下準備
それからすぐあと、私は国王陛下の元に向かいましたの。
「陛下お久しぶりでございます。」
「おぉ、しばらくであったなミリアリア嬢。して、今日は何用で参ったのだ?」
すらっとした体型の今年45歳とは思えない陛下が私に問い掛けてくる。
「はい。ジョセフ様との婚約を破棄させていただきますことの許可を頂きに参りましたの。」
すると陛下は目を丸くした。そして、質問してくる。
「それは何故か聞かせて頂けるのか?」
「勿論でございますわ、陛下。ジョセフ様はほかのご令嬢にご執心で婚約破棄を申して来ましたの。それだけならいいものを、身に覚えのない罪を挙げられて困っておりますの。」
そう、にっこり笑顔で言い放つ。
「そうであったか、それでそなたはどうしたいのだ?まぁ、おおよその予想はつくが」
さすが陛下、お察しのいいことで。
「はい。ジョセフ様達に対して訴訟を起こしたいと思いますの。」
すると、陛下は笑いだした。
「ははははっ・・・さすがはミリアリア嬢。私の想像以上だ。よしいいだろう。許可を出す。」
「ありがとうございます、陛下。では私はこれでお暇させていただきますわ。準備をしなくてはならないので。」
そう言って淑女の礼をしお暇しようというとき、後ろから陛下が言った。
「楽しませてくれよ、ミリアリア嬢。」
「全ては陛下の仰せのままに。」
そして私は屋敷に帰ったのである。
ちょっとだけ修正を入れながら書いてるので、アルファポリスで書いたのとは少し違います。ご了承ください。投稿が遅れてすみません。