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『手のひら。』  作者: 日向理
3/64

Episode.3


         どんっ!!





        「・・・・」



   「おっせーよ、早川~!」


  「だははっ!笑」


…タタタタタタ





        「・・・・」




                 タタタタタタ…




             「待ってよぉ~!」


        「ズルだよぉ~!」



…タタタタタタ



        「・・・・」



         …あっ、えっ、いっ、うっ、

         えっ、おっ、あっ、おっ…





                   ♪~♪♪~~



…そーれっいち、そーれっにぃ、

そーれっさん、そーれっしぃ

そーれっ、いちにぃさんしっ、

いちにぃさんしっ…





        「・・・・」





     「智ちゃんセ~~ンパイッ!」


 「どうしたんですかぁ?ボーッとしちゃって」




        「・・・・」




        「センパイ?」

      「・・美沙ちゃん・・」



   「うわぁああああん。゜(゜´ω`゜)゜。」


      「ちょっ!?先輩!?」

    「ホントどうしたんですか!?」

      「ぐすっ ぐすっ(/ _ ; )」

 


         「…カ」


         「か?」




       「…カズ先輩…」

         「!?」



      「先輩、立てますか?」


      「ここじゃアレなんで…

       屋上行きましょ!屋上!」

      「美沙ちゃ~~ん(/ _ ; )」


   「大丈夫ですよぉ ここにいますよぉ」



     「屋上まで行けますか?」


       「うん…行ける」



    こういう時の先輩、超可愛い!!








  ガチャ、ギィィィィィ…



    よし、誰もいない…


 「智ちゃん先輩、着きましたよぉ」



  バタンッ!!





 「先輩、取りあえず落ち着きましょ」


 「なんか飲みますか?」

「ううん…いらない」



 この、制服握って離さない感じがまた!!





 「・・・」





「ぐすっ…ぐすっ…」




 「・・・」




ガサゴソ…


「ぐす…ちーーーーーーん!」





 「…少し落ち着きました?」


こくん




 「いちよぉ確認なんですけどぉ…


 カズ先輩って『あの』カズ先輩ですよね?」


こくん




 「最近カズ先輩に会ったんですか?」



…こ くん



 「なんかヒドい事言われたとか?」




「・・・」




 「ん~…じゃあ…」


 「…!」

 「同じ大学受かった、こと教えたら、

  反応が‥薄かった…とか?」



「…ぐす…」



「バ‥」

 「ば?」




「…バレンタイン‥」

 「!?」




 「まさか…





 告白した…





 とか?」




…こくん

 「!!」






 「・・・」




「ぐす…ぐす…」





 「えっと…」




 「あたしってそんなに…っていうか、まだ

 『ちゃんとした恋愛』ってしたことなくって…」


 「想いが強ければ強いほど、

  反動があるって言うじゃないですか」


 「先輩たち仲良かったから…あたし、

 「うらやましいなぁ素敵だなぁ」って…

  1年の頃から思ってたし」



「・・・」



 「あ!」


 「なんか余計な事言っちゃってすみません…」



 あたしのバカバカッ!



 「・・・」



 「…カズ先輩に、なんて言われたんですか?」




「…考えさせてくれないか…って・・」


 「はぐらかして逃げたパターンですね」



 「…先輩!次の日曜どっか行きましょ!」


 「もっと優しいひとだと思ってたけど、

  案外ええかっこしいだったんですね」

 「なぁんか幻滅しちゃったぁ・・」


 「そんな人の事なんか忘れて、

  美味しいもんたくさん食べましょ!」



 「…あ!」


 「モールのフードコートなんてどうです?」

 「んでハンバーガーとかパフェとか、

  メッチャ食べまくりましょ!」



ふるふる…



 「そか、、食欲なんてまだないですよねぇ…」



 「!」


 「…そしたら遊園地行きましょ、遊園地!」

 「んでジェットコースターとか乗って

 「バカヤロー!」って発散するとか!」


ぶるぶるっ!



「…ぐすっ」


「…美沙ちゃん、違うの…」



 「出かける気分なんかじゃないですよねぇ…

  すみません…」


「ううん、違うの、美沙ちゃん…」


 「え?」






「きたの、さっき…」

 「ん?」




 「『きた』って…




 何がですか?」





「先輩からメール…」

 「!?」






「そしたら…」





 「そした、ら…?」





「ぐすっ…そしたら先輩…」




「つきあってくれるってぇぇぇ。゜(゜´ω`゜)゜。」


がばっ!はぐはぐ



 「ちょっ、ホントですか!?」

「美沙ちゃん、私嬉しいよぉぉ。゜(゜´ω`゜)゜。」

 「智ちゃん先輩、やったじゃないですか!!」



 安心したらなんか泣けてきた…



 「智ちゃん先輩…ぐすっ…

  おめでとうごさいます!」

「ありがとおぉぉおぉ。゜(゜´ω`゜)゜。」


 「それと…


  カズ先輩の事…色々言って…


  ごめんなさあぁぁぃぃ。゜(゜´ω`゜)゜。」


「いっぱいいっぱいで、

 あんま聞いてなかったあぁぁ。゜(゜´ω`゜)゜。」

 「聞いてなくてよかったあぁ。゜(゜´ω`゜)゜。」


  ガチャ、ギィィィィィ…



   「美沙ぁ、もう合奏始まるよ…って」


  「なんで智ちゃん先輩と

   2人して号泣してんの!?」



「さなえちゃぁぁぁぁぁぁぁん。゜(゜´ω`゜)゜。」



がばっ!はぐはぐ

  

 バタンッ!!


 「さなえぇぇぇぇぇぇぇぇ。゜(゜´ω`゜)゜。」



 がばっ!はぐはぐ


「うわぁああああん。゜(゜´ω`゜)゜。」×2



  「ちょ、ちょっとぉ…

   2人がそうきたら私もなんか…貰い泣き

   しちゃうじゃないですかぁ ぐすっ」


 「先輩ね、

 ミラクル起こしたんだよぉ。゜(゜´ω`゜)゜。」

「さなえちゃん、私

 頑張ったよおぉぉぉ。゜(゜´ω`゜)゜。」

  「まだ意味わかんないぃ。゜(゜´ω`゜)゜。」

 「先輩、超いい匂いぃぃ。゜(゜´ω`゜)゜。」



「うわぁああああん。゜(゜´ω`゜)゜。」×3


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