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3-1話 朝日が昇るまで

GM:前回のシナリオの経験点は1140点です。能力値成長もしてくださいね。


トロント:ファイター技能を3レベルにするか、ライダー技能を2レベルにするか…

GM:何を迷っているんだ?

トロント:ファイター技能を3レベルにするか、ライダー技能を伸ばすか迷っています。

GM:騎獣の能力は冒険者レベル基準だから、ライダー技能を上げる理由はあまりないよ?

トロント:騎芸<振りおろし>でダメージを+2できるのが美味しい。しかも、ペナルティーなし。

GM:ダメージなら、ファイター技能あげても、追加ダメージで+1されるよ。

トロント:…そうですね。ファイター技能を上げよう。当初の予定通りに。だが、次の経験値でライダー技能を上げる。

GM:ご両親から受け継いだ『マギテック技能』も忘れないで上げて…


トロント:というわけで、ファイター技能を3レベルにしました。新しい戦闘特技で【防具習熟:金属鎧】をとりました。借金を返して、武器をバスタードソードに。さらにラウンドシールドも買って装備を整えました。

カンモン:普通は前回に買い揃えておくべきものだったと思うんだけどね。

トロント:能力値は『器用度』と『生命力』という出目でした。ボーナスが+3になるので、『生命力』を上げています。能力値上昇の指輪は次回に持ち越しです。

カンモン:普通はそれが今回あたりで買い揃えるものなんだけどね(笑)



ディート:能力値上昇は『器用度』にした。それまで+1していた能力増強の“指輪“を外し、代わりに「16」ある『筋力』に+2される能力増強の“腕輪“を装備。これでダメージ+1だ。技能は、新技能としてエンハンサー技能を1レベル取得しました。

GM:ほう。スカウト技能ではないのか。

ディート:スカウト技能で重要な先制判定については、前回敏捷度がボーナスブレイクしたせいで、実質1レベル上がったようなものなので、今回はスルー。次回の経験点でフェンサーが上がるので、その後かな?

GM:後回しか。

ディート:戦闘特技の【二刀流】を手に入れて【両手利き】のペナルティーを消したい。なので、まずは冒険者レベルを5にするのが先決。

GM:なるほど、エンハンサー技能の連技はなにをとった?

ディート:防護点を上げる<ビートルスキン>です。フェンサーの欠点である防御力を強化します。

GM:お約束の命中力を上げる<キャッツアイ>じゃないのか。

ディート:その辺は後回しかな。なにせ、MPが低いので2回しか使えない。

GM:2回ってMPいくつ?

ディート:MPは『7』。

GM:ダメだこりゃ(笑)


カンモン:「5」で『知力』』が1点上がった。経験値は今回貯めて、次回にフェアリーテイマー技能を上げる。前みたいに炎に耐性のある敵だと、攻撃手段がなくなるから。

GM:妖精魔法はランク3になると使える属性攻撃魔法が増えるからね。


サンドラ:『器用度』をあげて、レンジャー技能を4レベルにしました。鎧も買って。道具も買い揃えました。

GM:ほう。何を買ったの?

サンドラ:MPを回復させる『魔香草』に、薬の回復力を安定させる『薬草治療セット』。さらに、ポーションも補充しています。


GM:はい。では、第3話目を始めますか。




GM:では、前回の冒険から4日が経過しました。生活費+宿代で160ガメル減らしてください。

トロント:なにげに、冒険者になって1週間が過ぎたわけですが。正直冒険の事はよくわからないけど、単車バイクが手に入りました。

ディート:どうしてこうなった(笑)

サンドラ:帝都に来て一週間で、ここまで染まってしまったわけですね。

トロント:バルルン!バルルン!

GM:よい子だからやめてください。


(一同笑)


GM:さて、そんな暇な日々を過ごしていると、冒険者の店の扉がバタンと開きます。扉を開けたのは一人の若い女性です。長くウェーブのかかった金髪に、大きな青い瞳。種族は人間のようです。年齢は20歳まで入っていないでしょう。神官服のようなローブを着ています。

ルーサー:「おう。ハザリア。お帰り。神殿の方はどうだった?」

ハザリア:「それどころじゃありません。みんなは?」

ルーサー:「ああ、ロシレッタに行っているからな、早くても帰って来るには5,6日後じゃないか」

ハザリア:「5,6日…ルーサーさん冒険者を雇います。紹介してください」

ルーサー:「はぁ?」

GM:と、突然の言葉に驚いたルーサーの視線が君たちを見る。

ルーサー:「とはいえ、今いる冒険者と言ったら…」

GM:ルーサーの視線を追ったハザリアが君たちを見ると、君たちのいるテーブルにずんずんと近づいてきます。

ハザリア:「お仕事を依頼します。おばあちゃんの護衛です!!」

一同:…お、おう。


GM:さて、店長のルーサーが紹介してくれます。

ルーサー:「彼女はハザリア。月神シーンの神官でお前らの先輩冒険者だ」

GM:実はハザリアさんは先日までシーン神殿に詰めていました。というのも、帝都ルキスラの月神シーン神殿は太陽神ティタン神殿と併設されています。夫婦神なので、そういうケースが多いのですが、今回のティタン神官戦士団の活躍で、ティタン神殿は大混雑。その余波はお隣のシーン神殿にもおよび、人で不足の解消のために駆り出されたのです。

ルーサー:「そんなわけで、ハザリアの仲間は金稼ぎと買い出しを兼ねて、帝国の北東にある商業都市ロシレッタまで、馬車護衛の仕事で留守にしているんだ」

GM:と、ここでハザリアさんが話を引き継ぎます。

ハザリア:「仕事内容に関して仲間に関係はありません。私のおばあちゃんの事です。おばあちゃんは、ルキスラの南西『神へのきざはし』と呼ばれる山脈のふもとに、一人で住んでいるのです。そして、先日シーン神殿で、おばあちゃんの住むあたりに蛮族の一団が現れたという話を伺いました」

トロント:おばあちゃんが助けを求める手紙でも出したの?

ハザリア:「いいえ。おばあちゃんも昔は冒険者としてブイブイ言わせていたので、蛮族程度となめているのでしょう」

トロント:ブイブイ(笑)

GM:ぶいぶい。

ハザリア:「おばあちゃんも、私と同じシーン神官としてブイブイ言わせていたらしいので、今までも蛮族を自分で撃退していました。ですが、おばあちゃんも80を超えて、もう年です。しかも、相手は上級蛮族の率いる戦闘部隊との事。はぐれたゴブリンや、コボルトとはレベルが違います」

ディート:なんで、そんなところに一人で住んでいるんだ?

ハザリア:「シーン神官として修行する為です。世俗に染まるのではなく、一人で身を清め、心身を研ぎ澄ますと言って、私やお母さんが言っても聞かないのです」

トロント:仕事内容はおばあちゃんの護衛?その蛮族を退治すればいいの?

ハザリア:「上級蛮族が何かを確認する必要もあります。私は学者セージとしての知識も持っています。私たちの手に負えるなら退治しますが、そうでないなら、おばあちゃんを説得して、避難させて改めて冒険者を雇います。私の仲間たちが返ってきているなら、彼らにお願いしてもいいはずです」

ディート:おばあちゃんの説得ハザリアさんがするの?

ハザリア:「はい。最悪の場合は説得(物理)も許可です」


(一同笑)


カンモン:今回のボスはシーンの高位神官か(笑)

ディート:しかも≪剣の欠片≫入っているな(笑)

トロント:で、報酬は?

GM:そう聞くと、ハザリアは、自分の装備している頭のアクセサリーを外します。

ハザリア:「あいにく現金はないのですが、私の装備していた魔法の品を差し上げます。『聖王の冠』です。売却すれば5000ガメルにはなるでしょう」

トロント:どんなアイテムなの?

GM:回復魔法で1ゾロが絶対失敗でではなく、魔力分は回復するマジックアイテムです。

トロント:うちのパーティーにはいらないね。売って現金化でオッケイか。

ディート:このハザリアって人はどれくらい強いの?

GM:シーン神のプリースト5レベルに、セージを4レベル。レンジャーを2レベル持っています。戦闘特技は【魔法拡大/数】【武器習熟/スタッフ】【MP軽減/神聖魔法】です。

サンドラ:完全後衛回復役だね。

トロント:なぜ【武器習熟】?

GM:Aランクのスタッフに魔力を+1できる武器『マナスタッフ』があるからです。もちろん、それをハザリアは持っています。

トロント:特に問題はないかな?

GM:と、ハザリアが一つ条件を付けてきます。

ハザリア:「おばあちゃんのところまで、ここから約3日。1日半で南の城塞都市ティザ。そこから南西に1日半の所がおばあちゃんの住む場所です。が、今は一刻を争います。今から強行軍で移動します。1日でティザまで、そこから1日でおばあちゃんのところまで行きます」

ディート:GMそれって可能なの?

GM:ルールブックにはありませんが、通常以上に移動に時間を使って移動するという流れです。睡眠時間はあるので、致命的な問題にはなりませんが、このあとゆっくり休むまで、生命力・精神力抵抗に-1のペナルティがかかります。一応、ハザリアさんにいえば、通常移動で安全策も可能ですよ。

ディート:状況は一刻を争うから、それでいいんじゃないか?

サンドラ:ああ、そうか。前金もないから保存食を買っておかないとね。

トロント:あ、そうだ。ボクのバイクなら強行軍いらなくない?

GM:おお、ミニバイクでも移動力は人間以上ですからね。でも、ティザまでは道が整備されているから先行することも可能だけど、そこから先の道は知らないから、一人で進むと迷子にならない?


(一同爆笑)


トロント:ブロロロロン!

ディート:それが、彼女を見た最後の姿だった…(笑)

サンドラ:後ろを見ずに行くから…(笑)

カンモン:あいつは風になったのさ(笑)

GM:まあ、ティザまでミニバイクでいくなら、ペナルティは、精神抵抗-1だけにしましょうか。

カンモン:それじゃ、ボク猫だから後ろに乗るわ(笑)

ディート:ズルイ(笑)


※バイクは交通ルールを守って正しく乗りましょう(ただしゲーム内は除く)


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