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十一話



 しばらくするとクレイは顔を赤くした。


「あの、見えてるというか……」


 買ったばかりのアリアの服はボロボロになり、右胸が部分的に露出している。


 乳輪は膨らみ、乳首も大きく固くなっていた。


「きゃっ! すいません!」


 アリアは恥ずかしがりながら胸を隠し、クレイに謝る。


 そこに騒ぎを聞きつけたリンカーの守備隊が何十人もやってきた。


 守備隊はビッグマウスの死体を見て驚いている。


「犠牲になったシルバーギルドの報告で来たんだが、これはお前達がやったのか?」


「え? その……」


 実際のところクレイはどうしてビッグマウスが死んでいるのか分からなかった。


 しかし状況から見てもアリアがやったとしか思えない。


 クレイに見られ、アリアは恥ずかしそうに頷いた。


「……そうみたいです」


 クレイが答えると守備隊がざわつき始める。


「Cランクモンスターをたった二人で?」


「まあ、はい……」


 あやふやな答えに隊長格の装備が違う逞しい男が出てきた。


「お前、名前は? どこの所属だ?」


「え? えっと、名前はクレイ・ビッグロットです……。どこにも所属してません……」


「無所属だと?」


 隊長の男は腕を組んで訝しんだ。


「あの、無所属だとなにか不都合でも?」


「そうだな。あのビッグマウスは賞金首だ。なんせ村を一つ壊滅したほどだからな。その賞金を受け取るためにはギルドに所属してないといけない決まりだ」


「えっとじゃあ……」


「近日中に本部へギルド創設の申請しろ。これだけのモンスターを倒せたんだ。すんなりと降りるだろう」


 クレイはアリアと顔を見合わせた。


 アリアは恥ずかしがりながらも嬉しそうにしている。


 クレイも喜んで頷くとまた隊長に尋ねた。


「それで、その、賞金ってのはいくらなんでしょうか?」


「なんだ? 知らないで倒したのか? 五百万ゴルだよ」


「五百万!?」


 クレイは思わず飛び上がった。


 平均的な年収より高い額だ。


 その様子に隊長は苦笑する。


「よく分からんがお手柄だ。クレイ・ビッグロッド。これからも頼んだぜ」


 隊長はクレイの肩にポンと手を置いてから部下に叫んだ。


「よし。野郎共。死体を動かせ! 早く終わらせて飲みに行くぞ」


 部下達は「おおー!」と声を出して仕事に取りかかる。


 クレイはよく分からずもホッとしてアリアに笑いかけた。


「なんか知らないけどなんとかなったみたいだね」


「そうですね」


 アリアは微笑み返す。


 だが次の瞬間にバタリと倒れた。


「………………え? アリア?」


 クレイはきょとんとするが、顔を熱くさせたアリアが返事をすることはなかった。


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