1.異世界チケット
双子の妹が異世界の魔王に転生しちゃったんだが
1.異世界チケット
「あまたは大きくなったら何になりたい。」
夢の中で母が言ってきた
「おきてお兄ちゃんもう朝だよ。」
僕の名前は 朝日奈天汰 何処にでも居る普通の16歳
今日も朝から妹が何やら騒いでいる
「お兄ちゃん、今日は異世界祭りだよ。」
妹の名前は 朝日奈天音 16歳双子の妹で異世界オタクだ
「あまね異世界の何がいいんだ」
僕はあまり異世界に興味が無い性格だった為あまり乗り気になれなかった
この世界には異世界と言う概念が物凄く強い
「異世界は魔法が使えるんだよ」
魔法ね
本当にそのようなものがあればどれほど楽なものか
と首を傾げて僕は妹を見ていた
「そうゆうわけだから、お兄ちゃん準備夜までにしててね」
はいはいと言う感じで僕は頷いた
「夜まで時間もあるし祭りの下見にではもいきますか」
そう言って僕は袖に手を通して靴を履き出て行った
家を出て小さな橋を渡った時だった
「せいやくんどこ言ってるの。」
振り向くとサナが居た
この人は僕の幼馴染で年齢は僕より1つ上の七宮紗南
「今日ほら、異世界祭りだろ妹が行こってゆーからさ。そんなさなはどこ行ってるの。」
ポカーンとした表情でさなの事を見ていると
顔を赤くして
「私も、異世界とか好きだからさ、なんか皆んなが言ってたけどくじ引きに凄い景品があるんだって」
僕はあまり興味がないからあまり気にならなかった
皆んな祭り祭りってそんなに何がいいのだろう
「そうゆう事だからあまたくんまたお祭りで会いましょう」
手を振りながらさなは歩いて先に行った
僕も手を振りながらやっぱり可愛いなと思いながら歩いて会場に向かっていった
会場に着くとなにやら人が集まっている
僕もそこに行こうとすると
「あまたちゃんも来たのかい。」
後ろを振り向くと隣のおばちゃんが見えた
「そうなんです。妹に誘われて下見に来てみました。くじ引きの前の行列凄いですね。」
「なんか異世界チケットなんて言うのがあるんだよ。」
クスッと笑ったような感じでおばさんが言った
僕は全く信じてはいない
異世界なんてあるわけないのにどーせ山の中かなんかの洞窟のチケットだろと心の中で思っていた
チリンチリンと会場に響いた
「なんとなんと今回の特別異世界賞は異世界行きチケットだよ。」
後ろからもの凄い勢いで走ってくる人が見えた
妹だ
「お兄ちゃん異世界のチケットだって、凄く欲しい。」
嫌々あり得ないだろ
このご時世に異世界のチケットだなんて魔王か勇者にでもなるつもりなのかなあまねは
「あーそうだなほしいな、あはは」
棒読みが続いた
一度お家に帰ることにし、祭り会場を後にした