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三十七話



 クレイが着替えて一階のリビングへと向かうと持ってきた食材を火の魔鉱石とフライパンで調理したベーコンサンドが並べられていた。


 マリイは下着にエプロン姿で料理をし、持ってきた鍋で簡単なスープを作り、それをカップに盛っている。


 クレイはエプロンからはみ出そうになっているマリイの大きな胸やお尻に顔を赤くした。


「お、おはよう。手伝うよ」


 クレイがスープの入ったカップを手に取るとマリイは微笑んだ。


「おはよう。ありがとうね。クレイ❤」


 マリイはクレイの頬にキスをする。


 クレイは更に顔を赤くした。


 さっき収まったばかりなのに股間を膨らませながらカップをテーブルに運んだ。


 持ってきた食料は昨日の夕食と今朝の朝食でほとんど尽きた為、必然的にクレイは答えを出さなければならない。


 戦うべきか、撤退するべきか。


 朝食を食べ終わるとクレイはまず二人に謝った。


「あの……、ごめんね。色々と気を遣わせちゃって……。おかげでその、自信ついたよ」


 アリアとマリイは恥ずかしそうに喜んだ。


「よかったです」


「うん。じゃあ気を取り直してゴーレム倒さないとね」


 クレイは苦笑いを浮かべた。


「そ、そのことなんだけど……。やっぱり今回はやめようと思ってるんだ……」


 まさかの選択にマリイは驚いていた。


「え? なんで? 自信付いたんでしょ?」


「うん。そうなんだけど……。だからその、余計に二人を大事にしたいと思っちゃって……。きっと本部も分かってくれると思うんだ。どう考えてもルーキーが倒せる相手じゃない。イルワロさんにもお願いして本部に口添えしてもらえば、もう一度テストクエストを受けさせてもらえるんじゃないかな。今度はもっと簡単なのを」


「でも、もし受けさせてもらえなかったら?」


「それは…………」


 自分でも心配している点を指摘されてクレイは黙った。


 そうなればエンブレムは終わってしまう。


 二人の安全か、ようやく見つけた居場所か。


 どちらかを天秤に掛けなければならず、クレイは再び悩んだ。


 しかし楽しそうに朝食を食べる二人を見て決心がついた。


 クレイが帰ろうと言おうとした時、リビングの窓の外から声がした。


「あなた達……この村の人ですか?」


 クレイ達が窓の方を見ると、外には亜人の女の子が立っていた。


 ボロボロの服を着て、リスの耳をしている。


 見たところまだ十歳前後だが、既に胸は大きく膨らんでいた。


 この村にはイルワロ以外誰もいないはずなのでクレイは不思議に思う。


「……ぼ、僕らは本部から派遣されたギルドだけど、君は?」


 女の子は泣きながらクレイ達に言った。


「わたしはカイネ! あなた達に助けてほしいんです!」


 カイネは首輪をしてなかった。


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