VRMMOはじめます
結衣に勧めらた日、家に帰ってすぐゲーム機を注文した。思っていたよりも高かったが、コツコツ貯めてきたお小遣いでなんとか足りた。無駄遣いしなかった私、エライ!本当に褒めたい。
ゲーム機が届くまでは結衣にゲーム内のことを教えてもらった。
ゲーム機にメモリを挿すだけで電子書籍を読めること・このゲームが始まったのは2週間前でまだ攻略が進んでないこと・結衣のクランメンバーは別ゲームが終了したため移住?してきたこと・始めてみたら一部のゲームバランスがおかしいこと・薬の店売り価格が高すぎること・薬を生産するのに時間を半分費やしてしまうこと・戦闘が全然できないこと
8割は、薬を入手するのが大変でストレスが溜まってるという愚痴だった。
私に薬を作るお手伝いをして欲しいのかな。読書時間が削られちゃいそうで心配。
「結衣、今日ゲーム機届くんだけど。どうすればいいのかな?」
「データダウンロードとキャラメイクで1時間くらいかかるから、その頃にログイン場所に行くよ。美彩のキャラクターの名前だけ教えて」
「名前決めてないんだよね。キャラクターの名前って同じものが使えないんじゃないの?いくつか候補きめなきゃダメだよね?何がいいかな?」
「大丈夫だよ~。自動的にファミリーネーム的なのが振り分けられるんだよ。クランメンバーと被ると面倒くさいけど、それ以外なら何でも大丈夫」
「じゃあ【ミーナ】にしようかな」
「OK、私は【リリアン】ね。ログインしても見つからなかったら、近くのベンチに座って待ってて」
「わかった。ログインまでたどり着かなかったら、連絡するよ」
「うん。じゃ、後でね~」