3-1
あの後僕は自宅に帰ってシャワーを浴び、母さんの作ってくれたありがたい朝食を食べて学校へ向かっている。
いつも僕は一人で静かに登校して"いた"
いや、今も現在進行形で静かなのは確かではあるのだが.......
「.........」
「.........」
「.........」
「.........」
空気が重い。
何故僕はこの三人、友達のハーレム主人公こと恭太郎、その幼なじみの遥、そして我が自慢の妹と登校せざるおえなくなったか。
いつもなら妹は生徒会の仕事で早く登校している筈が今日は僕が帰ってきてから朝食も食べておらず「生徒会の仕事は?」と聞いたら「今日は休みなので恭太郎さんと一緒に登校するんです」と素っ気なく答えていた。
その時父さんが新聞読みながら何故かプルプルと震えて笑いを堪えていたけど、母さんのデコピンとは言えない打撃をくらって額を押さえて悶え苦しんでいた。
そして朝食を家族全員で食べ、父さんは仕事に行き僕も学校に行くために玄関で靴を履いていたら妹が「も、もう行くのですか?」とよくわからない事を聞いてきた。
確かに何時もよりはやく出ているが見れば分かるだろうし、おそらく妹を向かいにくるあいつがくる前に行かなければ面倒な事になるから先に出ときたいと思い「僕はもう出るけど、どうかしたの?」と疑問と一緒に聞いてみた。
「あ、いえ.....その、あの.....なんでもありません」とモジモジして挙動不審な妹だったが、気にせず先に行こうとしたけど、ピーンポーンとチャイムの音がなり僕の運命は決まってしまった。
それから恭太郎のせいで二人と行くことになり、それまではまだ良かったが途中から遥ちゃんが走ってきて「恭ちゃん!一緒に行くんなら私も誘ってよ!」と怒って来たことにより場の空気が悪くなった。
しかし悪くなったのが何故か妹と遥ちゃんの間の空気がギスギスと半端なく悪い。