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四十六話



 クレイ達はブロンズランクへの昇格を祝して、市場で買ってきた食材で豪華な夕食を作った。


 夕食をあらかた平らげるとシャーロットは酒を飲みながらクレイ達から話を聞く。


「まさかお主の紋章がギアゴーレムに効果的とはな。世の中なにがあるか分からんものじゃ」


「あはは……。でも相性はよかったよ。これが他のモンスターならとてもじゃないけど倒せなかった」


「運も実力の内というわけか。まあ勝てばなんでもよいじゃろう」


 シャーロットはおいしそうにワインを飲み干す。


「だがこれでここを手放すこともなくなるんじゃな?」


「しばらくはね。それが一番ホッとしてるよ」


 クレイは胸をなで下ろす。


 ギアゴーレム戦はまさしく賭けであり、なんとかして勝利をものにしたが、もし負けていればすぐに資金が尽きてギルドハウスも引き払わなければならなかった。


 みんな呑気に笑っているが、少し間違えれば路頭に迷っていてもおかしくない。


 シャーロットはアリアとマリイに聞いた。


「それであれは使ったのか?」


「いえ」


「使う暇もなかったよねえ。アリアは本当に強かったんだから」


 シャーロットは話を聞いて考えた。


「おそらくそれが本来の力じゃろうな。強制的に使うよりよっぽど強力なはずじゃ」


 三人の話にクレイはついていけなかった。


「前も言ってたけどあれって?」


 シャーロットはニヤリと笑う。


「妾特製の媚薬じゃよ。いざと言う時は強制的に発情させ、力を強化するものじゃ。どうしても無理そうなら使えと渡したのじゃ。妾もここは気に入ってるのでな」


「また勝手にそんなものを……」


 呆れるクレイ。


 しかしシャーロットは反省しない。


「お主は発情した亜人がどれだけ強力か分かったはずじゃ」


「それはそうだけど……。でもアリアはなんで媚薬抜きであんな力を出せたんだろう?」


 アリアは恥ずかしそうに俯く。


「それがやっぱり覚えてないんです。クレイ様を助けないといけない。そう思ったら体が熱くなってきて、あとは……」


 シャーロットはニヤリと笑う。


「クレイを助ける。おそらくそれがアリアの発情条件なのじゃろう。今までの情報から考えられるのはクレイが命の危機に瀕した時限定みたいじゃがな」


「そうなんですか? でもクレイ様をお助けできて嬉しいです」


 アリアは健気に喜ぶ。


 マリイは腕を組んだ。


「じゃああたしの発情条件はなんなんだろ?」


「戦っていけばそれもそのうち分かるじゃろう」


 シャーロットは面白がると持っていたワイングラスをテーブルに置いた。


「さて。お楽しみもあるし思い出話はここらで切り上げるとするか」


「お楽しみって?」


 クレイは首を傾げた。


 シャーロットはニヤリと笑う。


「もちろん、頑張ったご褒美じゃよ♪」


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