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灰となるまで、復讐を.  作者: 氷上 冬華
1.0 前日録及びプロローグ
10/38

10.

「ゲーム、そうするとボードゲームとかがいいのかな。チェス、!は…わたしができないからパスで、麻雀はそもそもこの世界に存在するのか、?なら簡単でわかりやすくて簡単なボドゲ…あ。リバーシ、とかどうですかね?」

「リバーシ?」

「はい。えっと、紙とペンってあります?あとできれば石も。」

「…紙とペンはその机の上にあるものを使いなさい。石…は用意するわ。何個必要?あと形とかの指定はある?」

「石は64個あると最高に嬉しいです。形はできれば平べったい丸でお願いします。」

「注文が多い。ま、いいけど。」

ナデュラ様はどこからともなく大きな岩の塊を取り出した。両手が埋まるほどの大きさだがこれをどうやって分割させるというのだろうか。

「…」

目を閉じて集中している。今から目の前でなにが起きるかというワクワクともしかしたら石が弾け流れ石が飛んでくるのではないかという心配が心の中で対立をはじめた。だが、子供は常に新しいなにかを求めているものだ。そんなの好奇心が勝つのは必然だろう。

「一応、忠告はしてあげる。もし失敗したらばくはつ、するから。」

「あ、はい。でも大丈夫です。見てみたいので、」

「それなら好きにして。じゃ、やるよ。」

ナデュラ様は大きく息を吸って吐き出す。それを何度か繰り返した後、今まで閉じていた目を仁王像のようにカッと開きたった数文字、言葉をつむぎ出した。

「破壊」と。

石は音を立てることなくちょうどど真ん中に大きな亀裂が入り石は「破壊」された。

「やっぱり今の実力じゃ半分にしか割れないのか。」

この世界には魔力が存在する。ただし、魔法という無から有を生み出すことができるのはこの世でもほんの数人しかいない。それは、人間族の王族だ。しかも直系の。なんで人間だけ?って思うが考えてもしゃーない。うん。魔法は魔力という精霊親和力のようなものを使用して利用する。人によってはこの魔力量は違う。対して魔術だ。今ナデュラ様が使用したのは魔術。下位魔族はひとつ魔術を生まれつき持っているからね。そしてこの世界の魔術は魔法と少しだけ違う。例えば魔法を使う時は「火」と唱えればイメージした通りの場所に炎がでてくる。人体とかに直接炎をぼんっ!は無理だけど。逆に魔術を使う時は術式を組み上げる必要がある。よくみる魔法陣を作成し予め媒介にセットしておき長い長い呪文を唱えて初めて炎がでてくる訳だ。

詠唱には時間がかかるが魔法よりも攻撃系魔術は威力が格段に強い。魔族の場合は他と違い魔法陣も長い長い呪文も必要ない。何故ならば魔族は魔力が段違いに高いからだ。年齢を重ねれば重ねるほど知識が増えていくように年齢を重ねるほど魔力量も増えていく。ようは魔法と何ら変わらないけど力が倍になって発動する、ということだ。

「破壊!破壊!破壊!」

「破壊の三段活用だ…」

(ハカイノ サンダンカツヨウ…ッテ ナニ……?)

「…気にしなくていいよ、」

ていうか、五段活用すらも越えてるよ、これ。

数分経過。まだ破壊と唱え続けているナデュラ様。それにしても「破壊」をみることが飽きたわたしはリバーシをプレイするためのステージを作成していた。8×8の線を白い紙に引く。そしてリアル感を演出するためにせーれーさんにあるお願いをすることにした。

「…せーれーさん。ここに切り取られた草花ってだせる?いま。」

(ナニニ ツカウノ?)

「色塗り。」

(イロヌリ。イイヨ フェーテ)

ナデュラ様の邪魔にならないようにと背を向けてわたしは「精霊術」を発動した。

『わたしは 草花が 欲しい』

そう唱えると近くにいたせーれーさんは手の中で光り輝き二アドの願いを叶えるために踊りだした。くーるくーるってね。

精霊術は魔術とは原理が違う。だから術式はいらない。唱えるだけで十分だ。精霊親和力が強ければ強いほど精霊はエルフに懐く。

二アドと普通のエルフは精霊親和力が桁違いだ。普通のエルフたちが精霊術を使う時、「エスピリテクラティブよ!」のように精霊さんどうか私にお力をお貸しください。とお願いするのに対して二アドは「わたしは 〇〇が 欲しい」という。これは簡単に言えば「おい精霊?二アド様が欲しがってるものくれるよね?」「ハイ!タダイマー!」のような感じで二アドに絶対服従し欲しいものはなんでも手に入る。つまりは二アド様々ってわけだ。

(二アド フェーテ ネガイ カナエル クサバナ ショウカン)

そうして手の中に草花がでてくるってワケ。

ーーーーーーーー

せつめい!


魔法

○人間の王族のみが使用可能

〇無から有を生み出すことができる

この世界に存在しないものは作れない

〇魔法を使用するための媒介は必要ない

〇長ったるい詠唱は必要ない

例「炎」→ぼふっ

〇魔力を消費する

〇魔術よりも威力が低い

〇威力は魔力量に比例しない

例 魔力100→威力75


魔術

〇人間以外の種族が利用可能

〇魔術陣を使用する必要がある

〇魔術陣を使用する際は媒介が必要

(魔族は例外)

〇魔族以外の種族は詠唱が必要

ただし、ひとつの魔術を極めるほど詠唱が短く

なる

〇長い詠唱を行うほど威力が高い

(魔族は例外)

〇魔力を消費する


国語の授業、寝てました。なのでサ行変格活用とか本気で覚えていません。ちなみに得意科目は社会です。歴史ダイスキー。日本史サイコー!

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