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3-5話

⑪: 「山頂への道」

GM: 山頂へとつづく登り道です。周囲にあった木々はその数を減らし、山肌が露出しています。また、道はぐねぐねと曲がりくねっていますが、同時にその道を通らざるを得ない状況です。

カンモン: そして、当然蛮族もその道を通ると。

GM: ですね。

叫び声: 「うおおおおおお!!!」

GM: と、後ろから大きな声がします。どうやら君たちに気が付いたようで、君たちに向かってきます。その先頭にいるのは、ダークトロールです。

ディート: とりあえず、逃げられるだけ逃げます。

GM: やがて高い一本杉を最後に、木々は姿を消し険しい左右を切り立った山肌にそった細長い山道です。身を隠すようなものはなくなります。

カンモン: ヤバイな。山頂まで逃げるか。

トロント: でも、ボクの移動力(=敏捷度)『11』だよ。

サンドラ: バイクで峠攻めたら?(笑)

トロント: 山道でバイク爆走とか死亡フラグ以外の何ものでもない。

GM: さて、君たちの所に蛮族がに追いつこうかという所で、謎の声が響きます。


謎の声: 「お待ち!蛮族ども!」

ディート: 誰だ?

サンドラ: おばあちゃんじゃないの?

GM: そうです。見ると巨大な一本杉の上に、白髪の髪をお団子にして、櫛に刺してとめて、動きやすい服を着た、身長2m近い筋骨隆々のおばあちゃんがいます。

一同: …

トロント: 筋骨隆々!?

GM: (無言でポージング)


(一同爆笑)


GM: おばあちゃんの声に蛮族たちも足を止めます。すると、おばあちゃんは一本杉の上から飛び降りる。5m以上の高い木の上ですが、その背中と足首に白い羽のような光が生まれると、まるで、綿毛のように軽やかに君たちと蛮族の間に降りる。

サンドラ: このおばあちゃんの種族って、もしかしてヴァルキリー!?


(爆笑継続)


※ヴァルキリー: 種族: ナイトメアと同じように、人族から生まれる特殊種族。ナイトメアと違い、神の祝福を受けていると言われている。他者に祝福を与えて強化させたり、高所からの落下をコントロールできる。とりあえず「老いても若さを保つ」という記載はなかった。彼女の年齢は76才である。(理論武装)


GM: 地面に降りたおばあちゃんは、トロールをビシッと指さすと、その指をゆっくりと上に向ける。

おばあちゃん: 「自分に有利な夜に襲ったまでは見事。だが、太陽は昇った。もはや、お前たちに勝機はない」

GM: その言葉に、トロールは不敵に笑う。

ダークトロール: 「戦いにあって全力を尽くすのは当然の事。そして、その成否がどうであろうとも、オレのなすべき事は変わりはしない。己が不利だから戦えぬとあっては、戦神ダルクレムの御心に背く。オレはオレとして、戦神の御心のままに『超ババア』!貴様に挑む!!」

一同: 超・バ・バ・ア!


(一同大爆笑)


GM: ちなみに、『超ババア』は汎用蛮族語では別の発音ですが、交易共通語ではこう訳します。

カンモン: 訳すなよ。

GM: 多分、汎用蛮族語では「パラ・セメセスタ」とかかっこいい語感なんだよ。

カンモン: だから、そこだけ訳すなよ(笑)


GM: 名乗りが終わると同時に、ダークトロールは蛮刀を構えます。同時に、“超ババア”も拳を握って構える。

ディート: このおばあちゃんグラップラーなのか!?

GM: ヴァルキリーのグラップラー/プリーストはそう珍しいものではないですよ。

カンモン: そこを気にしているんじゃないよ(笑)

GM: とりあえず、両者はこれから起こる戦いに、それぞれの神に祈りをささげる。

ダークトロール: 「剛力招来<ヴァイスウェポン>」

超ババア: 「月光降臨<セイクリッドウェポン>」

ダークトロール: 「超力招来<ヴァイスシールド>」

超ババア: 「満月来光<セイクリッドシールド>」

GM: 両者の神への祈りと共に、二人の武器と体に神の力が宿る。

ディート: それって祈りなんですか!?(笑)

GM: 神聖魔法とはすべて神への祈りなのだよ。

超ババア: 「劣勢と分かっても向ってくる覚悟。ええじゃろう。打ち砕いてくれる!」

ダークトロール: 「行くぞ、超ババアァ!!」


(爆笑継続につき一時中断)


トロント: だめだ。超ババアで笑ってしまう。

ハザリア: 「ちなみに、おばあちゃんの名前はカタリアといいます」

カンモン: もう、“超ババア”のインパクトが強すぎて、名前なんかどうでもいいよ。


GM: さて、両者の激突とは別に、ダークトロールの取り巻き達も、戦いに手を出そうとしています。両者の戦いは一見拮抗しているようにも見えるので、取り巻きの参戦はその均衡を崩すかもしれません。

ボガードの副官: 「高司祭様を守れ!超ババアの首を取るのだ!」

ディート: そっちがオレ達の相手か。

GM: はい。数は5体で3種類です。『魔物知識』判定を三回お願いします。うち1種はゴブリンなので、弱点のみの判定です。

カンモン: 「9」「8」「7」で『13』『12』『11』。

GM: では、副官は『ボガードトルーパー(ML5)』さらに太鼓を持った『ボガードドラムベアラー(ML4』。弱点はわかりません。後ゴブリン3体。これは弱点がわかります。「魔法ダメージ+2」です。

ディート: またオリジナルモンスターか。ふむ、『ボガードドラムベアラー(太鼓持ち)』は後衛なのね。

GM: うむ。では先制判定だ。

ディート: 「10」で『16』。さすがに取れただろう。

GM: ボガードトルーパーの『10』を超えているのでどうぞ。



第一ラウンド

トロント: さて、どうするか。まずは補助魔法かけてもらってから行くか。

ディート: そうだな。オレがトルーパーに行く。あれを回避できる可能性があるのはオレだけだ。

トロント: 【連続攻撃】は怖いねぇ。

GM: (いずれ高いHPと防護点と回復力で劣化するんだよな…)

サンドラ: じゃあ、ハザリアさんに前の二人に<セイクリッドシールド>をかけてもらいましょう。

GM: はいはい。「5」で【魔法拡大/数】を使用して二人に<セイクリッドシールド>をかけました。蛮族からの物理ダメージを-3します。

トロント: 実質防護点10点か…

GM: (あれ?ゴブリンの攻撃抜けるの?ボガードにしておけばよかった?)

サンドラ: まず、ボガードトルーパーに<パラライズミスト>を使って、ゴブリンにジャベリンを投擲。「6」で『12』

GM: 命中です。

サンドラ: 「6」で『7』点

ディート: それじゃ、ボガードトルーパーまで移動して攻撃します。「6ゾロ」に「5」で『9』。

GM: 6ゾロのみ命中です。

ディート: 「7」で『10』点ダメージ

GM: 少しだけ抜けた。

ボガードトルーパー: 「ヌルイな」

ディート: うるせー

トロント: では、数を減らそう。ダメージを受けたゴブリンに【魔力撃】。「1ゾロ」(笑)

カンモン: はい。お疲れ。じゃあ、同じ奴に<ファイアボルト>。「7」で『12』

GM: ゴブリンは抵抗できませんでした。

カンモン: 「8」で弱点を入れて『11』点ダメージ

GM: お、丁度それで死んだね。では、次はこちらの番か。まず、ドラムベアラーが『流血太鼓打ち』を撃ちます。野蛮な拍子で太鼓が打ち鳴らされ、蛮族たちの攻勢が激しくなり、命中値が+1されます。次にゴブリンですが…偶数奇数で「6,3」なので、ディートとトロントに攻撃します。回避してください。

トロント: 「6」で『9』

ディート: 「7」で『15』

GM: 太鼓の音により命中が+1しているので、トロントの方は命中です。ダメージは「6」で『9』点ですね。

トロント: だが、セイクリッドシールド。防護点10点なのでノーダメージです。

カンモン: おお。固い。

GM: では、ボガードトルーパーです。まず錬技<ビートルスキン><マッスルベア>で防護点とダメージ+2。

ディート: さらに固くなったか。

ボガード: 「高司祭様の助力の為に、即座に切り捨てる!」

GM: 「7」で『15』です。

ディート: げ「5」だ。『13』

GM: では、ダメージ「4」だった『11』点。そして【連続攻撃】。あ、【全力攻撃】忘れてた。攻撃は…また『15』

ディート: さらに威力増えるのかよ。そういえば、オレもせっかくとった<ビートルスキン>も使い忘れてた。

カンモン: あるある(笑)

ディート: とりあえず、追加攻撃の方を回避。 「7」で『15』同値回避。




第二ラウンド

トロント: ハザリアさんはそのまま補助かね?

サンドラ: ディートの回復は、こっちでするわ。

カンモン: そうだね。<セイクリッドウエポン>でいいんじゃない。

GM: はいはい。「4」で成功。蛮族への攻撃に命中+1。ダメージ+2です。

サンドラ: 再びトルーパーに<パラライズミスト>しつつ、ディートにポーションピッチ「10」で命中。回復量は…「10」で『14』点回復

ディート: 全快です。では<ビートルスキン>で防護点を+2にして、攻撃。「6」の「6」で両方『11』。

GM: 「7」の「7」で両方とも避けました。

トロント: じゃあ、ゴブリンに【魔力撃】。「11」で『17』

GM: 当然ゴブリンにはよけられません。

トロント: 「8」で『16』点ダメージ。

GM: ゴブリンはもう瀕死です。

カンモン: じゃあ、それにとどめを刺そう。<ファイアボルト>「10」で『15』

GM: 抵抗できません。

カンモン: 「5」で『9』点ダメージ

GM: ゴブリンはそれで死にました。ではこちらの行動ですね。こっちは二匹落ちているので、ドラムベアラーは『狂乱打ち』を行います。蛮族は命中+1。ダメージ+2。ただし回避-2です。まずはゴブリンがディートを攻撃。

トロント: そうか、もうこっちを攻撃するゴブリンいないのか。

ディート: そうだな。そのまま太鼓持ちを攻撃出来るかな?

GM: 別れた乱戦エリアでしたからね。トルーパーの乱戦に巻き込むことはできないので、可能です。

ディート: まあ、とりあえず回避するか。「3」!?『11』

GM: 太鼓によるボーナスを入れても命中は『11』しかないので同値回避。

ディート: 1ゾロ以外全部回避か…

GM: では、ボガードトルーパー。ディートを【全力攻撃】「8」で『16』

ディート: ぎゃあ。再び「3」で『11』にしかならん。

GM: ではダメージは「2D6+13」か…『5』で『19』点

ディート: ビートルスキンで防護点2点増えているから8点ひいて、11点ダメージ。

GM: さらに【連続攻撃】。これにも【全力攻撃】が乗ります。

トロント: 乗るんだ。

ディート: だから怖いんだよね。お「11」で『19』だ。

GM: こっちは「6」か、さすがにそれは当たらないね。



第三ラウンド

GM: ハザリアさんはどうしよう。

サンドラ: ディートの回復はコッチでするよ。

カンモン: じゃあ、太鼓持ちを<フォ-ス>で攻撃してもらえば?

GM: 射線をふさいでいたトロントの乱戦エリアが消えたので、可能ですね。では<フォース>を使います。「7」で『16』でドラムベアラーの精神抵抗を超えたので、普通に命中。「9」で『14』点ダメージ。

トロント: それじゃ、そのまま太鼓持ちに【魔力撃】「10」で『17』

GM: さっきから高いな。回避できません。

トロント: この太鼓の音色のせいかな。闘争本能が刺激されて(笑)。

GM: 人族に効果はねえよ!!(笑)

トロント: 「9」で『17』点ダメージ。

GM: うわ。もうボロボロ。

サンドラ: じゃあ、再びディートにポーションを投げて、トルーパーに<パラミス>。回復量は…『14』点

ディート: オッケイ全快した。こっちの攻撃。「9」の「6」で『14』の『11』

GM: 全力攻撃に太鼓のペナで回避-4になっているので、両方命中です。

ディート: オッケイ。一回目は「9」で『14』点。二回目は「7」で『12』点。

GM: ほい。まだまだ大丈夫。

カンモン: ふむ。では<ファイアボルト>を太鼓持ちに。もう瀕死ならこれでとどめを刺せるだろう。「7」で『12』。

GM: 抵抗できませんでした。

カンモン: 「6」で『8』点ダメージ

GM: それで死んだ。

トロント: さっきから、ボクがダメージ与えて、とどめを全部持っていかれている気がする。

カンモン: 必中で最低ダメージを保証されている魔法の強みだよ。

GM: では、こちらの行動ですね。太鼓持ちもいなくなったので、ゴブリンがディートに攻撃

ディート: 1ゾロでなければ回避。「8」でよけた。

GM: では、ボガードトルーパーが【全力攻撃】「3」で『10』!?

ディート: それも1ゾロ以外回避。「5」でよけた。太鼓がなくなった瞬間すごい弱体化した感じがする。

カンモン: ああ、太鼓の音が消えると同時に闘争心もみるみる萎れていく(笑)



第4ラウンド

サンドラ: ハザリアさんは回復用に待機していてもらおう。何気に、ポーションが残り一個だ。パラミス用のカードも残り二枚。とりあえずトルーパーに<パラミス>で、ゴブリンにジャベリンを投げる。「5」で『11』

GM: 命中です。

サンドラ: 『7』点ダメージ。

ディート: こっちは攻撃。「9」の「11」で今度は高いな。『14』の『16』

GM: 「6」と「7」で『8』『9』で両方命中だね。

ディート: 「5」で『10』点と「8」で『12』点。

GM: まだまだピンピンしています。

ディート: しぶとい。

トロント: じゃあ、こっちも移動して【魔力撃】「6」で『12』。

GM: 「10」が出たので、それは避けたね。

カンモン: ラストの魔法を…ゴブリンはもう無力だから、ボガードトルーパーでいいか。

ディート: まあ、1ゾロ以外回避だしね。

トロント: こっちは、防護点10点で、ゴブリンのダメージ「2D+3」だからね。

カンモン: 「7」で『12』

GM: 「5」で『10』しかないから抵抗失敗。

カンモン: ダメージは「7」で『8』点ダメージ

GM: では、こっちだね。ゴブリンは…「偶数でトロント」「奇数でディート」で「4」なので、トロント。ボガードトルーパーは「5」だからディートだ。おっと、その前に前のラウンドで切れていた<マッスルベア>と<ビートルスキン>を使って【全力攻撃】だ。

トロント: 「7」で『11』

GM: ゴブリンの攻撃は回避できた。

ディート: 「8」で『16』

GM: こっちは…「7」だから『14』で回避成功か。



第5ラウンド

サンドラ: こっちはゴブリンに投擲しつつ、ボガードに<パラライズミスト>「8」の『14』で命中だから、ダメージ「7」で『7』点。

カンモン: MP切れたので待機ね。

ディート: ほいほい。じゃあ、攻撃。「7」と「6」で『12』と『11』

GM: 「9」と「5」で『13』『9』で二発目だけ命中。

ディート: 「10」でクリティカル。「7」で『18』点

GM: 大ダメージだけどまだ生きている。

トロント: オッケイ。魔動機術<ターゲットサイト>を使って命中を+1します。これって『補助動作』になるので、『主動作』で攻撃はできるんですよね?

GM: はい。さらに『補助動作』は別の行動なら複数選択もできます。なので、補助動作でおこなう【魔力撃】も可能です。

トロント: はい…何気にSW2.0で魔法を使うのは初めてかもしれない。

GM: 一応、本話でこのセッションも三回目でございます(笑)


(一同笑)


トロント: MPは使っているんですよ。バイクの出し入れで(笑)さて、攻撃は…「7」で『13』

GM: 「6」なので『10』です。

トロント: 「12」でクリティカルの「9」で『23』点ダメージです。

GM: それでボガードトルーパーも落ちました。

一同: お~

GM: …

一同: ?

GM: もう、残りHP6のゴブリンは「倒した」って事でいいよね?


(一同笑)

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