄介な問題?」

「・・・「6」よ」


吹連の言葉に4は納得した様に頷く


「・・・ああ、なるほど。なら儂が向かうしかないじゃろうな」

「ええお願い」


そして13達と合流すべくビルの屋上から飛び降りようとした、その時・・・!


「・・・?」


突然くるりと、4が振り返る

だがその視線の先にあるのは既に日も落ち、ネオンが輝き始めた街とそれを引き立てる様な暗闇だけだった


「・・・まあよい」


そう呟くと、4はその場から飛び去って行った

そして、先程まで4が居たビルより1キロ以上離れたビルの屋上

暗闇の中からその人影が現れた


「・・・この距離でも気づかれるのか。バケモノ女め」


大柄な身体に黒のロングコート、もう一人の銃術使いこと、カズヤの姿だった


「・・・にしても、こっちが送り込んだ刺客は全滅か。暗殺者・・・想像以上にヤバい奴らみたいだな」


カズヤの命令により冬香を襲った3人の接続者

だが3人とも何の成果もあげられず敗北、大敗と言っていいこの状況にカズヤは・・・


「クックック・・・だが、これで目的は達成した。奴らの次の手、それは間違いなく俺の予想通りの手のはずだ。そしてその時こそ、俺の目的は達成される・・・」


不敵な笑みを浮かべたまま、その場から去って行くのだった

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