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灰となるまで、復讐を.  作者: 氷上 冬華
1.0 前日録及びプロローグ
13/38

13.

いいですか。みなさん、ここからのコミケ編はみなくて大丈夫ですよ。あのねクソつまらないので!飛ばしても問題なし!飛ばしたい人は16話まで飛んでね!!!!

「ごめん。思い出せない。」

落胆。その感情が心臓から湧き出て血管から血液とともにを全身を巡った。アニメやゲーム、漫画の主人公や主要キャラなら大体こういう時に前世を思い出している。例外もあれど大体はそうだろう。だからこそ期待した。ましてや同じ現代人で日本人っぽい人なら話も通じるし中身がオタクなら好きなアニメやキャラクター、ゲーム、音楽などなどのオタクトークができたのだから。

「……あーそっか。うん、まぁそうだよね。そう簡単には行かないよね。ごめんごめん。」

現実はそう甘くは無い、突きつけられるナイフ。あははー。と無理矢理表情筋を動かして笑顔を作る。泣きたいわけじゃないのにじわじわと塩水が精製されてゆく。そういえばわたしメンタル豆腐だった。いいこと続きで、嫌なことなんてこの生を受けてからなにもなかったから、忘れてた。

「……ごめん。でも、思い出したら絶対に言うから。もしかしたら頭打ったりしたら思い出すかもしれないし、」

「、現実的じゃない。」

「。」

一刀両断してしまった。なんか申し訳ない。ナデュラも可能性を信じているのだろうけど何度も言うが現実はそう甘くないのだ。願ったからと一度も勉強していないやつがテストで満点を取るなど無に等しい。

「……わたしがここまで君に前世を思い出して欲しいって言ってるのには理由があるんだよ。」

「理由?」

涙のせいで震える声で答える。

「そう、君は「私」の友達に似てるんだよ。もしかしたら「私」の友達かもしれないじゃん。他人の空似かもしれないけどさ。柄じゃないんだけどでも、1%でも友達だっていう可能性があるなら信じてみたくなるんだよね。」

「……なるほどね。わたしも同じ立場だったらそうするかも。」

同意するところまで同じかよ、と思いつつも溢れそうな涙を着ている服の裾でゴシゴシと拭き消す。すっごく涙が溢れたわけでもないが強く拭いたものだからきっと眼のあたりは赤くなっていることだろう。

「あのさ。気になってたんだけど、どこら辺がわたしとその友達似てるの?」

似ている部分か。あの人の幼少期の写真は見たことは無いが今の君が160cm代になったら絶対に眼鏡が似合うとか。攻撃は最大の防御とか言いそうなところだとか。リバーシはあっちでやったことないけど弱いって公言してるところとか。友達になったばかりだからまだまだわからないところがあるけれど外見もなんか似てるような気がするし共通点より相違点を探す方が難しい。考えが2転3転しても仕方ないんじゃないかな。これは。うん、うん。あとは染物に関して詳しいところとかもあるか。

「色々だよ。」

「ふーん。」

興味があるのかないのかわからないこたえだなと思う。けれども話は続けさせてもらう。

「ひとつ、その友達との出来事?を話させてもらうわ。あれは確か……うん、高校3年の夏の話だね。」

思い出しながらもひとつの話を「私」は語り出す。

ーーーーーーーーー

「……夏コミに行きます!初 参 戦!」

16時55分。夏休みまであと一週間といったところか。期末テストがある今週だが我々夜間部は変わらずこの時間にテストがある。この季節のこの時間帯はまだまだ明るい。けれども夕方、学校の教室、いつものようにテスト勉強という名の義務を放棄し私たちは市ヶ谷優輝の机に集まっていた。

「おーおめ。」

「反応うっす。」

「そんなもんだろ。」

「オタクの祭典だぞ。ここはうひょーだろ。」

「うひょー。」

「めちゃ棒読み。」

「そんなもんだろ。」

「君も言うのか。」

「なんとなく。」

そんな他愛もないような日常の会話、これが正直永遠に続けばよかったのに。無理だけど。

「このコミケの為に金貯めたんだわ。五万円で全部欲しいの手に入れてくる。その前にチケットの受け取りいかなきゃだけどな。あそうだ。お前ら庶民に5人の諭吉サマをみせてやろう。心の目で諭吉サマをみよ!」

「クソ興味ない。」

財布の中には既にコミケ用におろした諭吉サマが5人入っている。バイトで汗水垂らしまくって手に入れたお金だ。そう簡単に他人に見せるものではないのだがま2人は友達だし見せてやっても?いいんだよねぇ?と。

ドヤ顔で財布の中身を2人に見せようと取り出したがリュックから財布を探し当てた頃には既に興味を失ったのか各々がアプリゲームをしていた。御空はガ〇ダムを操作し優輝はノーツを叩きまくっていたのだ。

「へーうわーすごーい。」

「ちゃんと見ろよ。」

優輝のノーツをスマホの画面を叩く力が強すぎて机がガタガタと揺れる。御空は手に持ってスマホゲームをしているから一見揺れとは無関係そうだがノーツ音がうるさすぎたのかこんにちはーというようなテンションで暴言がでていた。

「優輝うるさい死ね。」

「え無理。」

「流れる様な死ねで草。てか私の諭吉いつみんの?早く見ろよ。おいお前ら。聞いてる?」

ーーーー

ミーンミンミンミンミンー

蝉の声がアスファルトに反射しているように聞こえる。何が言いたいかと言うと「うるせぇ。」私も御空もド田舎住みというわけではないが、我が家の前は畑と田んぼ。御空は住宅街に家があれども100mもあるけば一面田んぼの場所に住んでいる。今いるところ?今いるのは○○県の県庁所在地。色んな路線が通っている駅のメインロータリーを私と御空は歩いていた。

「クソ暑くない?死ぬんだけど。つか蝉うるせー。ここ一応都会、でしょ。都会に蝉って言ちゃいけないだろ。」

「セミはどこにでもいるよ。ていうかセミは1週間しか生きられないんだから別にいいんじゃない?」

「そうは言ってもさうるさいものはうるさいしいいでしょ。別に。蝉を殺しまくってるやべーやつでもないんだから。」

大鳴きする蝉にもイライラするがこの暑さにもイライラする。地球温暖化が進んでいます!海面が上昇してます!最高気温更新しました!とかそういうニュースばかりでTLが溢れていていい加減飽きたというのもあるのかもしれない。もっとこう、好きな漫画のアニメ化決定!とかのニュースが欲しいんですわ。こっちは。

「あそうだ。御空さーん。帰る前に駅ナカっていうかこのビルにある本屋寄っていいか?コミケの攻略本買いたい。あと漫画の新巻。」

「いいよ。私もみたいし。」

「時間大丈夫?」

「うん。」

「よし。じゃあれっつごー」

ーーーーーー

今年の夏コミはお金が無いのでいけません。

あぁ、行きたかったな……

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