情報
昼食を済ませてログインすると会議室では女子会が開催されていた。メンバーを見る限り、リリアンまた寝坊したのかな?
私も輪の中に混ざり、話を切り出した。
「今日の午前中カフェに行ったんですけど、男の人に話しかけられて……」
「大丈夫?」
「何かされたの?」
「この前と同じ人?」
すごく心配されてしまった。私ってそんなに頼りなく見えるのかな?
「太郎さんという人で。そんなに怪しい人じゃないので大丈夫だったんですけど……話してみたらやっぱり少し変わった人で、薬師クエストをしてお金稼いでたんです。何度もクエストを繰り返すうちに『Fランク薬師認定証』っていうポーションの作製時間が10秒短縮するアイテムを入手したそうなんです。これって新発見の情報ですよね?」
「ミーナちゃん、その人と連絡とれる?」
「フレンド登録してるので連絡しましょうか?」
「うん、お願い。出来れば1時間後くらいに待ち合わせしたいんだけど大丈夫そうかな?」
「ちょっと聞いてみますね」
すぐに太郎さん連絡をとると、カフェにいるのでいつでも大丈夫だと返事をもらった。
「マスター、1時間後カフェで待ち合わせでいいですか?私も一緒に行った方がいいですよね?」
「行かなくても大丈夫だよ、私も行かないし……」
「え?」
「作製系のクランマスターが2人行くって言っておいて」
「大丈夫かな。太郎さん、かなりの人見知りでしたけど」
「ちょっと強面な人達だけど、とっても面倒見のいい人でこういう事に慣れてるから心配ないよ。今検証中だけど、良い結果がでなくても情報料を払うから話を聞かせてほしいって伝えてくれるかな」
「わかりました。伝えておきますね」




