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第六話 最初の魔法装置

翌朝、ウォル=水原は早速リリィの家を訪れた。薬草師の家らしく、軒先には様々な植物が吊るされ、独特の薬草の香りが漂っている。

「おはよう、ウォル君!」

リリィが元気よく出迎えてくれた。昨日の興奮が冷めていないようで、目を輝かせている。

「さっそく魔法装置の実験をしてみましょう」

「その前に、魔石について教えてもらえますか?どこで手に入るんでしょう?」

「魔石なら私が少し持ってるわ」

エルナが現れた。商人の娘らしく、抜け目がない。

「でも、上質な魔石は高いのよ。下級魔石なら銀貨五枚くらいだけど、魔力の保持時間が短いの」

「まずは実験だから、下級魔石で十分です」

リリィの作業部屋で、三人は魔法装置の製作に取りかかった。魔石は手のひらサイズの透明な結晶で、内部に魔力を蓄積できる。

「術式の刻印はどうやって?」

「専用の道具があるのよ」リリィが細い金属の針のようなものを取り出した。「これでルーン文字を刻むの」

ウォル=水原は集中して魔石に向き合った。前世の配管設計の経験を活かし、水の流れと温度制御をルーン文字で表現していく。

「水よ、流れよ、温まれ、そして止まれ…」

複雑な術式を刻み終えると、魔石がほんのり青く光った。

「魔力を注入してみます」

手のひらから魔力を魔石に送り込む。魔石の輝きが強くなり、表面から温かい水が湧き出てきた。

「成功!」

三人は歓声を上げた。しかし、水は約十分間流れ続けた後、魔石の光が消えてしまった。

「やっぱり持続時間が短いわね」エルナが苦笑いした。

「でも第一歩としては上々です。問題は実用化レベルまで改良することですね」

「それより」リリィが真剣な表情になった。「実は昨日の夜、考えたことがあるの」

「何でしょう?」

「温水洗浄便座って、結局のところお尻を洗う装置よね?それなら、もっと簡単な形から始められないかしら」

ウォル=水原は目を丸くした。確かにその通りだった。いきなり複雑な便座を作らなくても、まずは簡易的な洗浄装置から始めればいい。

「天才的な発想です、リリィさん!」

「じゃあ、まずは手動の温水洗浄器を作ってみましょうか」

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