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2-7話

GM: では、結社員をすべて倒し、騒動は収まりました。しかし、そう簡単に済む問題ではありません。ボヤ騒ぎもいい所で状況によっては、シャレにならない話です。

ディート: まあ、廃屋に不法侵入はともかく放火未遂だからな。

GM: まあ、コボルトなどの人手はありますし、調理の為の水分は十分ありました。妨害さえなければ、彼らが火を消します。しかし、調理していたコボルトのコックが、悲しそうに言います。

コボルト料理長: 「残念だが、今晩の集会はここまでだ。ここまで騒動になった以上、これ以上続けるわけにはいかないからな」

GM: そういうと、周りのコボルト達も悲しそうにうつむきます。

一同: …

コボルト料理長: 「来月もう一回やるか」

コボルト結社員: 「そっすね」

カンモン: 軽っ!

コボルト料理長: 「別に日時にかかわる事はないからな」

コボルト結社員: 「せいぜい食材の旬くらいですかね?」


トロント: そういえば、衛兵のヨハン君はどうするの?

GM: はい。一応、放火未遂ということでFFF結社員を3人拘束しています。一応、上司に報告はする予定ですが、集会の摘発というよりは、ただの犯人逮捕にしかならなかったので、微妙な表情です。

ヨハン: 「とはいえ、冒険者の皆さんは仕事は果たしましたので、報酬はきちんと支払いますよ」

カンモン: というか、このコボルト達は隠れて集まる理由があるのか?

コボルト料理長: 「秘伝レシピを他人に知られるわけにはいかないじゃないか」

カンモン: そういう理由か(笑)

コボルト料理長: 「我々シャドウファングの、秘伝レシピという名の牙は決して折れる事はないのだ」

GM: そういうと、手早く道具を片付け、そのまま潮が引くようにコボルト達は館から消えていく。

ディート: 無駄に統制が取れているのが嫌だな(笑)




GM: さて次の日。ヨハン君が『蒼い雷の剣亭』にやってきます。君たちに報酬の4000ガメルを渡してくれます。ただ、その表情は少し沈んでいます。

トロント: なにかあったの?

ヨハン: 「はい。事件は解決したのですが…」

GM: というと事情を話してくれます。捕らえたFFFの構成員は罰金刑で次の日には釈放されたという事です。あくまで、過失。事故という事で処理されました。

サンドラ: え?そうなの?

ヨハン: 「ええ、なにぶん彼らの中には社会的に高い地位を持つ者もいまして、衛兵隊の後援者もいるのです。そもそも、今回の摘発の元となった情報提供も、どうやらFFFの情報提供によるものらしく…」

カンモン: そうなのか(笑)

GM: まあ、FFF的に摘発のゴタゴタで集会がめちゃくちゃになればいいや。という話で、あえて情報を大袈裟に密告しました。また、君たちの調査報告も衛兵隊から後援者のFFFにもたらされており、その結果が彼らの強行になったわけです。そういう意味では、少し衛兵隊の事件隠ぺいの意味もあります。

カンモン: 無駄にせこくて陰険だなFFF(笑)

GM: まあ、相手が社会的地位も低いコボルトなのも理由の一つでしょう。とはいえ、今回の事件が衛兵隊にも暴露されたことで、同様の事件は起こりにくくなった事でしょう。というわけで、第二話はこれにて終了です。お疲れさまでした。


【収支報告】

前金(ハードレザー代+コボルトの宿代)  計610ガメル

チンピラの所持金              180ガメル

FFFのサイフ×3              30ガメル

報酬                   4000ガメル


総計          4820ガメル(一人1205ガメル)


今回の騒動は、あくまでもドワーフ料理を愛しすぎてしまった者達の犯行であり、FFFは基本的にドワーフ料理を愛する健全な秘密結社です。

秘密結社である理由?当然秘伝のレシピを…

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