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3-4話

GM: 君たちは追手の蛮族を倒しましたが、通路のほうから騒がしい音が聞こえてきます。

ディート: もう一つの道からさっさと先に進んだ方がいいな。

カンモン: 戻るっていうのも手だけど、時間がかかるね。

トロント: とりあえず、壁を上る道を行こう。

GM: そうですね。10の高さの崖です。「5mの高さ」で目標値が『10』。「高さ+5m毎に+2」なので10mの高さなので+2で『12』です。

サンドラ: (ルールブックを読みながら)「荷物がほとんどない」「ロープの補助がある」で2づボーナスが得られる。

カンモン: 吾輩の場合は?

GM: 「四肢が使えない」から-2のペナか。

カンモン: 猫であるが故の苦難が吾輩に!?(笑)

GM: まあ「荷物がほとんどない」でもあるわけで相殺かな?

カンモン: とはいえ、『登攀』判定は筋力ボーナス。そして。吾輩の筋力ボーナスは『1』。さらに冒険者レベルもこの中で最低の2レベルだ。基準値『3』しかない。

トロント: あ、「金属鎧を装備している: -4」で目標値『16』。また金属鎧か…

ディート: んじゃ、オレとサンドラが登ってロープをたらす。さらに、オレの『能力増強の腕輪: 筋力』をトロントに渡そう。

トロント: お?

ディート: 能力増強の腕輪(指輪)は、それを”割る”事で、一時的にその能力値ヲブーストさせるんだ。腕輪の場合は能力値に+14させる。実質+2だな。割る割らないは持ち主のその時の判断で、判定の後つけで割る事もできる。

サンドラ: 「1足りないから割る」とか、「3足りないから意味ないので割らない」が選択できる便利なマジックアイテムだね。

GM: 行動は決まったかね?

ディート: オレとサンドラが上がってトロントをロープで引き挙げる。

カンモン: 吾輩は?

ディート: 二人上がれたらロープ二本下ろすか。「7」で『13』

サンドラ: 「4」…あれ?『10』しかない。

GM: では、失敗したサンドラは崖から落ちます。半分の高さという事で5m。ダメージは5×3点で15点です。

サンドラ: 結構来るね。

GM: ですが、レンジャーとスカウトは『受け身』判定で、この距離を軽減できます。達成値と同じだけのダメージを減少できます。

サンドラ: 「8」で『14』

GM: では、14点減らして『1』点のダメージ。落下は物理ダメージなので、防具で軽減可能です。つまり0ダメージですね。

サンドラ: もう一回だね。

ディート: ついでに、ロープをたらしてトロントかカンモンを上げよう。

トロント: 先にカンモンを引き挙げてよ。最悪、防御力の高いボクが耐えられる。

カンモン: あいよ。「7」…基準値3にロープによるボーナス+2があって、丁度『12』

GM: では成功だね。

カンモン: でも吾輩、猫なのにロープってどうやって…

GM: なるほど。言われてみれば…

カンモン: だが、吾輩は深く考えない。猫っぽくロープを使って上ったのだ!!


(一同笑)


サンドラ: 二回目…「10」で『16』余裕で登れたね。

トロント: じゃあ、最後がボクだね。

GM: はい。三回目の登攀に入った所で、通路のほうが騒がしくなってくる。

トロント: おお。猶予はないね…てい!「5」。ありゃ『13』にしかならない。

ディート: 指輪を割っても15で1足りない。

サンドラ: …あ!『運命変転』がある。

トロント: それがあった!出た目をひっくり返すのでダイス目が「9」になって基準値を加えただけで達成値が『16』になって成功。腕輪も壊さないで返す。

ディート: なにげに一個1000ガメルだからな。腕輪。


GM: おめでとう。君たち4人は崖の上に上ることができた。流れる小川はまだ奥へと続いている。騒がしくなる栽培所をそのままに、君たちは奥に向かいます。

カンモン: さすがに、さっきと同じところに出ることはないよね?

GM: さすがに、方向が違いますね。さっきの通路のような曲がりくねった道ではなく、素直に小川はまっすぐ伸びています。道は登りで、小川は細いのですが、流れは結構早いです。

トロント: 後ろから蛮族は追ってきている?

GM: (道はそのまま入り口の方に続いているから、そっちへ行くだろうから)そういった気配はありません。勾配は急になりますが、手を使う事で問題なく上がれます。やがて出口が見えてきます。小さい穴から水が流れ込んでいますが、その出口は人一人なら何とか抜けられそうな大きさです。

カンモン: ネコの我輩なら、さっと出て辺りをうかがってすぐ戻れるかね?

GM: 猫状態のカンモンなら可能です。

カンモン: ミアキスには【暗視】もあるので、周囲をすばやく見るよ。・・・やっぱりスカウトかレンジャー技能ほしいな。

GM: まあ、その二つの技能がないので平目でお願い。

カンモン: 「8」

GM: …特に何もおかしなものはなさそうだ。山の中腹でかなり見晴らしのよい場所のようだ。



⑬(日の出): 「風の洗礼場」

GM: 山の中腹です。かなり見晴らしがよく、後ろの山肌から下を見渡すことが出来ます。とはいえ、大半が森です。同時に強い風が吹いています。と、同時に徐々に空が明るくなってきます。

カンモン: おっ?朝かね?

GM: そろそろ日の出でしょう。中腹には2本の道が山沿いに伸びています、一つは山頂へと登る道。もう一つは下に降りる道です。そして、激しい角笛の音が響きます。

ハザリア: 「アレを見てください」

GM: みると、山岳地帯を登ってくる蛮族の一団が見えます。太鼓の音は、まるでその歩調を合わせるかのように、激しく大きくなっています。そして、その集団の先頭にいるのはあのダークトロールです。

ハザリア: 「奴らは角笛の音を目指していようです。おそらく、おばあちゃんが見つかった合図です。急がないと」

GM: 彼女の言うとおり何度も鳴らされる角笛の音に向かって移動しているようです。角笛はどうも道を下った先のほうのようです。

トロント: では、さっさと降りますか。

ディート: でも、このまま降りておばあちゃんと合流できても、ダークトロールと鉢合わせしない?

ハザリア: 「おばあちゃんなら、このあたりの地理にも詳しいはず。幸か不幸か、敵の手勢を減らしているので、前よりも逃げやすくなっています」

カンモン: まあ、どっちにしろ我輩達の存在がばれている以上、我輩達もダークトロールから隠れなきゃいけないわけで、そうなればおばあちゃんの力を借りたほうが有利だな。

ディート: それもそうか。

トロント: では、さっさと行きますか。

GM: では、君たちが急いで駆け下りるわけですが、山肌にぶつかった風が突風となって君たちを襲います。『生命力抵抗』で判定してください。目標値は『11』。失敗すると転倒して落下ダメージを受けます。

カンモン: また落下か!?

サンドラ: 落下した場合何m?

GM: (サプリメント『エターナルエンパイア』では「平均LV×2」だから)6mだね。転ぶと18点ダメージ。

トロント: 「8」で『14』成功。

ディート: 「10」で『15』

カンモン: あり?「1ゾロ」?

サンドラ: 「10」で『15』

GM: じゃあ、カンモンが風にあおられて斜面を転がり落ちた。18点の物理ダメージを受けます。

カンモン: …あれ?死んだ。

一同: …はいぃ!?

カンモン: 冒険者レベル2で生命力11だから、HPは17。猫なので防具は着ていませんのでそのままのダメージでHPは-1。

ディート: よりにもよって、最初の生死判定が事故かよ!?


(一同笑)


※カンモンの種族ミアキスの特性【獣性の発露】により、技能ナシでも受け身判定を冒険者レベルで行う事ができましたが、GM・PC共に忘れていました。というか、カンモンのキャラクターシートに【獣性の発露】すら書かれていない…忘れるな野生!?



GM: まあ、SW2.0ではHPは0以下になっても即死亡というわけではありません。『生死判定』と呼ばれる判定に成功すれば、行動はできませんが気絶状態で生存します。まあ、行動不能ですので、仲間がいないといずれ死ぬのですが…

ディート: ここで一ゾロは勘弁してほしい。

GM: まあ、現在HPが『-1』という事で、目標値『1』で生命力抵抗で成功すれば気絶状態です。

カンモン: 1ゾロ以外は成功っと、ほい…「5」『8』で成功だな。

GM: では、カンモンは意識不明ですが生きています。

サンドラ: 特に引き上げてもいいんだよね?

GM: どうぞどうぞ。

サンドラ: じゃあ、手持ちの「アウェイクンポーション」をかけて、復活させます。

GM: はい。行動不能状態からHP1で目が覚めました。

サンドラ: 現在、急いでいるので10分かかる『救命草』によるHP回復はできないので、『ヒーリングポーション』を使います。「7」で『11』点回復。

カンモン: なんとか、簡単に死なないレベルまで回復しましたね。

ディート: 今、問答無用で簡単に死にかけていたんだが(笑)

カンモン: それは言わない約束よ(笑)

トロント: とりあえず、簡単にすっとばないように、風が収まるまで、首をもって連れて行こう。

ディート: 体重軽そうだもんな。猫。

カンモン: 屈辱だ。絶対次の経験値でスカウト技能を取ろう。カンモンはそう心に誓った。(笑)


※GMも忘れていましたが、NPCのハザリアの持つ神聖魔法には、気絶状態から回復させる魔法<アウェイクン>や中級のHP回復魔法<キュアハート>があります。



⑫: 「緑葉の天幕」

GM: 道を駆け下りて進みます。山岳地帯から木々が生い茂る場所です。見通しはあまりよくないのですが、何度も拭かれた角笛で、蛮族の斥候はすぐに見つけることが出来ます。むこうは、想定していない乱入者に驚いています。リーダーらしき蛮族が角笛を吹くのを辞めて剣を抜きます。蛮族は三体。二種類です。片方は『ボガード』です。

カンモン: 『魔物判定』しますね。「9」と「8」で『14』『13』

GM: では、ボガードは弱点を見抜いて物理ダメージ+2です。もう一体は『ボガードソードマン(ML4)』ですね。こっちは、弱点は分かりません。

ディート: では『先制判定』。「8」で『14』

GM: ボガードソードマンの先制値が『11』なので、PC側からです。



第一ラウンド

ディート: トロントより先に行動させてもらうね。ボガードソードマンは、【二回攻撃】の【連続攻撃】なので、回避の高いオレが行ったほうがいい。

サンドラ: おっと、それならアタシが先に<パラライズミスト>を使ってボガードソードマンの回避を下げておくよ。で、そのままボガードの片方にジャベリンを投げる。「11」で『17』。命中だね。ダメージは「9」で弱点ボーナスを入れて『10』点。

GM: はいはい。ダメージを受けました。おっと、命中率を上げるなら、ハザリアがディートとトロントに<セイクリッドウエポン>をかけます。命中+1でダメージ+2のボーナスを得ます。

ディート: では、予告どおりボガードソードマンに接近して攻撃。その前に、<ビーストスキン>を使って防護点を二点増やしておきます。攻撃は「7」「11」で『11』『15』

GM: 二発目だけ命中。

ディート: 「10」でクリティカル。「8」で『19』点ダメージ。

GM: 一気に重傷。

カンモン: 重症ならあと少しだろう。ボガードソードマンに<ファイアボルト>。「9」で魔法の達成値は『14』。

GM: なにげに、脳筋のせいか、ボガードって精神抵抗低いよな。抵抗失敗です。

カンモン: ダメージは・・・「7」で『8』点

GM: それで、ボガードソードマンは死にました。

ディート: よし、最悪の4回攻撃は消えた。

トロント: それじゃ、残っている傷付いたボガードに【魔力撃】。「10」で『16』

GM: 命中です。

トロント: ダメージは「5」で『16』点。

GM: ボガードはまだ生きています。では、こっちに行動だ。傷ついたボガードはトロントを攻撃。もう一体は…ディートを攻撃するようだ。二人とも回避して。

トロント: 「3」で『6』

ディート: 「9」で『17』

GM: では、トロントにダメージが『11』点。さらに【連続攻撃】が発動するので再度回避してください。

トロント: まず、防護点を引いて『4』点ダメージ。で、回避が「6ゾロ」。

カンモン: 一回目で出ていれば・・・

トロント: それは言ってもしかたない。

GM: あるある(笑)



第二ラウンド

トロント: それじゃ、普通に【魔力撃】しますね。「11」で『17』

サンドラ: さっきから、トロントのダイス目が攻撃に偏りすぎ(笑)

トロント: 前の攻撃の時は「10」で、さっきの回避ではダイス目「3」でした(笑)

カンモン: そういうキャラなのかね?

トロント: いっそ、盾を捨てて両手持ちも視野に入れるか。ダメージは「6」で『17』点ダメージ。

GM: それで、ボガードは死にました。

ディート: こっちもボガードに攻撃。「7」「10」で『11』『15』

GM: 一発目は同値回避なので、二発目のみ命中です。

ディート: 「5」で『14』点ダメージ。

カンモン: こっちはMP温存。

サンドラ: あたしはトロントに『ヒーリングポーション』を投げます。「5」で命中。回復量は・・・「8」で『14』点回復。

トロント: ダメージが消えました。

GM: ではボガードだな。まあ、勝ち目ないけどディートを攻撃。

ボガードB(GM): 「戦闘種族ボガードに逃走の2文字はないのだー!!」

ディート: 回避は「11」で『19』

ボガードB: 「すいません。今、生意気なこと言いました」

カンモン: 手のひら返すの早いよ(笑)


(一同笑)



第三ラウンド

トロント: では、移動して【魔力撃】。「9」で『14』。ダメージは・・・「9」でクリティカルこそしないけど『17』点ダメージ

GM: それで、ボガードも落ちます。




GM: では、戦闘は終わりますが、蛮族の戦太鼓の音がどんどんと近づいてきます。ハザリアが、森林部の奥を指差します。

ハザリア: 「さあ、奥へ」


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