表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/36

第十八話 王都の現実

 翌日から本格的な研究が開始された。しかし、ウォル=水原たちは早々に王都の厳しい現実に直面することになった。

「材料調達に三週間?」

エルナが資材管理部の役人に驚いた。

「はい。王都では調達に正式な手続きが必要なんです。申請書類の審査、予算の承認、入札の実施...」

「そんなに時間をかけていたら、研究が進みません」

「規則ですから」

役人は無表情に答えた。

一方、研究施設でも問題が発生していた。

「この魔法陣、設計が古いですね」

セオドアが既存の設備を調べて言った。

「古い?どういうことだ?」

王都の技術者が反発した。

「我々の魔法陣は百年の伝統がある。簡単に古いなどと言われては困る」

「いえ、伝統は尊重しますが、効率性の面で改善の余地があると思います」

「君のような若造に何が分かる」

王都の技術者たちは、地方出身の若者を快く思っていなかった。

さらに追い打ちをかけるように、資金面でも問題が生じた。

「研究予算の申請が却下?」

レディ・ハイクラスが困った顔をした。

「王室財政委員会が、費用対効果に疑問を呈したようです」

「費用対効果?」

「はい。『地方の小規模実験と王都の大規模事業は次元が違う。莫大な予算を投じる価値があるか疑問』とのことです」

ウォル=水原は理解した。王都には王都の論理があり、地方の成功がそのまま通用するわけではない。

「つまり、改めて価値を証明する必要があるということですね」

「そういうことです」

「分かりました。やってみせましょう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ