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4-4話

GM: さて、バーレスの北門から出ます。バーレスはルキスラ帝国の北の国境で、ここから先はまさしくルキスラ帝国外となります。

トロント: 人通りはあるの?

GM: ほとんどないです。ここから先へ向かうのは集まって移動する商隊くらいで、他はそれこそ冒険者を護衛に雇う必要にかられる場所です。

ディート: そういう意味でも、オレたち護衛として雇われているからな。


GM: さて、北門から出ると、一人の男が話しかけてきます。ソフトレザーにショートソード。頭には防止に厚手のマントの旅装束です。

旅人風の男: 「すまない。ダーレスブルグにいくなら、同行させてくれないか?」

トロント: だれ?

旅人風の男(以後: ミロール): 「私はミロール。旅人…吟遊詩人になりたいと思っているんだ。ダーレスブルグの先はレーゼルドーン大陸だ。歌の題材に困ることはないだろうと思い、そこへ向かう者に声をかけているんだ」

ディート: 楽器は持っている?

GM: リュートを背負っています。

トロント: 強そう?

GM: パッと見た所、戦闘力はなさそうです。ついでに金もなさそうです。持っている者が全財産でしょう。

カンモン: タップさんはなんて言っている?

タップ卿: 「個人的には同行させるべきではない。もっとも、君たちが責任を持つなら拒否はしない」

GM: ちなみに、騎獣のマンティコアは…

ハングリー: 「じゅるり」

ディート: おい、この魔獣。今なにした?(笑)


(一同笑)


トロント: 報酬とか払える?

ミロール: 「百ガメル程度なら手持ちがあるけど、全財産なんだ。詩人として旅の無聊を慰める程度に歌や音楽を披露できる」

ディート: 個人的にはどうでもいいな…

ミロール: 「旅暮らしで野営や料理も手伝えるし、傷の手当ても知識がある」

ディート: オレ料理人。

サンドラ: レンジャー技能4レベルは伊達じゃない。

GM: 残念ながら、ミロールさんは二人ほどの腕はないようですね。

トロント: ではお断りしよう。「こっちの移動は危険である可能性が高い。他の人を探してください」

GM: そうすると、ミロールさんは諦めたようだ。

ミロール: 「わかった。他を探そう。旅の無事を祈っている」

GM: そういうと、君達から離れるね。

トロント: 敵の襲撃がほぼ確定しているからね。足手まといはちょっと困る。

ディート: 強盗側のスパイの可能性もあるしな。



GM: では、バーレスを出発します。街道沿いに北へ進むことす数時間。特に問題が起こることなく進みます。さて、ちょっと現状確認。

一同: ?

GM: 皆さん、どんな状況でしょうか?

サンドラ: 御者台で御者をしています。

ディート: オレは荷台に乗っているよ。

トロント: 単車で馬車護衛。

カンモン: 猫で荷台で昼寝。

ディート: おい、一匹護衛していない奴がいるぞ(笑)

カンモン: 猫には十分な睡眠時間が必要なのだよ。穏やかな日の光、適度な振動。車輪の定期的な音。すべてが快適な睡眠へと吾輩をいざなっていく(笑)

GM: 一応、馬車は幌馬車だよ。

カンモン: では、幌の上だな。寝床まで完備とは今回の旅は最高だな。

ディート: 今日の晩飯はイカと玉ねぎだな(笑)

カンモン: ギャース!!


※ペットを飼うときは食べさせるものに注意しましょう。


GM: 馬車の外に出ている人は、トロントだけですかね?

カンモン: 一応吾輩も。

GM: はいはい。タップ卿もマンティコアに乗って馬車の外にいますが。どういう風に守りますか?

トロント: 普通に、馬車の前はボクで、後ろにタップさんでいいんじゃない。後ろから魔法飛ばしてもらうし。

GM: 了解。



GM: では、日が傾き始めます。そろそろ野営の準備が必要になるでしょう。全員は『危険感知』判定をお願いします。

トロント: 「8」

ディート: 「3」で『8』

カンモン: 「7」の『11』

サンドラ: 「5」なので『11』

GM: (実は馬車の中と外で違うのだがそこは秘密)。では、馬車の外にいる人は、馬に騎乗した2人組が200mほど離れた場所でこっちを見ているのに気がつきます。

トロント: ほう。ボクらの進む先?それとも後ろ?

GM: 街道からはずれた所です。進むのも退くのも邪魔をしているわけではないようです。

ディート: 偵察かね?

サンドラ: そういえばライダーギルドに内通者がいるって話だから、アタシ等のこともばれている可能性は十分あるわね。

トロント: とりあえず、野営中の警戒はしっかり取るとしますか。

サンドラ: ルーンフォークなので【暗視】があります。レンジャーです。

カンモン: 猫なので【暗視】があります。スカウト1レベル取りました。

ディート: 暗視はないがスカウト3レベル。

トロント: 技能なし、暗視なし。よし、ボクは寝てていいな(笑)

ディート: 寝るなメインアタッカー(笑)

GM: では、夜になりますが、どういう風に野宿を配置しますか?

ディート: とりあえず、馬車の周りを警戒するように野宿しよう。

GM: (重要なのは馬車の中にいるかどうかなんだよね…)では、全員は『レンジャー技能』か『スカウト技能』+『知力ボーナス』で判定をお願いします。

ディート: 「7」で『12』

カンモン: 「8」の『12』

サンドラ: 「7」なので『13』

GM: (意味ありげにシナリオを確認して)では、特に何事もなく朝になりました。

ディート: 襲撃はなかったの?

GM: ないですね。

トロント: 偵察の人たちはまだいる?

GM: 『危機感知判定』をお願いします。

サンドラ: 「11」なので『17』

ディート: もう、いいかね?「8」『13』

カンモン: 「5」で『9』

GM: では、君達から150mほどの距離まで近づいています。さらに夕方にいた2人のほかに、さらに馬車を”Yの字”で囲むように2騎構成が2組増えており計6騎に増えている。

トロント: どうする?一組を強襲してみる?

ディート: 100m以上離れているからな。下手すりゃ孤立することになるし。警戒するだけでいいんじゃないか。逆に離れているって事は、すぐにこっちに来るわけじゃないって事だから。様子見でいいんじゃないか。

トロント: 何かチャンスをうかがっているのかね?

サンドラ: 不意打ちか挟撃か?

ディート: オレが後ろの方に行っておこう。最悪足止めをしよう。

カンモン: タップさんがファイアーボールの真語魔法を使えるから、多少の数の差は何とかなるでしょう。

ディート: あえて、タップさんにも言っておくが、ドワーフ生まれのナイトメアのオレは【弱点】で炎属性に追加ダメージが付くからな。

タップ卿: 「つまり、念入りに焼けと」(笑)

ディート: ちがうよ!!

ハングリー: 「ウェルダン…」

ディート: お前も、その人族見たら食事を連想するをやめろ(笑)

カンモン: マンティコア(人喰い)としては正しいんだけどね。


GM: では、偵察を警戒しつつ出発の準備をします。出発するとわかりますが、4人はそのまま馬車の後方に付き、君達と一緒の方向に距離を保ちつつ付いてきます。

トロント: ついてくる奴らの能力値ってわかる?

GM: 『魔物知識判定』をお願いします。

カンモン: 「11」で『16』

トロント: 「7」で『12』

GM: では彼らが『馬に乗った追剥(ML3)』だとわかった。弱点は人間なのでないね。

トロント: そのまんまだね(笑)


GM: 馬車は進み始め。昼前ごろですね。では、馬車にいる人間は『危険感知』判定をしてください。幌の上にいるカンモンは-2でお願いします。

ディート: 「7」で『12』

カンモン: 「7」の『11』

サンドラ: 馬車の中の人だけ?

GM: では、わかりました。馬車の中のどこからか「ピー」とか「アギャ」といった、鳴き声が聞こえます。

サンドラ: 生まれてる!(笑)


(一同笑)


GM: 同時に、ぶすぶすと何かが焦げるにおいと、パチパチと焼ける音がします。

トロント: ドラゴンブレス(笑)

カンモン: ああ、そうか。このドラゴンインファントは火竜か(現実逃避)

ディート: 火属性、か…(遠い目)

GM: さて、君たちがみていると怪しい木箱からはブスブスと黒い煙が出始め、さらになかでガリガリベキベキと何かがひっかく音までし始めた。

ディート: タップさん呼べ。タップさーん!

タップ: 「ん、どうした?」

GM: とタップ卿が返事をすると同時に、外にいる人達は気が付きます。馬車から上がる黒い煙に気が付いたのか、ついてきた騎馬が一斉にこちらに向かって移動してきている。

トロント: 狙っていたのはコレか(笑)


(一同笑)


※シナリオのネタばらしですが、この馬車に「火竜の卵(孵化しかけ)」を入れたのも、ライダーギルド内通者の仕業です。


GM: さて、どうします?

トロント: こっちに向かってくる盗賊はどんな感じ?

GM: 馬車の後ろと左右から囲むように向かって来ます。向こうも魔術師が護衛にいる事は認識しているので、馬車の陰になるように巧みに馬を操って入れ、すべてを狙う事はできないね。。

ディート: 1方向はタップさんの<ファイアーボール>で何とかなるか…

GM: 馬車と乱戦エリアになったら、<ファイアーボール>だと巻込むからね。

カンモン: ちょっと、魔法ののってるサプリ『ウィザーズドゥーム』貸して。(サプリを読み始める)


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