【登場人物】
【登場人物】
ティア・フォーゲル
〈楔の塔〉の魔術師見習い。その正体は首折り渓谷のハルピュイア、フォルルティア。
飛行用魔導具で空を飛ぶ練習中。
空を飛ぶ種族なので、体重管理に意外と厳しい。少食。
レン・バイヤー
バイヤー商会商会長の妾腹の子。美少年。
人の筆跡を真似るのが得意。自分に向いている魔術を模索中。
魔法剣は自分には無理と分かっているが、すごくカッコイイから一度やってみたい。
アデルハイト・セビル・ラメア・クレヴィング
皇妹殿下。通称〈蛮剣姫〉。
セビルが使っているのは曲剣ではなく、曲刀（片刃）だが、帝国では蛮族が使う刀剣をひっくるめて蛮剣と呼ぶ。
〈煙狐〉／カスパー・ヒュッター（偽）
黒獅子皇の命令で〈楔の塔〉に潜入。共通授業で歴史を教えている。
「歴史って興味ないやつは本当に興味ないよな、なんとか興味持たせねぇと……よし、まずはインパクトのある講義名で興味を惹いて……年表はゴロ合わせで覚えやすく、歴史的重要人物は小ネタを交えて印象的にし記憶に残りやすく……」
と日夜工夫を凝らしている詐欺師。
☆見習い魔術師
【レーム教室】 近代・古典の両方を扱う才女の教室
ロスヴィータ・オーレンドルフ
フワフワのオレンジ髪を二つ結びにし、とんがり帽子を被った少女。
古典派魔術魔術師。マントの中に隠した小枝を触媒にし、魔術を使う。
かつて、母親が〈楔の塔〉にいたらしい。
エラ・フランク
砂色の髪を三つ編みにし、眼鏡をかけている。
魔法学校出身だが、魔力放出ができずに落第した過去がある。
ゾフィー・シュヴァルツェンベルク
左右が一房ずつ紫色の黒髪。
呪術師の名家出身。「得意属性が闇って根暗そうでヤダ……」と思っている根暗。
【ゾンバルト教室】 実用性第一の近代魔術専門教室
ユリウス・レーヴェニヒ
黒髪でクックックッと笑う人。上位精霊が宿る指輪をしている。
父が〈楔の塔〉を追放された理由を調べるために、〈楔の塔〉にやってきた。
父の教えで、何事も金で解決したがる。
ジョン・ローズ
赤毛のモジャモジャでムキムキさん。
大雑把な性格で物を散らかしがちだが、丁寧な暮らしをするオリヴァーが同室なので、助かっている。
オリヴァー・ランゲ
薄茶の髪をツンツン逆立てている、〈赤き雨〉の男。
兄と同じ、槍と飛行魔術を使った戦い方をするが、高くしか飛べない。
心身の健康は規則正しい生活から、がモットー。早寝早起き。
【アルムスター教室】 付与魔術を主とし、魔導具作成も行う教室
ルキエ・ゾルゲ
真っ直ぐな金髪にターバンを巻いた美人。
そこそこ裕福な家の生まれだが、どうしても職人になりたくて、家族の反対を振り切り〈楔の塔〉にやって来た。
フィン・ノール
黒髪の小柄な少年。
貧しい木こりの息子で兄弟が多い。口減らしのため〈楔の塔〉に来た。
学力はティアと同程度で、ユリウスに勉強を教わっている。
足が悪く、すり足で歩く。
ゲラルト・アンカー
黒髪で前髪が長い少年。宿舎ではレンと同室。
剣を所持しているが、実際に使っているところを見た者は誰もいない。
礼儀正しく、寡黙。
☆第一の塔〈白煙〉の魔術師
メルヒオール・ジョン・ヘーゲリヒ
指導室室長。金髪おかっぱ眼鏡おじさん。
近代魔術が得意。以前は魔法学校で教師をしていたこともある。
アンネリーゼ・レーム
指導室所属。前髪が短い親切なお姉さん。
古典魔術と近代魔術の両方を研究している魔術馬鹿。
魔力器官を損傷する前は、討伐室に所属していた。
ゾンバルト
指導室所属。金髪のイケメン。いつも白い歯を見せて笑っている。
近代魔術専門の魔術師。ずるくて悪い大人が大好き。
アルムスター
指導室所属。いつも死にそうな顔色のおじさん。
小心者。時々胸を押さえて痙攣しているので、周りはハラハラしている。
近代魔術派で、付与魔術を得意としている。
マイネ
医務室第二分室の分室長。黒髪に眼鏡のだらしないお姉さん
医師としての力量はあまりない。
☆第二の塔〈金の針〉の魔術師
ベル
守護室室長。金髪を束ねたお姉さん。討伐室室長ハイドンの次に若い室長。
ハイドン、レームとは同期。恋バナが好き。
オットー
守護室所属。うだつのあがらない風体のおじさん。
魔法剣の使い手で、最近はセビルの訓練の相手をしている。
討伐室にいたこともあるが、その時のことはあまり語らない。
フリッツ・ハイドン
討伐室室長。明るい金髪の青年。最年少室長。
指導室のアンネリーゼ・レームとは同期でライバル。密かに片想いしているらしい。
フレデリク・ランゲ
討伐室所属。手足が長いニコニコノッポさん。飛行魔術が得意。
普段は穏やかだが、魔物と弟が絡むと穏やかじゃなくなる。
不眠症気味。時々行き倒れるようにその辺で寝て、リカルドに回収されている。
ヘレナ
討伐室所属。水の魔術が得意な銀髪の女性。フレデリクの同期。
「悲しいです……」と言いながら、明らかに悲しみ以外の感情をぶつけてくる。
リカルド・アクス
討伐室所属。斧を持っている褐色の肌の青年。フレデリクの同期。
人には言えない夢があるらしい。
ダマー
討伐室所属。鞭使い。顔に大きな×印の傷がある。
ティアに「お姉ちゃんへのお土産候補」と思われている。
ディール
調査室室長。三揃いのスーツを着た紳士。
調査室は、討伐室・守護室出身で前線を退いた者が多い中、若い頃から調査室一筋の切れ者。
この人が「困りましたねぇ」と言っている時は、大体困ってない。
トロイ
医務室本室の室長。強いおばあちゃん。
討伐室の猛者達も、トロイ室長には頭が上がらない。
☆第三の塔〈水泡〉の魔術師
カペル
管理室室長。自分の欲望に忠実なジジイ。発明家。
飛行用魔導具を開発中。
ヒュッターとは飲み仲間。
ウィンストン・バレット
管理室所属。鳶色の髪と革のジャケットの男。飛行魔術を使った長距離飛行が得意。
〈楔の塔〉に来たのは比較的最近。
「母国で、おっかないお兄さんが『うちの職場で働きませんか？ アットホームな職場ですよ』って追い回してきたから、逃げてきたんだよ。いやぁ、怖い怖い」
と語るが、真相は定かではない。
☆水晶領域の魔物達
魔物の王
白髪銀目、黒いローブを着ており、ローブの中には闇が広がっている。
宰相
水晶鋲を作った。ジルやジャックに嫌われている。
ジル
お洒落吸血鬼。美形だが、ポッポーダンスに毒されて顔がユルユルになっていた。
最近やっと、シュッとした輪郭が戻ってきた。
原初の獣
銀の狼。下位種の魔獣で人の姿にはなれないが、旧時代に深淵の闇から生まれたため、力が強い。
強い人間との戦いを好み、気に入った獲物は殺さず、顔に×印の傷を残す。
ジャック
人間の熱を奪うことに執着する魔物。
今は溶けて行方不明。
☆〈楔の塔〉の塔主、室長
第一の塔〈白煙〉 塔主：エーベル（おだやか曲者おばさん）
総務室：シャハト室長（エーベルの腹心のダンディ独身の方）
財務室：アイゲン室長（エーベルの腹心の妻子持ちおじさんの方）
指導室：ヘーゲリヒ室長（金髪おかっぱ眼鏡）
医務室（第二分室）：マイネ分室長（だらしないお姉さん）
第二の塔〈金の針〉 塔主：
守護室：ベル室長（恋バナ大好きお姉さん）
討伐室：ハイドン室長（ライバルに片想い中）
調査室：ディール室長（穏やか紳士）
医務室（本室）：トロイ室長（強いおばあちゃん）
第三の塔〈水泡〉 塔主：
整備室：
管理室：カペル室長（発明家。自分の欲望に忠実ジジイ）
蔵書室：リンケ室長（上品なおばさん）
医務室（第一分室）：
