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2-1話 秘密組織を追え

とりあえず、本リプレイの題名はこうして決まりました。

GM: 前回の冒険の経験点は1150点。それに各自一ゾロ×50点を加えてください。

トロント: 1ゾロ(絶対失敗)でも、結構経験値が入るんですね。

GM: まあ、ご祝儀みたいなものですかね。それと、1シナリオ終了ごとに、能力値が1点ランダムに成長します。6個ある能力値に対して1D6を二回振り、どちらかの能力値を一点上昇させてください。

ディート: 6の倍数でボーナスが増えるので、それを優先させた方がいいだろう。

トロント: なるほど「1」「5」という事は、器用度か知力ですね。知力の方があと少しで『18(+3)』になるから知力にしよう。



GM: では、成長報告をお願いします。

トロント: はい。ライダー技能1レベルを取得しました。

GM: おや、マギテック技能はあげないの?1000点で2レベルに上昇させることができますよ?

トロント: ファイター技能を3レベルにするには1500点必要なので、今使い切ると、次の経験点が1000点ではレベルアップできないの。なので、あえて500点の新しい技能を取得しました。

GM: なるほど。マギテック魔法で魔動バイクを作り出すことができますから無駄にはならないでしょう。

トロント: はい。それも見越しています。


※ちなみに、ルール改変によりライダー技能がなくても騎獣(馬やバイク限定)を操作できる。


GM: トロントは敏捷度が低い(=移動力が低い)から、スキル選択としてはありでしょう。

トロント: バイクもライダーギルドから借りました。ライダー技能1レベルで乗れる『ミニバイク』です。

GM: フムフム。

トロント: そして、バイクに『スパイクチェーン』を装備しています。

GM: フム…フム?

トロント: 原付ミニバイクにスパイクとチェーンをジャラジャラつけています。

GM: え?

トロント: 夜の帝都を爆走します(笑)


(一同爆笑)


GM: な・に・が・あっ・た!?

トロント: だって、16歳の少女がバイクに乗ってスパイクチェーンですよ。もうこれしかないと思いまして(笑)

サンドラ: これしかないと思っちゃったのなら仕方ない(笑)

トロント: バイクに前回の報酬を全部つぎ込みました。もうスカンピンです。


※再計算した所、報酬分だけではお金が足りず、この後カンモンにお金を借りています。


ディート: どうしよう。この娘、後先を考えていない。

トロント: 16歳ですから!(笑)

ディート: もう16歳が魔法の言葉に思えてきたよ(笑)


GM: まあ、次に行こう。

ディート: はいはい。まず、能力値成長は「3ゾロ」だったので強制的に『筋力』になりました。でもって、技能の成長ですがフェンサー技能を3レベルにしました。冒険者レベルが3レベルで新戦闘特技を取得できるので回避が+1される【回避行動Ⅰ】を取得しています。さらに、敏捷度が1点上昇する指輪を購入。これで敏捷度が『24』になりボーナス+4。今回だけで回避力が+3されて回避『8』です。

カンモン: 命中は?


※ディートの持つ【両手利き】は二回攻撃ができる代わりに命中に-2のペナルティがかかる。


ディート: (目をそらしつつ)フェンサー技能が上がったことで1増えたよ(現在攻撃力は『4』)。


カンモン: さて、次は吾輩かな。精神力を成長させて、『18』なのでボーナスが上昇した。無難にセージ技能を2レベルに、ちゃんと『汎用蛮族語』の会話をとりましたよ。

ディート: ちゃんと取ったのか。

カンモン: 個人的には『エルフ語』の読文をとって、エルフの漁師と魚の売買契約を…

ディート: おい(笑)

カンモン: …と、思ったのだが、そもそも吾輩は漁師にラブリーな仕草で魚を献上してもらうので、正式な契約なんて結ぶ必要がないのである。

サンドラ: その場合、エルフ語の会話すらいらないような…

カンモン: 漁師が何を言っているのか理解し対応する。それがサービス業の基本。狭い地域の漁師はたぶん交易共通語より、仲間内では地域語や種族語を使う方が多いと思うので、その両方に対応しています。

ディート: 腹黒い(笑)

カンモン: 猫とは抜け目がないのだよ。キラーン!


サンドラ: あたしは『敏捷度』しかあがらなかった(ダイス目「2ゾロ」)。成長はサポートに回る為に、アルケミスト技能をとったよ。残った500点は、レンジャー技能を上げる為に貯める。

トロント: アルケミスト?錬金術?

ディート: まあ、似たようなものだけど、SW2.0ではカードを使った補助魔法みたいなものを使える技能だ。

サンドラ: MPは消費しないけどカードを消費する。カードは事前にある程度の種類を用意しないといけないからね。

GM: アルケミスト技能でとった賦術は?

サンドラ: オーソドックスに<パラライズミスト>をとったよ。相手の回避を下げる賦術。抵抗されてもそのラウンドは効果がある便利な技さね。まあ、B級カード(1枚20ガメル)が4枚しか買えなかったけど。

GM: なぜ!?

サンドラ: 『ポーションスロウアー』を買ったからねぇ。補助動作でポーションを投げられるマジックアイテム。これを持てば二人に投げることができる。まさに、あたしのようなポーション回復役に必須のアイテム。

GM: たぶん、他の人でも使い道は十分あると思うぞ。




GM: さて、こんな感じかね?他に何かある?

カンモン: おっと、そうだ。ついでに報酬の使い道として趣味を覚えた。

GM: 趣味?

カンモン: 葉巻を購入しています。

トロント: 葉巻をくわえた猫!?(笑)

サンドラ: 童話か!(笑)

GM: あれ?でも猫状態だと手がないんじゃ…

カンモン: そう。最初はファンタジーらしくパイプをくわえようとしたのだが、残念なことに吾輩の手は肉球で、にぎにぎできないのだ。ああ、無常。

GM: 人型になれよ。

カンモン: (無視)しかし、葉巻なら猫でも咥えられる。咥えるだけならだけど。

ディート: 灰は?

カンモン: (首をかしげて)掛ける?

サンドラ: それは砂だよ。

カンモン: 猫はそんなこと気にしない。


※煙草は年齢とマナーを守って吸いましょう。


カンモン: ちなみに、火をつける火口箱もありません。持っていても使えないけど(笑)

GM: 本当にただ咥えているだけかよ!?

カンモン: 甘い。妖精使いである吾輩には<ティンダー>の魔法があるのだ。


※ティンダーは妖精魔法の火の1レベル魔法。ライターの様に火種を作る魔法である。


ディート: すごい。普通には使わないこの魔法を、普通に使っている!?

カンモン: まあ、おかげで毎朝MPが2点減少しているのだがな。目覚めの一服はやめられません。


(一同笑)


ディート: ダメじゃん。

カンモン: 煙草は人生において一服の清涼剤なのだよ。食後もそうだが、その場合は調理の火をもらう。


※煙草の吸いすぎには注意しましょう。


ディート: MPが足りなくなるぞ。

カンモン: 大丈夫だ。2点分の魔晶石(消費MPを代用してくれるマジックアイテム)を購入した。

サンドラ: 努力の、方向性が、おかしい(笑)

GM: 節約しようとかしないのか?

カンモン: しない。吾輩は猫らしく生きるために冒険者をしているのだ。冒険をするために生きているわけではない。吾輩にとって人生は冒険よりも上位に位置するのだよ。

ディート: おお、なんかかっこいいセリフだ。

トロント: もう、ボク達『生活冒険団』とかでいいんじゃないかな?


(一同爆笑)


ディート: いいな。オレ達は生活の為の冒険者。

サンドラ: 当たり前の事なのに(笑)

カンモン: 当たり前の事を、当たり前にするのが難しいのだ。

GM: この猫。なんか哲学的な事を言い出したぞ。

トロント: さすが、パーティー最高のセージ(学者)技能を持つ男(笑)

カンモン: 猫です(笑)


GM: (シナリオ用のレポート用紙を仕舞いつつ)まったく、ひどい話もあったものだ。

ディート: GMよ。なぜ、ソレを仕舞う?

GM: いや、これは今回のシナリオだったのだよ。

ディート: ほうほう。で、なぜ仕舞う?(笑)

カンモン: “だった”(笑)

GM: (別のレポート用紙を取り出す)深い意味はないよ(笑)

トロント: シナリオが変わった!?(笑)


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