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認定書取得

人が少ない時間にネコのバッチを入手するため、いつもより早く起きて登校前にログインした。

ネコは毎時60分(リアルで30分)に出没すると夏南ちゃんが教えてくれたんだ。リスが毎時30分(リアルで15分)に出没するのに気が付いて、ネコも調べたらしい。さすが動物好きだよね。

すぐに気が付けるように周囲を見回しながら時間になるのを待っていたけれど、ネコは来なかった。必ず出てくる訳じゃないって聞いてたから仕方ないね。明日も早起きしなきゃ……






夕方ログインすると昨日夏南ちゃんと会った場所に向かった。リスのバッチは今日入手しておきたい。他にもバッチがあるなら、集めたいけれど検索しても情報がない。自分で街の中を歩き回るしかないのかな……。

リスの出没ポイントに来ると、隣のベンチで夏南ちゃんが絵を描いていた。



「ミーナちゃん、昨日大丈夫だった?」



「夏南ちゃん、大丈夫って……何が?」



「あ……何でもない。そろそろリスが来る時間だよ。ベンチの脇にある木から降りてくるからね、頑張ってね」



「ありがとう。頑張ってって言われても、頑張る事は何もないような?」



「まあ、なんとなく?私は隣のベンチにいるからねー」




少し待つと、夏南ちゃんが言っていた通りにリスがやってきた。

リスは私のことをチラリと見ると、ピョンと大きくジャンプしすぐ木に登り姿を消してしまった。1度目のチャンスで無事にバッチを貰えて安心する。



「ねえ、夏南ちゃん。他にバッチが貰えるところって知ってる?」



動物好きな彼女なら、もしかしたら知っているかもしれないと思い聞いてみた。



「うーん、有名なネコのバッチしか知らないよ。ごめんね……」



「こっちこそ、ごめん。動物好きの夏南ちゃんなら知ってるかもと思って聞いてみただけだから、気にしないで。散歩しながら探してみるよ。ありがとね」



「可愛い動物、見つけたら教えてねー」



「うん。じゃあ、行ってくるね」



「はーい、頑張ってねー」




夏南ちゃんと別れて歩き出してみたけれど、どこを探せば良いのかサッパリ分からない。リスとスズメは人が来ないような街の外れだったけれど、ネコは大通りの中心部だったから共通点が見つからない。決まった時間に出没するので、違う時間に通りかかっても全く意味がない。

しばらく街をフラフラ歩くしかないのかな……。




MPポーションが十分に出来たので薬師ギルドでクエストを繰り返して認定証を貰い、会議室に戻って読書をした。バッチ集めと読書のバランスを考えないといけないかな。

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