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二十三話



 エルフは人や亜人より遙かに長寿だ。


 そのため不老とさえ言われている。


 クレイ達の前に現れたシャーロットも例に漏れず小柄だった。


 背は低く、一見するとまだ子供だが、不釣り合いな大きな胸はある程度成熟していることを伝えている。


 お尻は大きく、太ももはむっちりと太かった。


 ローブを取ると胸元が開いた大きく開き、胸の上半分がほとんど見えてしまっている白いボロボロのワンピースを着ていた。


 ワンピースはかなりのミニサイズで少し動けば中が見えてしまうにもかかわらず、下着は着用していなかった。


 金髪のツインテールを風に揺らしながら、シャーロットは腰に手を当てる。


「と、言うわけじゃ。妾もここに住ませてもらうぞ」


「いや、いやいやいや! まだなにも説明してもらってないんだけど!」


 いきなり現れ、名乗った挙げ句に解放者という謎のワードを言い放つだけでなく、しかも住もうとまでしているロリ巨乳エルフ。


 それをすんなり受け入れられるほどクレイはお人好しではなかった。


「面倒じゃのう。話せば長くなるが、まずは恩人に対して礼を言うのが筋じゃろう?」


「恩人?」


 クレイ達は意味が分からなかった。


 シャーロットはやれやれと溜息をつき、クレイを指さした。


「まずお主。かわいい顔をしたそこのむっつり男の娘」


「ぼ、僕ですか?」


「お主しかおらんわ。お主には色々とアドバイスをしてやったじゃろう」


「アドバイス……。されたような……、されてないような……」


 クレイは占いの内容を思い出してみたが、随分抽象的だった気がした。


 シャーロットは次にマリイを指さす。


「次にお主。マゾ格闘士」


「マ、マゾじゃないわよ!」


「お主にはクレイの居場所を教えてやったじゃろう」


「そ、それは感謝してるけど……。でもそれだけじゃ恩人とまでは言わないんじゃない?」


「まあの。じゃが妾が『解呪』までしてやったとしたらどうじゃ?」


 マリイと共にクレイは驚いた。


「か、『解呪』って、そんな高等魔法を使える魔法使いなんて帝国中探してもほとんどいませんよ? それに奴隷契約を解くなんて聞いたこともないですし」


「魔法と解呪は表裏一体。かける者がおれば解く者もおる。この国じゃあもっぱらかける方に力を入れているからのお。妾から言わせれば遅れておるだけじゃ」


 シャーロットは世界最大の帝国を馬鹿にしていた。


 しかしそれだけの実力があることは『解呪』からも明らかだ。


 奴隷はリンカーの要。


 奴隷の首輪には多くの高等魔法が使われており、契約者の名前などの情報は書き換え不可というのが常識だ。


 書き換えることができるのは帝国の中でも屈指の魔法使い達のみ。


 そういった人材は貴重であり、まっさきに国の機関が囲っている。


 シャーロットは不敵に笑った。


「これで分かったじゃろ? 妾はお主達の恩人。ここに住む権利は多分にあるはずじゃ」


 シャーロットの言うことが本当なら確かにそうだが、クレイには疑問があった。


「……なんでここなんですか? 僕らを助けた理由は?」


 シャーロットは腕組みをした。


 大きな胸が寄せられてくっきりと谷間ができ、クレイは思わず見てしまった。


「理由は二つ。一つはお主を気に入った。そしてもう一つ。妾には使命がある」


「使命?」


「うむ」


 シャーロットは頷いた。


「奴隷の解放じゃよ」


 衝撃的な宣言と共にシャーロットは語り始めた。


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