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記憶喪失の私が世界のどこかで頑張る話!  作者: 不治和
fantasticな道化師
20/107

騎士の夜葉

二階の奥まで行くと本当に呪われてそうな部屋があった。

その部屋のドアは可愛い少女のイラストが描かれたポスターで覆われており、壁には呪文のように「働いたら負け」と書かれていた。

「……入りたくない」

絶対に入りたくない部屋だ。確かに入ったら呪われそうだ。

というか空気も嫌な感じだ。

「入るんだよ」

アンバーさんは躊躇もせずにドアを開ける。

部屋の中はパソコンなどの機械ものがズラリと並んでいた。

ノートパソコン、デスクトップパソコン、スマートフォン、9画面のモニター。

パソコンを冷やすための冷房装置。

そして、イージスさんが座って待っていた。

「やあ」

イージスさんは気さくに手を振り笑顔で挨拶をした。

そんなイージスさんの目は何処か朧げに見える。気のせいだろうか?

「この部屋は……?」

何か……奇妙な感覚を覚える部屋だ。

パソコンとこの国は不釣り合いなほどに合わない……。そう思える。

「ハクタイ君が時間稼ぎをしてくれいるみたいだね。でも、まあ……あと数十秒ってところかな?時間が無いから、手短に話すよ。今のサディストは無敵だ。現実改変魔法を持っていして暴れている。あのアリスまでも動けなくしちゃうんなんて反則でしょ。だからチートにはメタチートをぶつける。……夜葉ちゃん、君にその仕事をしてもらう」

そう言うとイージスさんはニヤニヤと笑いながら、ポケットへと手を伸ばす。

「メタメタなボックス~」

……と新たなアーティファクトボックスを取り出す。

そのアーティファクトボックスは明るい黄色いカラーリングをしていた。

「コイツは丁度さっき作り終わった出来立てほやほやのアーティファクトさ!!まあそれは置いといて……あの野郎は現実を変える攻撃を見事に再現した。だが、あくまで再現だ。現実改変と言うよりは”現実が機能しなくなった”だね。魔女に攻撃が通じないという現実を通じなくした……まあ、それはどうでもいい。とにかくボックス(そいつ)をステッキに填めなよ」

私は言われるがまま、アーティファクトボックスをステッキに填めた。

すると。私に明らかな変化が起きた。

いつの間にか黄色と銀の甲冑が私の体に装備されていたのだ。

その甲冑は芸術的な装飾や文様が施されていた。

さらに私に力が溢れているのが分かる。

強化魔法以上の力を感じる。

「なにこれ……」

体を動かしていないと余計に疲れてしまう。

私は取り合えず腕を回す。

「俺の作ったアーティファクトボックス!!メタメタなボックスの能力を以ってして存分に暴れたまえ!!その名も夜葉ちゃん騎士モード!!さあ、夜葉ちゃんの快進撃が始まるんだぜ!!」


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