日曜日
翌日。朝からポーション作製をした。
といっても、午前中は散歩しながら木陰の下のベンチで読書。午後からは会議室で読書。読書三昧で大満足だった。
そうそう、薬師レベルが10になったので薬師ギルドに行ったよ。新しいポーションの作り方を教えてくれるのかと思ったら、1万Gで『初級薬師キット』にグレードアップしてもらった。少し高い気がしたけれど、作製時間が10秒短縮ってきっと重要だよね。塵も積もれば山となるっていうものね。
レベルアップしたこともあって、1時間でMPポーションを65個作れるようになった。
夜ログインすると10時過ぎから会議があると言われたので、会議室で読書をしながら待つことにした。
狩りが終わったのか、徐々にメンバーが集まってきた。
「ミーナちゃん、ありがとう」
「今日すごくレベルあがったの。ミーナちゃんのおかげだよ。本当ありがとう」
あっという間に囲まれてしまう。このクラン、やっぱり美女が多いな。
「そろそろ始めまーす」
まだ6人しか来てないのに大丈夫なのかな……
「まだ検証してるメンバーがいるから、まずは報告からね。ミーナちゃんが作ってくれたポーションのおかげで、無事にイベントマップまで攻略できました。夕方からは武器・防具のグレードアップ用の素材も集めることができました。本当にありがとう。明日からもよろしくお願いします。ミーナちゃん、来週の土日の予定確認してもいいかな?」
「土曜日は1日ログインすると思うけど、日曜日は午後から用事があってログイン出来ません」
「じゃあ、日曜日の午前中までにMPポーションをたくさん作ってください。お願いね」
「はい。HPポーションは必要ないのですか?」
「うん、土曜日までに十分な量のMPポーションがあればお願いするかもしれないけれど。それまではMPポーションだけで大丈夫だよ」
話をしていると、満足気な足取りでリリアン達が入ってきた。
「リリアン、どうだった?」
「街の周辺は大丈夫だったよ。少し離れるとちょっと危なかったけど。明日頑張ってレベルが上がれば、少ない人数でも大丈夫そうだった」
「ありがとう、明日からは夜も狩りができるね。リアルを犠牲にするのはダメだから11時までの1時間だけ狩りをしよう。ジャネットは受験生だから10時から勉強ね!」
「はーい。ミーナちゃん、ボクと仲良くしようね」
そう言って私にウインクしてくる。ジャネットさん、イケメンキャラですか?
その後もレベル上げや戦闘についての話し合いがあったけれど、私にはチンプンカンプンだった。
とにかく、みんな頑張れ!