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ゲーム開始

「ミーナ!」



振り向くと金髪巻き髪のナイスバディなお姉様が近寄ってきて、思わず後ずさりをする。



「え、やだ。逃げないでー。リリアンだよー。瞬き2回して」



後ずさりしつつも瞬きを2回すると、お姉様も頭の上にいくつかのアイコンと共にリリアンと表示される。

どうやらこれが名前らしい。もう一度瞬きすると消えてしまった。



「あ・・・うん、リリアンだと確認できたけど……どうしてそんなキャラに?」



「まーその辺はあとで話をすよ。とりあえず、移動しよ」



言い終わると私の手を取り、予想外の方角へ歩き始める。



「え?まずは冒険者ギルドに行くんじゃないの?」



「あー、冒険者ギルドは戦う人向けのクエストしかないから行かないよ。それとも、せっかくだからクエストやってみる?」



ニヤリと笑われ、勢いよく首をふる。ゲーム初体験・運動音痴の私にできるわけがない。分かっていて聞いてくるなんて、やっぱり結衣だ。



「まずは薬師ギルドって所に行って、スキル取得するよ」






街並みを眺めつつ急ぎ足でリリアンについていくと、フラスコが描かれた看板がある建物の扉をあける。




「すみません。この子がスキル取得したいんですけど。あ、私はただの付き添いです」



リリアンは、私をチラリと振り返りながらカウンターにいるお兄さんに話しかける。



「はい、ではステータス画面をこちらに出してください」



お兄さんに言われた通りにすると



「ミーナさんですね。登録ありがとうございます。まずHPポーションの作り方を覚えてもらいます。イベントリーにはじめての薬師キットと薬草を送りますので確認してください」



何をすればいいのか分からずに戸惑っていると、リリアンが開きっぱなしにしていたステータス画面のカバンのアイコンを指さした。開いてみると2つのアイコンがあり1つずつ確認しようとしてると



「大丈夫ですね。薬師キットは譲渡・販売できませんので、不要になった際には当ギルドにお持ちください。では、はじめての薬師キットを道具登録してください」



全然大丈夫じゃないし、お兄さん勝手に話進めないでよ。困っていると横からリリアンが指をさしてくる。その後も、しばらく二人の操り人形だった。ゲームってコワい。

お兄さんが一生懸命説明してくれたけれど、よく理解できなかった。「なにか質問はありませんか?」って聞かれたけれど、何がなんだか分からないですよ?何から聞けばいいですか?



「大丈夫でーす。ありがとうございましたー」



リリアンに引きずられて近くのソファーに座らされた。リリアンサン ワタシ ダイジョウブ チガイマス……




「ミーナ。もう少しだから頑張ろうね」



あんまり頑張れる気がしないけれど、気が付いたら頷いていた。はい、私は操り人形……



「今作ったHPポーションを市場価格で薬草と交換して欲しいの。トレード申請だすから、HPポーション選んでOK押して」



直後『リリアンがトレード申請をしました』という画面がでてくる。HPポーションを選んでOKを押すと私のイベントリーには薬草が入っていた。



「ミーナ、これで最後だよ。今渡した薬草でHPポーションを作ってくれる?8こまとめて作れるかな?」



言われた通りに薬草をセットして一息つく。

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