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五話目+英語vs蘭南 後編


「もーっ!!やだっ!!英語なんか大嫌い!!!」

「痛っ…」


蘭南は自分の言う英語に進歩がない事に気づき、教科書を俺にぶつけるという何とも言えない八つ当たり行動にでている。


「教えてよっ!お兄ちゃんの馬鹿!!!」

「俺のせいかよっ」


俺は何度も見本(?)として聞かせてやっただろ!?

俺は頑張って教えたぞ!!!

お前が頑張って覚えろよ!!!


…と言い返したいが、これ以上暴れられても困る。


「落ち着けー。俺の部屋がどんどん悲惨になっていく」

「お兄ちゃんの部屋なんか知らないもんっ」

「お前に気になられても困るけど…ってこれ以上暴れんなって!!片付けが大変だから!!」


蘭南は俺の言う事を無視したまま俺の本棚へと辿り着く。




・・・って、ん?

本棚?…これは…やばい、か?…やばいよな…あいつにとって天国じゃねぇか!!!


蘭南は案の定俺の漫画を手に取り、俺に向かって投げるふりを始める。


「ちょっと待て、蘭南!!それ投げたら本気で怒るぞ!?」

「お兄ちゃんなんか怒っても怖くなんかないもん!!」

「怖さの問題じゃねーからっ!!おい、まじでやめろっ」


蘭南が投げようとした瞬間———。



ドンドンドン!!!!!———


急に俺のドアにありえない程のノックが聞こえる。

その音に蘭南は少し怯えながらもドアの方を見る。


「…何?」

『開けて』

「……却下」

『日本語分かるかな〜?開けてって言ってんだけど』

「…分かった、分かった。入っていいよ」


俺が促すと勢いよく開くドア。

そんなドアに驚いている姉貴。


「…どした?」

「いや…鍵しまってるのかと思ってた」

「あっそ。で?何の用?」

「蘭南、五月蝿い」


姉貴の視線は俺を通り越して蘭南に向けられる。

姉貴は今かなり機嫌が悪い様子。

このままだと蘭南は泣かされる…な、たぶん。


「お、お兄ちゃん…」

「…何だよ」


蘭南は怖じ気付いたのか、俺の服のすそをひっぱる。


おーい。

俺に助けを求めないでくれー

っていうか、巻き込むな。

今の姉貴の視界に俺を入れるな。


「ちょっと蘭南おいで」

「……やだ」

「お・い・で…!!!」


…怖いッス…姉貴。

は、迫力が…。

母親曰く、俺が怒った方が怖いらしい。

…これより怖いのか?…俺。


ふと蘭南を見ると、目が滲みまくって…というか俺の服で涙拭くな!!

あ、ほら。そこだけ色変わったじゃねーかー…ってそこじゃなくて…。

やべ。今俺一人で…。


「拓哉っ!!!」

「?……ん?」

「蘭南連れておいで」

「…俺はあんたの家来か」

「拓哉ぁ…??」

「はい」


…絶対姉貴の方が怖いよ。


「あ。姉貴」

「ん?」

「今日は許してやってくんね?俺が怒っとくから」

「…拓哉が怒ると怖いからなー。じゃあ、よろしく♪」


…姉貴も十分怖いですよ…。

俺は蘭南に目を向けると———。


「…う…ひっく…」

「…泣いてんのかよ、」


かなり泣いているらしく肩が上がったり下がったり…。

蘭南も災難な日だな…英語に負けるわ、姉貴に怒られるわ…。


俺はそっと蘭南の頭を撫でる。

…といつもお礼の変わりに笑顔を向ける蘭なはさすがに笑えなかったからかお礼する気がなかったのか、横から抱きついてきた。


英語vs蘭南というより姉貴vs蘭南の方がいいか・・・?ww

最後よく分からない終わり方でスミマセンorz

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