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人生歌集・風 その一  作者: 多谷昇太
第一章 人は風
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四面楚歌

さらでだに四面楚歌に寝もやれずいかにか務む和歌に仕事に


明けがたは花もむらむらとは云はじ夜なべづくしのわが身なりけり


うたかたの消ゆべきこゑと思ふにもつゆも離れぬ憑き(付き?)もの尽くし ※うたかたの:枕詞


草枕たびかさなれる不眠の日野宿よりけに悲惨をきはむ


世の中を思ひぐまなきものとすも無理からず思ふどちゐぬも  ※思ひぐまなき:思いやりがない


人悪しと思ふどちらの去り行けりむべなりけりな我やもしかじ  ※思ふどち:友人、むべ:当然


朝霧のおほにかすむるこの頃かしののめまでも寝かねてありき  ※おほに:ぼんやりと


この頃に我が詠むものはことごとく付くサルばかりかうしも付けば ※かうしも:(強調)こんなにも長く、四六時中、べったりと(俺に引っ付きやがるので…と云いたいわけです)


こうなればすべてをもはや笑ふなりこんな人生があってたまるかよ!


ゲラとふブラックジャックの笑い子にわれはなりたりアハハ々々々…阿呆らしゅうて


この頃はクソガキぶる次第かな一睡だにえすやいとわりなし


【狂歌】業平の女ごとしも判じかぬ夢かうつつか寝てか醒めてか  

※女とは「君や越し我や行きけむ思ほえず夢かうつつか寝てか醒めてか」と業平に送歌した斎宮の括子内親王のこと。はて、斎宮は処女のはず…?ま、冗談はともかく文字通り私を「一睡もさせぬ」ストーカーガキども(と云っても今や40代ですがね・笑)の睡眠妨害を述べているのです。キツイですよ、あなた…。(>_<)


携帯でツイッターしつつ寝に落つれば悪夢さ中に悍しき返メール


すわと起きブロックせねばと気負へどもあな憂あなかまうつつであらぬ


眠るとは幽体離脱のことにてそろそれ見ゆるとておのれ霊視女れいしめ


匹夫匹婦のぶは荒ぶるは寝もやらず棒もて天井叩きに叩く ※荒ぶ:程度がひどくなる


苛まれ食も取れずに吐きに吐くガンへの道をまた辿るらし

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